SIEのワールドワイド・スタジオでプレジデントを務めていた吉田修平が、Easy Alliesのポッドキャストに出演し、Nintendo Switch 2の発表に対する見解を求められた。しかし、同氏の反応はそれほど熱烈なものではなかった。

吉田のコメントは次のとおり。

「私としては、任天堂からのメッセージは少し複雑なものだと感じました。個人的な意見ですが、ある意味で任天堂はアイデンティティーを失いつつあるとも言えます。いつも新しい体験を生み出す企業だと思っているので。ハードウェアとゲームを一緒に設計して、素晴らしくて新しい体験を生み出すといったことをね。でも、Switch 2は誰もが予想していたとおり、より性能の良いSwitchでした。画面が大きくなり、より高性能なプロセッサを搭載し、解像度は4K、120fpsへ向上。しかも、ほかのプラットフォームのようにハードウェア開発の担当者が放送に出演していましたよね。より性能の高いSwitchであるため、Switch 2の大前提は”いろいろとより良いものにした”ということです。これは、ほかの企業がいつもやってきたことです」

続けて吉田は、任天堂のハードウェアでしかゲームをプレイしない人にとって、Switch 2は素晴らしいハードウェアだと語った。『ELDEN RING』(「Tarnished Edition」)など、これまでプレイできなかったゲームがプレイできるようになるからだ。しかし、ほかのプラットフォームでゲームをプレイする人にとっては、ややおもしろ味に欠ける。

「先日の発表が今年放送されたショーケースのなかでも特に再生回数が多い放送になるであろうことを、販売企業はわかっていたはずです。何百万人もの人が視聴していたんです。機会があれば新しいゲームを発表・発売するのは素晴らしいことですが、ほとんどのゲームが前世代機からの移植です。これが任天堂の方向性なのか、サードパーティーの方針なのかは私にはわかりません。ですが、そのなかでとても惹きつけられたのは『Enter the Gungeon 2』です。見事ですね。あの放送でこの作品を発表したのは素晴らしかったです」

あわせて、『Drag x Drive(ドラッグ アンド ドライブ)』は「非常に任天堂らしい」として絶賛していた。そしてSwitch 2の本体価格や日本と他国での本体価格の違いについて語り、最後にこう締めくくった。

「カメラやマウス操作など、新しい体験を生み出していて素晴らしい部分もあります。でもそれ以外は、個人的に少しがっかりしました。皆をがっかりさせなかったからです。誰もがよりパワフルなSwitchを求めていましたから」

話を進めるなかで、吉田は、Switch 2がビジネス的に良い決断であり、非常に知的で才能のあるデザイナーによって技術的な改良が行われた可能性が高いと認めている。結論としては、ネットユーザーの意見やIGN USの「無難だが正しい選択」という評価に近いようだが、それでも任天堂の風変わりな部分が好きな人にとっては少し残念だっただろう。とはいえ、「マウス操作」などいくつかの機能は、任天堂の遊び心満載な開発精神が反映されている。

吉田はSwitch 2の価格について詳細に述べていたが、米国ではまだ本体価格が決定していない。任天堂は、トランプ関税の影響を見極めるため、現地時間2025年4月9日に予定していた北米での予約開始日を延期した。発売は全世界で6月5日に予定されているため、任天堂はそれまでにすべてをまとめなければならない。



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