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石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の主要メンバーであるサウジアラビアは、生産枠を超過している加盟国に対し、割り当てを守らなければ、歴史的な方針転換をさらに進め、一段の増産に踏み切る可能性があると警告した。複数の加盟国代表者が明らかにした。
ＯＰＥＣプラスは３日、６月に日量41万1000バレルの追加増産を行うことで合意した。２カ月連続の供給拡大となり、割り当てを上回る生産を続けてきたカザフスタンやイラクなどを罰する狙いがある。
協議は非公開だとして加盟国代表者が匿名で語ったところでは、これらの国々が生産枠を守らなければ、2022年から停止していた日量220万バレルの生産分の残りについても、同様のペースで生産を再開していくことをサウジは検討している。今回のサウジの警告については、ロイター通信が先に報じていた。
これは、サウジが価格下支えを目的とした長年の方針からさらにシフトし、グループ内の規律強化を図る用意があることを示している。トランプ米大統領の貿易戦争に供給増が重なり、原油価格に深刻な打撃を与えている。
ＯＰＥＣプラスは当初、日量220万バレルの減産分を26年終盤までに段階的に巻き戻す計画だった。
関連記事：ＯＰＥＣプラス、日量約41万バレルの６月増産で合意－加盟国代表者
原題：Saudis Warn of More Supply Unless OPEC+ Cheats Fall in Line (1)（抜粋）
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