
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、6月に大幅な追加増産を行うことで合意した。複数の加盟国代表者が明らかにした。原油価格の一段の下落につながる可能性がある。
加盟国代表者によれば、6月の増産幅は日量41万1000バレルで、先月決定された5月の増産幅と同水準になる。非公開情報を理由に、代表者らは匿名で明らかにした。
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今回の決定は、サウジアラビアが最近「低価格の長期化を容認する」姿勢を示していたことから、原油トレーダーの間ではある程度織り込み済みだった。しかし、かつて価格防衛を重視していたOPECプラスの方針転換がさらに鮮明となり、グループの今後の在り方や、価格競争の可能性に対する懸念が広がっている。
原題:OPEC+ Agrees Another Oil Supply Surge in June, Delegates Say (1)(抜粋)
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