手作りと自動の“いいとこ取り”な象印マホービン「ホーロー電気調理なべ EL-NS23」をレビューします

象印マホービンから、新しく「ホーロー電気調理なべ EL-NS23」(直販価格65,780円)が発売されました。特徴は、内鍋にホーロー鍋を採用し、直火での調理が可能なこと。特に、食材を炒めて香ばしさやうまみを引き出せる「焼き煮込み」コースを搭載している点が魅力です。さらに、アプリと連携することでレシピ検索が便利になり、日々の食事作りをサポートしてくれます。

試作機をお借りして実際に使ったところ、「自動の手軽さ」と「直火の美味しさ」を両立できる鍋だと感じました。詳しい感想をレポートします。

「焼き煮込み」コースで香ばしさアップ

一般的な自動調理鍋は、食材を入れてスイッチを押すだけで煮込み料理が作れるのが魅力ですが、「炒める」「焼き目をつける」「スパイスやにんにくの香りを立たせる」といった工程は、高い火力が伝わりやすい直火調理の方が向いていました。EL-NS23は、そんな自動調理鍋の苦手な点を補うため、ホーローの内鍋を採用することで直火調理を可能にしています。

最初に食材に焼き目をつけると、香ばしさが増し、見た目からして美味しそうに仕上がります。スパイスやにんにくの香りも引き立ち、より深みのある味わいに。焼き加減や煮詰め具合は自分で調整できるため、仕上がりを好みに合わせられるのも嬉しいポイントです。その後の煮込みはEL-NS23に任せられるので、火加減を気にする必要がなく、ほったらかしで煮込み料理が完成します。

直火にかけられるので、これまで直火で調理していたやり方と同じ感覚で調理を進められます

一般的な鍋と同様に、直火で調理可能

食材の表面に焼き目をつけたい時は直火で調理。肉の表面が色づきました

ハウス食品のザ・カリーを使った専用メニューも用意。タマネギと肉を先に炒める工程があるため、タマネギを好みの具合まで炒めることもできます。スパイスの香りを引き出す加熱方法で、風味豊かなカレーが作れました。

ただし、ホーロー鍋はずっしりと重く、持ち手がないため、直火調理後に本体へセットする際はミトンが必須です。この点は少し扱いづらいと感じましたが、使い慣れれば問題ありませんでした。

また鍋はフッ素コーティングではないため、直火の場合、加熱の仕方によっては焦げ付きやすくなります。ガスコンロで使う鍋と同じように、火加減を調整しながら炒めると失敗しにくいです。なお、食器洗い乾燥機の使用はできません。

鍋ごと保存&直火で温め直しが可能

EL-NS23のホーロー鍋は、そのまま冷蔵庫で保存でき、温め直しも直火で可能です。特に、カレーやシチューは電子レンジで温めるとムラができやすいですが、直火なら混ぜながら温められるので、最後まで美味しく食べられます。

鍋のフタが付属しているため、鍋のまま冷蔵庫に保存可能。温め直す時も、そのまま火にかけられます

ごはんは炊けるけど、こびりつく

ごはんも炊けます。ただ、象印の炊飯器のような歯応えと甘みが魅力的なご飯ではなく、少しかための口当たりのあっさりとしたご飯です。また、炊いた後はごはんがこびりつくので洗い物がちょっと大変です。メインの炊飯器というよりは、サブ的に使うほうが向いていると思いました。

あっさりとした味わいのごはん

内鍋にごはんがこびりつきます

レシピの相談ができる自動調理鍋。時短よりもひと手間を重視

本機は使いやすいアプリが便利でした。今はできませんが、アプリでレシピを検索する際、苦手な食材や代替食材の提案などをしてくれるようになるといいな、と期待しています。

また、調理法からもレシピを検索できるようにしてほしいと思いました。というのも、パック調理を2品同時に作る場合は、2品の調理時間が同じレシピの方が効率良く作れます。現状ではレシピブックで同じ時間のレシピを探して作っていますが、「パック調理」で検索できて、さらに調理時間で絞り込めたらもっと活用できそうです。「蒸し料理をしたい」などという時にも目当てのものがすぐ見つけられます。

ほかには、食材のところで調味料(例えば、スイートチリソースなど)が選べると、使い慣れない調味料に挑戦した時も残さず使えそうです。こちらも今後実装されるといいなと願っています(ちなみに「調味料」という選択肢はありますが、これは塩麹や白みそを作るためのものです)。

EL-NS23は、「自動調理鍋の便利さ」と「直火調理の美味しさ」を両立させた調理鍋です。手軽に本格的な煮込み料理を作りたい人、洗い物を減らしたい人はもちろん、アプリを使って、残り物や調理時間、摂りたい栄養素など自分の状態と環境に寄り添った提案をしてほしい人にとって、魅力的な製品だと感じました。



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