仕事に追われる日々の中、ふと立ち止まって一息つきたくなることがある。そんな現代人の心に寄り添う、新しいスタイルの焼酎が登場した。その名も『TOO LAZY.』──直訳すれば「怠けすぎ」。だがこの名には、ただ怠惰を肯定するだけでなく、“ちょっと力を抜いて、自分らしく過ごしてみよう”という優しいメッセージが込められている。
手がけたのは、鹿児島県薩摩川内市に本拠を構える老舗焼酎メーカー・田苑酒造と、音楽とアートの世界を自由に行き来する人気イラストレーター、TM paint氏。異色のコラボレーションが実現した背景には、焼酎づくりにおける田苑酒造の“音楽仕込み”という独自技法があった。
ロックを聴かせて熟成?焼酎と音楽の意外な化学反応
田苑酒造は1985年、日本で初めての「樽貯蔵麦焼酎」を開発し、今や焼酎界のイノベーターとして知られている。彼らが挑戦し続ける理由は、「焼酎=おじさんのお酒」というイメージを覆したいという強い想いにある。その代表的な技術が「音楽仕込み」だ。
発酵や熟成の過程でクラシック音楽を流すことで、酵母の活動を促し、味わいに奥行きを持たせるこの手法。そんな背景に惹かれたのが、日頃から音楽と親しむTM paint氏だった。今回の『TOO LAZY.』では、氏が厳選したPUNK ROCKやゆるめのROCKをタンクに聴かせるという、まさに“ロックな焼酎”が完成したのだ。
その結果、バニラを思わせる甘い香りと、長期貯蔵によるまろやかな口あたりが見事に調和。炭酸割りで爽快に、コーラ割りでカジュアルに、水割りやロックで深みを楽しむ。どんなシーンにもフィットする万能型の焼酎に仕上がった。
© 田苑酒造株式会社
ラベルも音も「気の抜けた」ロックな空気感
TM paint氏は今回、ラベルデザインから選曲までを担当。彼の描くユルくてポップなイラストは、見た瞬間に思わず肩の力が抜けるような温かさを持っている。
自身のInstagramでもプレイリストを公開中とのことで、音楽と一緒に『TOO LAZY.』を楽しめば、より一層このコラボの世界観を感じることができるはずだ。まさに、五感で味わう一本。
コラボのきっかけを振り返り、TM paint氏は「最初はスピリチュアルな話かと思ってビビった」と笑う。だが、音楽によって味が変化するという“科学と感性の融合”に触れ、むしろロック的な自由さを感じたと語っている。
© 田苑酒造株式会社
© 田苑酒造株式会社
焼酎の“未来”は、もっと自由でいい
『TOO LAZY.』はただの焼酎ではない。疲れた心を解きほぐし、音楽とともに自分自身を取り戻すツールでもある。田苑酒造が描く焼酎の未来には、伝統と革新、そして遊び心がしっかりと根づいている。
「たまには怠けてもいいんじゃない?」というメッセージに、少しでも共感したなら、今夜の一杯は『TOO LAZY.』で決まりだ。
■商品詳細
製品名:TOO LAZY. (トゥーレイジー)
品目:本格焼酎
原材料名:大麦(オーストラリア産)、大麦麹
アルコール分:25度
内容量:900ml
販売エリア:全国
出荷開始:2025年4月21日(月)
販売開始:2025年4月24日(木)頃
販売価格(税込):カートン有1,859円/カートン無1,595円
Top image: © 田苑酒造株式会社