ドイツ議会の最大政党、キリスト教民主同盟 (CDU)は近く発足が見込まれるメルツ内閣の閣僚候補7人を指名した。CDU党首のメルツ氏(69)は来週、首相に就任し、社会民主党(SPD)をパートナーとする連立政権が正式に発足する見通しだ。

ドイツのメルツ次期首相
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CDUが28日電子メールで配布した発表文によると、メルツ氏は経済相兼エネルギー担当相に公益企業幹部のカテリナ・ライヘ氏を指名。外相にはヨハン・ワーデプール氏、首相府長官にトルステン・フライ氏、運輸相にパトリック・シュナイダー氏をそれぞれ起用した。新設するデジタル化・近代化担当相にはカルステン・ウィルトバーガー氏が指名を受けた。
同党は28日にベルリンで特別会合を開き、SPDと先月合意した連立協定を承認する見込み。
バイエルン州を地盤とするCDUの姉妹政党、キリスト教社会同盟(CSU)は既に連立協定を承認済み。SPDは約36万人に及ぶ党員投票をオンラインで実施中。30日に発表される結果では、承認が過半数を占めるとみられている。
この結果を受けてSPDは閣僚候補を発表する予定。共同党首のラース・クリングバイル氏が財務相に就き、現国防相のボリス・ピストリウス氏は留任する公算が大きい。
メルツ氏は5月6日に連邦議会(下院)で首相に選出され、首相に就任する見通し。
原題:Merz Names Ministers for German Coalition With Social Democrats(抜粋)