三菱電機の体験型展示イベント「あたりまえっ!?展」が4月18日(金)〜8月4日(月)にMEToA Ginzaにて開催。五感で最新テクノロジーを体感できて、子どもはもちろん大人も楽しい、おまけに銀座という好立地のおしゃれスポットながら入場無料!親子で知的探究心が刺激されること間違いなしの空間を編集部が徹底レポートします!
現在、METoA Ginzaにて開催中の体験型展示イベント「あたりまえっ!?展」。日常の「あたりまえ」を支える三菱電機の技術を体験し、サステナビリティの取り組みに触れる「日常の“あたりまえ”に、再発見と新発見を。」というコンセプトを掲げるイベントです。三菱電機といえば、日本だけでなく世界、いや、地球のあらゆる場所で技術力を振るっている企業。とはいえ、一体なにをしているのか、どんなところに三菱電機の技術が潜んでいるのか、それよりなにより「あたりまえ」ってなんでしょう?
さっそく「あたりまえっ!?展」に足を踏み入れました!
入口のパネルには、ジャンルレスな「あたりまえ」コメントがずらり。三菱電機の社員さんたちが日々の生活の中で考えた「あたりまえ」は、思わずくすりとしてしまうものや「あるある!」と強く共感してしまうものがいっぱい。読みながら、親子で会話が弾みそうです。
[プラごみの「汚れてたら可燃」の汚れ具合の基準がわからない]といった生活の中でのことや[ライブに行くまでの道中、オタクが増えてくるとワクワクする]という推し活勢が全力で首を縦に振る「あたりまえ」も。
いろいろな「あたりまえ」に触れたところで、体験展示へ。まずは3階の[スマホやエアコンから、日常に潜むあたりまえを学ぼう!]に行ってみました。
入口はスマホに関する「あたりまえ」がお出迎え。あたりまえにトイレに持っていけるようになったのは「小型化したから」という背景がありますが、そこには三菱電機の技術が隠れていたんです……!
私たちの日常に欠かせないアイテム・スマホにも、三菱電機の技術が使われています。それが、超精密・高速な「レーザ加工機」。スマホ内にある基板の高機能・小型化を支えているそうで、最大毎秒7,000穴の早さで的確に加工し、手のひらサイズのスマホに多くの機能を搭載することを実現しているんだとか。
毎秒7,000穴という異次元の速さもさることながら、穴の大きさは直径わずか0.1mm以下。もはや髪の毛より細いレベル。
テーブルに置かれた小さな板が、顕微鏡を通してモニターに映っています。こんな小さなものにこんなに文字が書けちゃうのがあたりまえなの? 気が遠くなるような小ささ。
そんな、「スマホのあたりまえ」を作ってくれているレーザ加工機で銅箔版に描いた極小アートを、間近で見ることができました。
ルーペ片手に、超ミニミュージアムに接近すると……。
通常の機器では撮影不可能でしたので、ぜひ現地へ足を運んで見てみてください。ルーペの向こうに、「モナ・リザ」の絵が浮かび上がります。逆に言うと、ルーペがないとそれが「モナ・リザ」であることもわからないほどの小ささなんです。これを「あたりまえ」にしてしまう技術、おそるべし。子どもに見せたら「すっごい!」と喜びそうです。
商業施設や高層マンション&ビルなどのありがたい存在であるエレベーターにも、もちろん三菱電機の技術が潜んでいます。それが、快適な移動を支える「高速エレベーター」。速いうえに、高速移動時に発生する騒音や振動が少ないのが特徴です。振動は、カゴ揺れ防止のためにカゴの頭が流線形になっているため、また、加速度センサーによる揺れ防止機機能が搭載されているため、振動が少なくなるんだそう。さらに「気圧制御機能」が搭載され、耳抜きが必要になるような鼓膜内外の気圧差による違和感も起こりにくいとか。ーーと言われても、どんな乗り心地なのか体験しないとわかりません。
ということで、VRで高速エレベーターのすごさを体験してみました!
[超高層ビルもスムーズに移動できる「高速エレベーター」VR体験]コーナーは、小学生が喜ばないはずがない。
こちらは、中国でもっとも高い上海タワーに納入されたエレベーターの速度を、VRで再現しているそう。VRグラスを装着し、スタート。ぐんぐん上昇していき、思わず内臓が持ち上がる感覚が……。森岡さんが「高所恐怖症の方は怖いかもしれません。下は見ない方がいいですよ」と教えてくれたのですが、ついつい下を見てしまう……と、足元にはなにもなく、地上がはるか遠くに! そのまま静かに上空と思われる場所まで到達します。「上海タワーのエレベーターが、ここ銀座・東急プラザにあったとしたら、という景色です」(森岡さん)銀座の町並みのほか、富士山や東京タワーも、360度の絶景を楽しむことができ、気分は爽快。
それにしても「高速エレベーター」、速い、そして静かで、ほとんど揺れません。建物にとって不可欠なエレベーターの安心安全を「あたりまえ」にしてしまうテクノロジー、「これがあたりまえなの!?」と驚きです。
日常にあふれる「あたりまえ」として、[連休×待望の新作ゲーム発売=最高の連休][辛い物×チーズ=沼]などの幸せの象徴を思わせるパネルがお出迎え。
三菱電機が指し示す「未知の掛け合わせ」とは、データとデータの掛け合わせを支える三菱電機の技術であるデジタル基盤「Serendie」。家庭から宇宙まで、あらゆるところからデータを集め、技術を駆使し、世界を変えるセレンディピティ(偶然の出来事から、新たな発見や価値を生み出す力)を生み出す、デジタル基盤だといいます。
……子どもにとっては、いや、大人もちょっと難解かもしれません。ですがここではそうしたセレンディピティを感覚的に学ぶことができるのです。
かわいらしいミニチュア!
モニターの前に並ぶのは、色とりどりのミニチュア。それぞれ、「電力・エネルギー」「ビル」「家電・住宅設備」「モビリティ・交通」「FAシステム・自動化」「人工衛星・宇宙」と名付けられたミニチュアを2つセレクトし、モニターの前に置くと……。
記者は、一番遠い存在だと思った「家電・住宅設備」と「人工衛生・宇宙」をチョイス。
モニターが作動! それぞれ2つのデータの掛け合いにより、街が豊かになっていく様子が流れます。遠い存在だと思われた両者が、街の安心安全につながる作用を生み出すことがわかります。掛け合わせは自由自在ですから、小学生なら全通りやり続けてしまうでしょう。
お次は2階へ。……と移動中、配送ロボットに遭遇しました。
この愛らしい存在感。動いているところが見たいですね。
ファミレスで注文した食事を快活な声でお届けしてくれることでおなじみの配送ロボット。いまでは[たまにロボットがいないファミレスに行くと「いないんだ」と少しがっかりする]なんていうあたりまえパネルもあるように、すっかり愛着を持って接している人も多いはず。
そんな配送ロボット、METoA Ginzaオリジナルのロボットは[自分でエレベーターを呼んで移動するのはあたりまえ]だといいます。取材班が物欲しそうな顔で見つめていると、「動かしましょうか?」とロボット担当のディレクターさんが登場。本来は40分に1回、ロボット自らエレベーターを呼んで2階から1階に移動し、1階のカフェ前をぐるっと回って、またエレベーターで2階に戻ってくるそうです。
待機場所からエレベーター前に移動して到着を待つ。かわいい!
ひとりでエレベーターに入っていくロボット。後ろ姿がかわいい!
追いかけて1階に行くと、にっこにこでうろうろ。かわいい!
「当施設のエレベーターは、ロボット移動支援機能を搭載していて、ロボットが出す信号を受信して、昇降したりドアを開閉したりしています。このロボットは、それを実演して見せているんです」(森岡さん)
カフェで偶然ロボットに会うお客さんにも大人気だそうですよ。
急に雰囲気が一変。暗闇に星屑が輝く。
宇宙空間でのさまざまなミッションが行われる、地上から約400km上空に建設された巨大な有人実験施設・国際宇宙ステーション(ISS)。そこへ、JAXA、三菱重工、三菱電機、他、がタッグを組み生み出した日本初の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)が、物資を運ぶミッションを成功させたのは09年のこと。以降、20年までに9機が打ち上げられ、すべてのミッションが完了しています。
ここでは、宇宙空間で「こうのとり」がISSに結合する瞬間を、ダイナミックな映像で見ることができるのです。
音響も光もダイナミックで、没入感がすごい。
「ここ、シャッターチャンスですよ」と森岡さんが声をかけてくれます。ふと大画面と足元を見ると足の動きと連動して星屑が集まり、粒と流線が躍動し、大画面には自分の姿が星の影となって現れ、とてもキレイ!
なお、25年から26年まで、3機の「新型宇宙ステーション補給機HTV-X」が打ち上げ予定。これは物資補給以外にも、軌道上での技術実証や実験、将来の宇宙探査への活用など、さまざまな働きを目的とした新しい無人補給線だといいます。三菱電機の技術は、宇宙にも轟いているんですね。
あたりまえパネルには[「短時間ならつけっぱなしのほうが節約になるよ」がまだ信じられない]という共感パネルが。補足として[稼働時に多くの電力を消費するため、こまめにオン・オフをせずに室内温度と設定温度の差を大きくしないことが節約につながります]というお役立ち情報も書かれています。
毎年のように熱中症が危険視される夏まで2ヶ月ほど。日々欠かせないのがルームエアコンですが、三菱電機は1920年代に国産扇風機の量産を始めたのを皮切りに、画期的な製品を生み出してきました。
とくに革新的だったのが、それまでスタンダードだった床置形・窓掛け形エアコンから、1968年、世界ではじめて軽量&薄型でまっすぐに進む風が特長の「ライフフローファン」を搭載した壁掛け形エアコンを、スタンダードに押し上げたのです。
スタイリッシュな霧ヶ峰Style FLシリーズ。
ライフフローファンとは円筒状の送風機のことで、それまでの床置形などとは違い、幅広い風をまっすぐ遠くに届けることができるそう。それを始めて搭載したのが、いまも続くブランド「霧ヶ峰」だったといいます。
ここでは、「ライフフローファン」の風の流れを可視化!
ハンディファンの風を「ライフフローファン」に当てると、風がハートやUFOのアニメーションとなり「ライフフローファン」から溢れます。「以前この展示を行ったとき、SNSで話題になりました」(森岡さん)とのことで、映えスポットになっているようです。
最後に訪れたのは、「あたりまえ」人気投票。[あなたがもっとも叶えてほしい未来のあたりまえを選んで投票してください]と書かれたボックスからボールをひとつ取り、[心身ともに快適に過ごせるのはあたりまえ][温暖化に悩まなく鳴るのはあたりまえ]など、三菱電機の技術が叶える「あたりまえ」の未来のなかでも、自分が望む「あたりまえ」が書かれたボックスに入れます。
記者は[誰もが安心・安全に暮らせるのはあたりまえ]に入れました。
これらの望みは、三菱電機社員に届けられるといいますが、平日でも1,000人は訪れボックスはボールでパンパンになるそうなので、三菱電機さんへの期待度の現れといえます。
ぎっしりと詰まった充実の展示を楽しんだあとは、1階の「METoA Cafe & Kitchen」でエネルギー補給がオススメ。「あたりまえっ!?展」イベント限定メニューの「Death By Chocolate」を注文しました。
サステナブルを意識した限定メニュー。1,958円(税込) ドリンクセット+330円(税込)
もともと大人気のホットケーキに、フェアトレードのチョコレートソース、アイスクリーム、さらにくるみやアーモンドなどのスーパーフードを散りばめた、美しい一品。エディブルフラワーの彩りで見目麗しい上、ふわっふわのホットケーキとさっくり香ばしいナッツやクッキーの歯ごたえは相性抜群で、濃厚なチョコレートがお腹に満足感を与えてくれます。
METoA Ginzaはイベントスクエアとカフェともに、8月4日を持って閉館します。2016年3月にオープンすると、国内外各地から累計6,095,658人(2025年3月10日現在)が来館したといい、今回の「あたりまえっ!?展」はこれまで展示した体験型コンテンツの中から厳選した展示を集約したそうです。「過去9年間の展示を振り返ってみても、根底にあるのは日常にある“あたりまえ”を最新技術でしっかり支えていくんだ、というところにあります。総括したときに、“あたりまえ”をキーワードにしながらも、これからもよりよいワクワクする未来・社会を目指して、しっかり実現していく会社でありたいと思います」(三菱電機・森岡さん)
毎年、夏休みの自由研究のヒントを求める小学生とその親も多く来館するといいますが、それも納得の知的探究心そそる題材の数々でした。日々の意識を高めるために、子どもと学習のために、なによりテクノロジーをめいっぱい楽しむために、8月4日までにぜひ訪れてみてくださいね。
<イベント概要>タイトル:『日常の“あたりまえ”に、再発見と新発見を。あたりまえっ!?展』開催期間:2025年4月18日(金)~2025年8月4日(月)時 間:イベントスペース:11:00〜19:00 METoA Cafe & Kitchen: 08:30-23:00/ L.O 22:00 ※営業時間変更などの最新情報は 公式HP をご確認ください料 金:無料開催場所:「METoA Ginza(メトア ギンザ)」(1F〜3F) (東京都中央区銀座5-2-1「東急プラザ銀座」内)
公式HP:https://metoa.jp
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