Googleは米国時間5月8日、人工知能(AI)を使って詐欺を検出する複数の新機能を「Chrome」ブラウザーに追加したと発表した。
まず、デスクトップ版Chromeの「セーフ ブラウジング保護強化機能」でオンデバイスの大規模言語モデル(LLM)「Gemini Nano」を活用し、リスクの高いウェブサイトを分析してより多くの詐欺を把握し、防御を強化する。Googleはこの手法をすでにリモートITサポート詐欺からユーザーを守るために利用しており、今後はAndroidへの展開も予定している。
さらにAndroid版Chromeでは、ウェブサイトからの通知を装った詐欺をAIで検出し、ユーザーに警告する新機能を導入する。警告を受けたユーザーは、通知の受信を解除したり、ブロックされた内容を確認したりできる。警告が誤検出だと判断した場合は、そのサイトからの通知を引き続き許可することも可能だ。
Googleは3月、Androidユーザーを詐欺の電話やSMSから守るため、「Googleメッセージ」と電話アプリにAIを活用する詐欺検出機能を追加した。この機能は通話やメッセージが詐欺である可能性を警告するが、Googleの通知が誤りであれば、引き続きメッセージの受信を許可できる。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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