水曜日, 5月 14, 2025
ホームニューステックニュースホロライブのカバー、TCGが想定超え売上総利益218億円超。谷郷氏自身がタレントのサポートへ - AV Watch

ホロライブのカバー、TCGが想定超え売上総利益218億円超。谷郷氏自身がタレントのサポートへ – AV Watch


カバー代表取締役社長CEO 谷郷元昭氏

カバーは、2025年3月期の決算を発表。決算の概要を、カバー代表取締役社長CEOの谷郷元昭氏と、執行役員CFO兼経営企画室長の金子陽亮氏が説明した。

売上高は434億100万円で前年同期比+43.9%、売上げ総利益は218億500万円で同+55.9%を達成。とくに2024年9月に発売したトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」が想定を上回る販売実績を記録し、マーチャンダイジング部門前年比+64.6%の205億3,900万円を記録した。

大型配信企画のヒットが継続したほか、2023年以降にデビューした国内外の新規タレントが人気を獲得し、配信/コンテンツでも93億2,300万円(前年比+21.9%)の売上げを記録。ライブ/イベントでも、ホロライブEnglishによる北米地域でのライブコンサートやプロダクション初のワールドツアーの実施などで海外市場における実績を残したほか、星街すいせいの武道館ライブなど人気タレントによるソロライブの多数成功などにより、77億9,300万円(前年比+39.1%)を記録している。

また、営業体制の強化により、国内外の取引代理店数や案件数が拡大。北米拠点の稼働開始により、現地クライアントとの取引も拡充され、ライセンス/タイアップでも57億4,400万円で、前年比+29.4%を達成した。

国内外の中大型ライブコンサートや、例年開催する「hololive SUPER EXPO」「horolive fes.」の実施でイベント費、および国内外事業開発支出の拡大によるコストも増加。一方、国内外における多面的な商品・サービス展開の進捗などにより、粗利水準は前年同期比で+41%、営業利益水準もQ4の前年同期比で+20.1%まで拡大。純利益は55億5,900万円と、前年同期比+34.4%となった。

2026年3月期までの業績予想は、前年同期比+20%の高い売上、高成長を引き続き見込んでいる一方で、持続的な成長に向けた企業体制の拡充や、研究開発に伴う先行投資の影響を踏まえ、現時点では微増益を想定。投資や経営効率の改善により、中長期的には収益性を改善していく想定とのこと。

谷郷氏はカバーの事業方針について、“幅広いタレント活動の支援”、表現の陳腐化を防ぐための新たな技術や演出などによる“新しい体験の提供”、“多様な人材の確保と組織強化”の3つの柱を中心に進めていくと説明。また、中長期的な目標として、2030年3月期に売上高1,000億円、営業利益250億円以上の達成を掲げた。

実現に向けて、タレントの適切な収益分配を確保しながら、コンテンツやプロダクトの多面展開やセールスミックスの変化によって中期的に収益性を改善しながら事業を拡大していくという。

具体的な例としては、現状日本の倉庫から全世界への発送となっているグッズ販売について、海外ファンが購入する際に膨大な送料が発生してしまう課題があるという。現地生産や現地で発送できる設備を整えるだけでも、グッズ購入のハードルが下がることで、大きな収益を予想できるとのこと。

また、2030年3月期までの5年間で、累計500億円程度を成長投資またはM&A実施枠として想定しているという。とくに海外事業開発や、現地での生産・物流最適化などを見据えた投資を計画しており、必要に応じて戦略的なM&Aも検討していく。

また、谷郷氏はタレントの卒業についても言及。「ホロライブ1期生から始まり、もう6年ほど経ってきている中で、そのタレントさん各自のキャリアプランや人生設計(の再考)が発生するタイミングにあるように思っております。それぞれの個別の事情があり、皆が同じ理由で卒業されているということではないような理解です」とコメント。

今後のタレントのサポートについても「4月以降は経営体制の変更によって、私がかなりフリーに動けるようになりましたので、クリエイターさん1人1人が今どういう状況なのか、どういったことをやられているのか、というところにより向き合える体制になってきていると思います」と、谷郷氏自らが動いてタレントのコミュニケーションを強化していく方針であることを語った。





Source link

Views: 3

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

インモビ転職