月曜日, 5月 5, 2025
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[プレイレポ]飲酒が違法の都市でバーテンダー兼刑事の助手に就く「Best Served Cold」。好みの酒を出すか酔わせて情報を吐かせるか悩ましい



 2025年5月5日にPC(Steam)向けに配信されるBest Served Coldは,禁酒令が施行された架空の都市「ブコヴィエ」を舞台に,違法酒場を切り盛りしながら刑事の助手として殺人事件の捜査に関わるアドベンチャーゲームである。

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 プレイヤーはバーテンダーとしての業務をこなす一方で,客から事件に関する情報を収集し,刑事に提供する助手としての役割も担う。
 バーの経営に傾きすぎてもダメ,事件のことを熱心に聞きすぎてもダメ。絶妙な駆け引きが求められる推理アドベンチャー「Best Served Cold」のプレイレポートをお届けする。

本屋の地下にある隠れ家的で
趣がありすぎるバー,しかし違法

 「Best Served Cold」の舞台は,1920年代のヨーロッパをモデルにした架空の都市「ブコヴィエ」である。ブコヴィエには戦争の影が迫っており,争いの絶えない治安の悪い街だ。そのため,政府は犯罪抑制のために市民にさまざまな制限を課しており,禁酒法もそのひとつである。
 しかしながら,いつの時代にも,どの場所にも,たとえ禁止されていてもそれを扱う者は存在する。ブコヴィエでは違法なバー,通称・潜り酒場の存在が公然の秘密となっていた。
 主人公がバーテンダーを務めるバー「ナイトキャップ」も,そうした潜り酒場のひとつである。「ナイトキャップ」は,ヴィンセント・フローレが経営する書店の地下に存在している。

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書店主で大家のヴィンセント。本や芸術をこよなく愛す男
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 書店の地下にある,隠れ家的な酒場。内装は洒落ており,カクテルもおいしい。だがしかし,この店は違法なのである。
 潜り酒場の客層はさまざまで,後ろ暗い過去を持つ者もいれば,裕福な者や貧しい者もいる。さらには政治家や刑事までもが客として訪れるため,よほどの“問題”がなければ摘発されることはないという。法を管理する側の人間にとっても,酒が飲める場所を失うのは痛手である,というわけだ。

摘発をご遠慮願う代わりに
クールな情報を提供

 しかし,その“問題”がゲーム序盤で起こってしまう。――殺人事件だ。

被害者は潜り酒場を利用していたナタリア・リードという女性
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 幸いにも事件が起きたのはナイトキャップではなく,「ラストドロップ」という別の潜り酒場であった。ラストドロップは摘発後に閉鎖され,この殺人事件を捜査しているヒューゴ・メルテンス刑事は,次なる候補としてナイトキャップに目をつけた。

「ア,ウチ,ワルイオミセジャナイデスヨー」
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 端的に言えば,メルテンス刑事は「店を潰されたくなければ,客から殺人事件に関する情報を聞き出し,こちらへ渡せ」と“お願い”してきたのだ。
 主人公は元裏社会の人間で,前科を持つため身軽ではなく,“お願い”を断れない立場にあるようだ。

主人公,そんな経歴の持ち主だったのか
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 ここでバーテンダー兼刑事の助手が誕生したわけだが,業務内容が大きく変わるわけではない。客のためにカクテルを作って提供し,愚痴や悩みを聞いたり,寂しさを紛らわせたり,客のよき話し相手となる。ここに少し,駆け引きが追加されるだけだ。
 客に証拠品を突きつけて情報を引き出したり,得た手がかりを組み合わせて新たな情報を導き出したりして,メルテンス刑事に渡そう。

手帳には客のプロフィール手がかり捜査記録などが記録される
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手がかりは客に提示して,関連する情報を聞き出せる
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犯人の特定も,助手の仕事らしい
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1日の終わりには,得た情報を組み合わせて整理できる
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お客さんから情報を聞き出すために
八方美人になろう!

 バーテンダーとしても,刑事の助手としても,カクテルを提供して客の話を聞くことは,いずれにせよ重要な業務である。

カクテルには材料やフレーバーにそれぞれ個性がある
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後ろから迫る矢印に追いつかれないようラインをなぞると,カクテルが完成する
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 客にはそれぞれ好みのカクテルがあり,ヒアリングして探り当てていこう。好みのカクテルを提供できれば不機嫌だった客も機嫌がよくなり,口が多少軽くなるはずだ。カクテルを提供すると,より多くの質問が行えるようになる。

主人公の元相棒「ピーター」。彼は甘いカクテルは好みでないらしい
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 また,客には機嫌やアルコール耐性ステータスのほかに,好感度も存在する。好感を持ってもらえれば信頼度が上がり,よりプライベートな質問もできるようになるだろう。

“デート”の選択肢もあるので,もしかすると口説ける!?
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 好感度は,おもに会話中の選択肢で上下する。基本的には客に共感することが大事だ。たとえ,本など教科書くらいしか読んだことがなくても「本が好きだ」と言い,自称スターに「あなたのような有名人,知らないわけがない」と言う。初めて聞いた名前だとしても,だ。顔見知りの客の悪口にも「まったくもってそのとおりですね」と相づちをうつため,気分は八方美人である。
 客の好感度が低いうちや,不機嫌なときはプライベートな質問,事件に関して深掘りする質問は避けたほうがいいだろう。答えてくれないのはもちろんのこと,客からの不信感が募る。最終的には主人公が刑事とつながって情報を横流ししていると犯人の耳に入り,“お掃除”されてしまうかもしれない。

バーテンダーの矜持を保つか,
情報収集として割り切るか悩ましい

 バーテンダーとしては客の好むカクテルを提供したいところだが,それだけでは事が進まないのが本作のポイント。
 本作はバーの経営シミュレーションではなく,推理アドベンチャーだ。したがって,客の口を滑らせるためには,度数が低いカクテルを好む客に度数の高いカクテルを振る舞わなければならないシーンもある。
 逆も然りで,好みは度数の高いカクテルなのだが,アルコール耐性が低いためにそれを提供してしまうと酔っ払ってすぐに帰ってしまう客も存在する。

レイシー神父。ネガティブで,たいてい塞ぎ込んでいる
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お気に入りのカクテルを提供すると即帰宅。まだお話聞けてないんですけど!?
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 事件の捜査には期限もあるので,そうおちおちとバーテンダーもやっていられない。しかし,焦りすぎては犯人に勘づかれる可能性がある。このバランスを保ちながらプレイする難しさが,本作の魅力だ。
 「Best Served Cold」では,全部で5つの事件を捜査する。潜り酒場「ナイトキャップ」でさまざまな客と知り合い,誰と深い仲になって誰と敵対するのかはプレイヤー次第だ。
 本屋の地下,趣あるバーでカクテルを作りつつ,探偵のように事件を解決する業務に携わりたい人は,ぜひナイトキャップでバーテンダーになってみてほしい。ただし,背後には気をつけて。

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