ダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンドのサード・ポイントが、米鉄鋼大手USスチールの「有意な」株式を保有し、日本製鉄によるUSスチール買収案の実現を期待していることが分かった。
ローブ氏は投資家宛ての書簡で、日本製鉄との合併計画は完了すると見込んでいると表明。「われわれはUSスチールに有意な投資を行っており、統合における事業面での合理性や『アメリカ・ファースト(米国第一主義)』政策が掲げる製造業復活にも合致する点を踏まえれば、日本製鉄との合併計画は完了すると信じている」とした。
書簡では、サード・ポイントによる具体的な株式保有数は明らかにされていない。
サード・ポイントの広報担当者はコメント要請に応じず、USスチールからのコメントも現時点で得られていない。この書簡についてはロイターが先に報じていた。
1日の米株式市場でUSスチール株は一時2.3%高の44.71ドルを付けた。ただ、日鉄が提示した買収価格の1株55ドルはなお大きく下回っている。

原題:Third Point Takes ‘Meaningful’ US Steel Stake in Bet on Deal (1)(抜粋)
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