玩具販売チェーンのトイザらスがハリウッドで実写映画化されることが明らかになった。アメリカのWebメディア「Variety」が報じている(外部リンク)。
Varietyによれば、映画は『ソニック・ザ・ムービー』などプロデューサーであるドミトリ・M・ジョンソンさんの制作会社であるストーリーキッチン(Story Kitchen)が制作。
キャスティングなどの詳細は今後数か月のうちに発表されるという。
70年以上の歴史を持つ玩具小売チェーン・トイザらス
トイザらスは、1948年にチャールズ・ラザラスさんが始めたアメリカの玩具小売チェーン。
世界各国に店舗を構えており、日本では1991年に1号店が開店。ベビー用品や乳幼児用おもちゃなどを専門に扱うベビーザらスも含めて、全国に約160店舗を展開している。
なお、アメリカ本国でのトイザらスは2017年に破産を申請し、同国内の店舗を一度全て閉鎖。
その後、元従業員たちにより2019年1月に新会社が設立。新型コロナによって苦境に立たされたものの、以降は新たな店舗の展開を続けている。
トイザらスは「子供たちには魔法のような場所」
玩具店であるトイザらスの実写映画化には、トイザらスのエンターテインメント制作部門であるトイザらス・スタジオが協力。
同社の社長であるキム・ミラー・オルコさんは「トイザらス初の映画となる本作は、当ブランドの魔法を大画面でお届けする素晴らしい機会です」と、Varietyの取材に応じている。
同じく、ストーリーキッチンのドミトリ・M・ジョンソンさんとマイク・ゴールドバーグさんはトイザらスについて「80年代の子供たちにとって、トイザらスは地球上で最も魔法のような場所の一つでした」とコメント。
「トイザらスが象徴する冒険心、創造性、そしてノスタルジアを捉えた映画を共に制作できることを光栄に思います」と取材に応じている。
玩具店のトイザらスが実写映画に……どんな映画に?
いわゆる“おもちゃ屋さん”であるトイザらスが、実写映画になる。現時点で、その内容はまったく予想できない。
Varietyの記事では、『ナイト ミュージアム』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ビッグ』、そして『ジュマンジ』や『バービー』といった玩具をテーマにした作品の流れを汲むといった記述もある。
たしかに、ボードゲームを題材にした『ジュマンジ』や世界的な着せ替え人形の実写映画『バービー』と言われるとイメージしやすいが、これらはあくまでもゲームや玩具の実写化だ。
映画化を担当する制作会社のストーリーキッチンは、『ソニック・ザ・ムービー』やNetflixアニメ『トゥームレイダー:レジェンド・オブ・ララ・クロフト』など、ゲームの映像化を手がけてきている。
玩具やゲームを売る場所であるトイザらスの実写映画化。ハリウッドで動きはじめたこのプロジェクト、今後の進捗はもちろんのこと、その全貌が明らかになる時を楽しみにしたい。