株式会社電通総研は17日、エンタープライズシステム「Ci*X(サイクロス)」シリーズの3製品、経費精算システム「Ci*X Expense」、汎用ワークフローシステム「Ci*X Workflow」、グループ統合会計システム「Ci*X Financials」の最新版を提供開始すると発表した。
Ci*XシリーズのうちCi*X Expenseは、最新のコンシューマ向けテクノロジーと、ISIDがかねてより強みとするグループ経営管理の知見を融合して開発された経費精算システム。企業グループ向けの機能、入力サポート機能や操作性の高いユーザーインターフェイスを備えているという。
今回新たに提供される「同 Ver.3.4」では、JTBビジネストラベルソリューションズが提供する「ビズバンスJTB出張予約」との連携機能が搭載された。Ci*X Expenseの国内出張事前申請/海外出張事前申請画面から「ビズバンスJTB出張予約」にシングルサインオン(SSO)し、出張手配を行うことができる。また「ビズバンスJTB出張予約」で手配した実績の明細がCi*X Expenseに取り込まれ、事後精算の際に入力項目がデフォルトでセットされるため、申請者の経費精算業務の負荷を軽減するとした。
2つ目の強化としては、申請書の特定項目の入力値に応じて、入力が必要な項目のみを動的に表示できるようになった。このため、各社固有のルールを細かくシステムで実装できるようになり、入力ミスの軽減が見込めることから、申請書の差し戻し件数削減が期待できるとしている。
これらの強化を含め、15項目の強化が行われている。
Ci*X Workflowは、人事や総務等の各種申請・届け出業務において、申請書の作成から承認に至る一連のプロセスを支援する汎用ワークフローシステムである。最新版となる「同 Ver.2.4」では、項目の入力値に対するルールを、管理者があらかじめ設定できるように改善しており、承認者の確認工数や申請書の差し戻し件数を削減するという。
さらに、CSVデータを用いて、複数の申請書データを一括で取り込めるようにした。申請項目が多い申請書を起票する場合や、代理で複数名の申請を行う場合などの業務負荷を軽減できるとのこと。
なおこの製品では、これらを含めて12項目の強化が行われている。
3製品目のCi*X Financialsは、企業グループにおける単体決算業務を統合・最適化する会計システム。今回の「同 Ver.2.2」では、レポートの定義が出力・取り込み可能になっており、検証環境から本番環境への移行の際に、検証環境で開発したレポートを本番環境に再度一から登録しなくとも、簡単に移行できるとしている。
また、伝票入力時に警告(ワーニング)が発生した場合、承認時にも同じ警告を表示させるよう仕様を変更した。この変更により、承認者も警告の発生を認識した上で該当の会計伝票を確認・承認できるため、ミスの発生を軽減するとのこと。
Ci*X Financialsでは、これらの強化を含め、28の機能強化が実施された。
