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¥685 (2025年5月3日 13:14 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
多くの家庭や公共施設でも当たり前の存在になりつつあるシャワートイレ。最初から備え付けのものが多いが、後から設置したり買い替えもできる。ただ、後付けする場合、購入するときに迷うのは「貯湯式」か「瞬間式」どちらがお得かということだ。
「貯湯式」はあらかじめお湯を沸かしていてタンクに温水を貯めておく方式。一般的に大家族向けといわれており、瞬間式の価格に比べると本体は1万円以上安いので人気だ。昔は温水タンクが便座の横から垂れ下がっていた。しかし見た目の問題もあり、最近は便座の奥にタンクが横置きにされ、サイドのタンクがなくなっている。
一方の「瞬間式」は温水タンクがなく、瞬間湯沸かし器と同様に必要なときにだけ温水を作る。少人数向けといわれており、本体価格は貯湯式に比べ1万円以上高くなることが多い。
本体価格の差だけなら、安い貯湯式の一択だ。しかし貯湯式は電気代が高く、瞬間式は電気代が安いとされる。結局、自分の使い方ではどっちがお得なのかわからず迷ってしまうというわけだ。
インターネットでも調べてみたが、「実際どのぐらいの電気代がかかるのか?」という情報は少ない。あってもカタログスペックぐらい。そこで貯湯式と瞬間式の電気代の差はどのぐらいなのか? シャワートイレについている節電モードはどのぐらい電気代が安くなるのか? などについて、実際の製品でデータを取ってみた。
なお、この記事では、1kWhあたりの電気代を31円(2025年3月現在)として計算している。
比較に使ったのは東芝のシャワートイレ
自宅には、以前レビューした東芝のウルトラファインバブル水を使った瞬間式シャワートイレ「SCS-SRU7010」がある。これは定期的に便器内にウルトラファインバブル水を噴霧することで、黒カビの「さぼったリング」(水のたまっている部分にできる黒い輪のような汚れ)を抑止する。
通常なら2週間もすると、便器の水がたまっているフチに黒カビが発生し、さぼったリングがくっきり浮かぶ。しかしウルトラファインバブル水には、石鹸と同じ界面活性作用、つまり洗浄効果があるので2カ月掃除しなくても、さぼったリングができない。だから圧倒的にトイレ掃除が減るというのが魅力だ。
比較対象の貯湯式シャワートイレには、2024年末に発売された東芝のウルトラファインバブル水を使った温水洗浄便座「TCU1020-N」を用意した。本製品は、便器内だけでなく水タンクにもウルトラファインバブル水を供給するため、使っているうちにタンク内がキレイになる。
瞬間式はタンクに供給する水は通常の水道水で、シャワートイレのノズルから噴射される水のみがウルトラファインバブルだった。これがタンクの水もウルトラファインバブルになり、タンクのカビの抑制にもつながる。このほか、ステンレスノズルで清潔、オート消臭で利用後に素早く消臭、リモコンなしで本体操作ボタン式、2012年省エネ基準達成率137%で(貯湯式・保温式としては)かなり省エネ設計という点も特徴だ。年間消費電力は133kWhで、10年前の一般的な製品200kWhの67%省エネ(電気代換算で2,100円ほど安い)。
実はこの2台、便座を常時ヒーターで温めている機種なので、純粋に貯湯式と瞬間式の比較がしやすい。
ただし、今回の結果は、後付けで設置できる東芝の2機種で比較したものであり、メーカーや機種によっては、同一の結果にはならないことは記しておきたい。
最近は温水だけでなく、便座も「瞬間式」で温める製品が出始めている。これは数秒で体温近くまで便座を温め、数℃単位で温度制御するため、技術的に難しく価格が高い傾向がある。だいたい高級機に採用されており、温水も便座も瞬間式という場合が多く、比較対象から外している。
節電モードと消費電力を実際に測定してみた
東芝のシャワートイレには、2つの節電モード(節電モード1/節電モード2)と、節電機能OFFがある。瞬間式/貯湯式に関係なく、節電モードにすると便座を設定より低い温度で保温し、便座に座ったときだけ設定温度まで温める。
貯湯式の節電モードは、便座の保温に加え、温水タンクの水温を設定より低くして保温し、利用時だけ設定温度まで再加熱している。このような構造のため瞬間式より消費電力が多い。
便座温度 未使用時25℃ 着座(再加熱)31/34/37℃
温水温度 未使用時28℃ 着座(再加熱)34/38/40℃
「節電モード2」は、瞬間式/貯湯式に関係なく、モードを設定した時刻から8時間、便座と温水の温めを中止する。夜中など中止している間にトイレを利用した場合は、便座に座った瞬間から便座と温水の加熱が始まるため、便座は冷たく温水になるまで数分かかることから、使用間隔が長い場合は、節約の代わりに不便さを感じるかもしれない。
なお、保温を切る時間は通常8時間となっているが、4~10時間まで2時間単位で設定することが可能。たとえば21時に節電モード2に設定した場合、以降21時~設定時間だけ保温を中断し、翌日以降も21時から保温を一時中断する。
1回節電モード2を設定すると、以降毎日その時刻から指定時間だけ便座と温水の保温が一時停止される(便座も温水も室温まで下がる)。
今回の実験では、できるだけ寒い日を狙って実験を行なった。なぜなら気温の高い夏場は、便座も温水も保温にそれほど電力を必要としないからだ。この実験結果は、電気代がかかる場合(実験を行なった3日間の平均最低気温は5.1℃)と思っていただきたい。ただし、寒冷地や風の抜けるトイレなどでさらに寒くなる場合は、もっと電気代がかかることになる点に注意してほしい。
節電モードOFFの場合
節電OFFの場合、温水は設定に応じて「低(34℃)/中(38℃)/高(40℃)」で保温。便座も設定に応じて「低(31℃)/中(34℃)/高(37℃)」で保温される。また就寝時間帯も常に保温しているので、突然のトイレでも快適に使える。
節電モード1の場合
「節電モード1」は温水や便座の設定温度に関わらず、便座に座っていないときは温水を25℃、便座を28℃まで下げて保温する。そのため便座に座った瞬間は冷たさを感じるが、4分ほど経つと設定温度まで回復する。
節電モード2の場合
「節電モード2」は、設定した時刻から8時間、温水と便座の保温を中止する。そして8時間後に再び保温を開始。就寝中など、トイレをほとんど使わない場合などに利用するモードだ。
夜中にトイレに行く場合は、温水・便座ともに保温されていないので、温水・便座ともに冷たい。便座に座った瞬間から設定温度にするため、便座が温まり温水が出るまでに5~7分かかった。ただし瞬間式は、瞬間的に温水が出るので冷たいのは便座のみとなる。
瞬間式と貯湯式の「実用的な」節電モードはコレ!
先のグラフでは、瞬間式と貯湯式、さらに節電モード3種を個別に調べたデータを見たが、ここでは瞬間式と貯湯式の2つにまとめて調べてみよう。
瞬間式
瞬間式の節電モードを比較すると、「節電モードOFF」と「節電モード1」の1日の積算消費電力=電気代は同じなので、使わないときは便座の温度を下げる「節電モード1」で少しお尻がヒンヤリするよりは、「節電OFF」で使うのがベストだろう。
「節電モード2」は夜間に便座の保温を切るため、立って小用を済ませる男性だけ利用するなら積極的に使って、1日3.1円(年間で1,132円)節約するのもあり。しかし女性も使う場合は「節電モードOFF」が断然おすすめだ。
貯湯式
貯湯式の節電モードを比較すると、「節電モードOFF」と「節電モード1」では、1日あたり0.2kWh(電気代6.2円)変わってくる。設定温度より低い温度で保温しているので、座ったときのヒンヤリ感が少しあるが実用範囲内だ。また、ビデだと温水が設定温度になるまで時間がかかるため、こちらもヒンヤリ感がある。
「節電モード2」は夜間に温水と便座の保温をせず、節電モード1よりさらに3.1円/日(年間1,132円)、節電モードOFFより9.3円/日(年間3,395円)節電できる。一般家庭で使うなら何のためにシャワートイレを買ったのかわからなくなるので、「節電モード1」が限界だろう。ただし、オフィスなどでは夜間に人がいなくなるので、オフィスでコストを最低限に抑えるシャワートイレとしては有効だ。
瞬間式なら「節電モードOFF」、貯湯式なら「節電モード1」が実用範囲
いろんな角度から消費電力のデータを見てきたが、ランニングコストを含めると、結局のところ貯湯式と瞬間式どちらがお得なのか? また、どの節電モードで使えばいいのかについて結論を出したい。
瞬間式はもともと省エネ性が高く、節電モードを使ってもさほど消費電力に差がないので、一番快適に使える「節電モードOFF」の状態のみをエントリー。
貯湯式は、ビデを使うときに温水の温度が設定まで上がり切らないが、それ以外では無理することなく使える範囲内なので、「貯湯式-節電モード1」をエントリー。さらに、ビデも快適に使う場合も考慮して「貯湯式-節電OFF」もエントリーした。
なお、貯湯式の年間電気代がカタログより2,500円ほど高くなっているのは、この実験が冬場を想定しているためだ。瞬間式はほぼカタログスペックと同じということから鑑みると、2,500円の差額は温水を保温するための電力と見ていいだろう。
まず一番快適に使える瞬間式と貯湯式の「節電モードOFF」で利用した場合を比較する。冬場のみを想定すると、貯湯式が圧倒的に不利になるので、ここでは貯湯式のみ夏場も考慮したカタログ値を用いている。
すると、瞬間式の年間電気代が3,734円で、貯湯式は5,930円となり、差額は約2,200円程度だ。仮に10年使えるとして、瞬間式と貯湯式の差額を1年分に換算すると1,340円になるので、価格差はさらに詰まって2,200円→860円。これを1日の消費電力に換算すると2.36円で0.08kWhとなる。
瞬間式を節電OFFで1日使っても消費電力は0.33kWhなので、その1/4もの電力を使わないと貯湯式の方が安くなることはない。それゆえ、どちらも節電OFFで使った場合は、貯湯式の本体価格の安さを考慮しても、瞬間式のほうがお得になる。
一方、「貯湯式-節電モード1」の場合はどうなるだろうか。同様に算出すると年間電気代の差額が693円。10年使えるとして、1,340円/年を減価償却すると-647円となる。貯湯式を節電モード1で使えば、10年で瞬間式の本体価格の差をペイできて、さらにちょっとお得になるという結果になった。
どれを買って、どの節電モードで使えばお得か?
シャワートイレはさまざまな人が色々なところで使うので、シーンに応じた「快適さ」がある。ここでは、色々なシーンを想定して、「コストと快適さ」を両立させるためには、何式を購入し、どの節電モードを使うといいかをまとめてみた。なお、OVはオーバースペック(目的に対して機能や性能が過剰)の略。
用途 | 瞬間式-節電OFF | 瞬間式-夜間OFF | 貯湯式-節電保温 | 貯湯式-夜間OFF |
---|---|---|---|---|
立って用を足す | OV | ◎ | 〇 | ◎ |
座って利用する | ◎ | × | 〇 | × |
夜間に利用しない | OV | ◎ | △ | ◎ |
夜間に利用する | ◎ | 〇 | △ | × |
多少便座が温くても構わない | ◎ | × | △ | × |
ビデをひんぱんに使う | ◎ | × | △ | × |
ビデは少し冷たい温水で構わない | ◎ | × | ◎ | × |
夜中に便座に座って用を足す人がいる場合
瞬間式を購入して「節電モードOFF」で使うのが一番快適で、かつコスト的にも安い。家族の人数もあまり気にする必要はなく、迷ったら「瞬間式」のシャワートイレを購入するといい。本体価格は貯湯式に比べると1万数千円高くなるが、10年使うことを考えると年間1,300円程度。この価格差で不便を強いられるくらいなら、瞬間式を購入する方がいいだろう。女性の一人暮らしからファミリーまでおすすめできる。
夜中に便座に座って用を足す人がいない(男性一人暮らしなど)
「瞬間式」のシャワートイレを購入して、夜間は便座を温めない節電モード(東芝の場合は「節電モード2」)を利用すると、さらに電気代を節約できる。ただし、男性でも座って小用をする人は「節電モードOFF」での利用がおすすめ。
ビデを使わない、もしくは多少は冷たい温水でも構わない
ビデを使わない、あるいは少し冷たい温水でも構わない女性は、「貯湯式」を「節電モード」で使うのがおすすめ。これなら本体価格を安く(1万数千円程度)抑えて、利用しないときは温水と便座の温度を下げ、便座に座ったときだけ設定温度に再加熱して電気代を節約できる。再加熱までの数分は、少し冷たい温水と便座だが、OFFよりは温かい。
なお、夜中に電源を切ってしまう節電モードはおすすめできない。頻繁にビデを使う場合は、「貯湯式」ではなく「瞬間式」を「節電モードOFF」で利用することをおすすめする。
また、男性の一人暮らしや男性専用トイレとする場合も、「貯湯式」を「節電モード」で使うのがおすすめだ。立って小用を足す人であれば、夜中に温水と便座の保温を切ってしまう節電モードを使っても不便さはないだろう。
使用シーンに合わせて「方式」と「節電モード」を選びたい
今回は東芝のシャワートイレを比較対象として使ったが、どのメーカーも貯湯式と瞬間式があり、節電モードも近い形式を備えている。唯一比較できなかったのは、便座も温水も瞬間的に温める方式だ。この方式の機種は、瞬間式より本体価格が高く、かつ消費電力もかなり抑えられているので、瞬間式の省エネバージョンといえる。
おそらくここまで詳細に「貯湯式」と「瞬間式」、そして節電モードの使い方で電力比較をしている記事はないだろう。すでにシャワートイレを持っている方も、これから購入する方も参考にしていただけるとうれしい。
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