ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、武力によるクリミア奪回は不可能だと認め、安全保障措置の一環として米国が派兵する必要はないと述べた。ウクライナ停戦を仲介するトランプ米大統領に配慮した格好。

  2度目の大統領就任100日を控えて戦争終結を急ぐトランプ氏は、ゼレンスキー氏に停戦案を受け入れるよう圧力を強めている。この停戦案については、ロシアに有利に働くとの批判がある。トランプ氏は25日、ウクライナは直ちに米国との鉱物協定案に署名するべきだと述べた。

  米国のウィトコフ特使は25日、モスクワでプーチン大統領と会談した。両氏の会談は4度目。

Ukraine's President Volodymyr Zelenskiy Says Has Evidence China Supplies Weapons to Russia

ウクライナのゼレンスキー大統領

Photographer: Andrew Kravchenko/Bloomberg

  これまでのブルームバーグ報道によると、米国が提示する停戦案は明らかにロシアに有利な内容だ。ロシアによる2014年のクリミア併合を承認し、戦線を現状で凍結し、ウクライナの南部と東部の広い地域をロシアが支配し続けることを事実上認める。ウクライナが目指す北大西洋条約機構(NATO)加盟も、断念を余儀なくさせる。

  ゼレンスキー氏はキーウで記者団に「トランプ氏の言う通り、われわれが武力でクリミアを取り戻すには、人は十分でも兵器が足りない」と発言。同氏は今週ロシアの空爆で12人が殺害された集合住宅を視察した。

  「しかし制裁やその他の経済的圧力、外交的圧力をかける可能性は残されている」とゼレンスキー氏は語った。

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