インドとパキスタンは、双方の軍事基地への10日の攻撃で全面戦争に発展するとの懸念が強まる中、緊張緩和に向けて前向きな姿勢を示した。両国による攻撃の応酬を受け、米国と中国は事態の沈静化を求めて警告を発していた。
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パキスタンのダール副首相は同国のテレビ局のインタビューに対し、「インドが攻撃を停止すれば、われわれも停止する」と述べた。これより数時間前に同国軍は、インドがパキスタン空軍基地をミサイル攻撃したことへの報復として、複数のインド軍基地を攻撃したと明らかにしていた。
また、インド側の当局者はニューデリーでの記者説明会で、今後の行動はパキスタンの次の出方次第だと話した。インド空軍のシン中佐は「インド空軍は、パキスタン軍が同様の措置を取る場合において、緊張緩和への意向があることをあらためて表明する」と述べた。
過去4日間にインドとパキスタンは人口密集都市の上空でミサイルやドローンで攻撃を加え、両国間の緊張はここ数年で最も高まっていた。米中はじめ各国は両国に外交的解決策の模索を促し、全面戦争を回避するよう強く求めている。
原題:India, Pakistan Signal Intent to Ease Tensions After Strikes
(抜粋)