ホンダは13日、北米での電気自動車(EV)供給体制強化に向けたカナダでのEVのバリューチェーン構築に向けた検討を延期すると明らかにした。
ホンダの発表資料によると、足下でのEV需要の鈍化を受けて同プロジェクトを2年程度延期する。再開時期などについては、今後の市場動向を見極めながら最終決定後に公表するとしている。
ホンダは2024年4月にカナダで国内でのEV専用工場や電池工場の建設に加え、セパレーターや正極材など電池の主要原材料の生産体制を構築する計画を公表。パートナー企業と計150億カナダドル(約1兆7000億円)を投じることを検討していると発表していた。
EVは販売に鈍化の兆しも出ており、EVシフトを積極的に進めてきた三部敏宏社長にとっては誤算となる。
ホンダが同日に発表した今期(2026年3月期)営業利益予想は前期比59%減の5000億円だった。トランプ関税や円高が利益を押し下げげる要因となる。
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