Kindle (2024年発売)、6インチディスプレイ電子書籍リーダー、16GBストレージ、ブラック、広告なし
¥19,980 (2025年4月30日 13:11 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
トランプ米大統領が中国に対する関税政策軟化を示唆したことを、中国株買いのシグナルと捉える投資家もいるかもしれない。だが、長期運用のグローバルファンドにとって、中国株投資は依然としてリスクが高過ぎるとみられている。
フランクリン・テンプルトンやUBSグローバル・ウェルス・マネジメント、ジュピター・アセット・マネジメントの資産運用担当者やストラテジストらは、貿易戦争が長期化し、中国経済に大きな打撃をもたらすと予想しており、慎重姿勢を崩していない。
こうした警戒感は、グローバルファンドを大規模に呼び戻すには一時的な緊張緩和では不十分であることを示している。
先週の香港株市場では、中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数が2%余り上昇。中国に対する「トランプ関税」を巡る楽観論が台頭した。
ただ、トランプ大統領が4月2日に大規模な上乗せ関税を発表して以後、H株指数はアジアの株価指数としては低調さが際立っている。
サンフォード・C・バーンスタインによれば、米国資産からの資金シフトが日本や欧州などの市場にプラスとなった一方で、中国株はリスク資産に資金流入をもたらす「グレートローテーション(大転換)」の恩恵にあずからなかったという。
東京海上アセットマネジメント・インターナショナルの最高投資責任者(CIO)、秋澤宏典氏は、中国の株式市場には持続的な資金流入の兆しが見られないと述べ、通商合意を期待する買いと、経済への影響を見極めようとする売りが拮抗(きっこう)する「綱引き」状態になるとの見方を示した。

UBSグローバル・ウェルスの新興国市場ストラテジスト、シンチェン・ユー氏(ニューヨーク在勤)は、「短期的にはボラティリティーが引き続き高止まりする」と想定。
「少なくとも米中間で見られる緊張の核心は、単なる貿易問題を超えている」と述べ、「政策支援が関税による逆風をある程度打ち消す可能性はあるが、その効果が実際に表れるかを見極める必要がある」と促した。

ロンバー・オディエのアジア地域CIOのジョン・ウッズ氏は、中国が依然として「深刻な経済的課題」に直面していると述べた
Bloomberg: The China Show
フランクリン・テンプルトン・エマージング・マーケッツ・エクイティーのポートフォリオマネジャー、イッピン・リアオ氏は、トランプ政権の1期目で米中貿易合意に1年半を要したことに触れ、中国が包括的な合意に至るのは米国の貿易相手国・地域の中で最後の方になる公算が大きいとみて、広範な中国株市場に対し引き続き慎重だ。
最近の中国株低迷を買いの好機と見なしているのは、インベスコ・アセット・マネジメントのグローバル市場ストラテジストであるデービッド・チャオ氏らだ。同氏は人工知能(AI)スタートアップDeepSeek(ディーブシーク)の登場を受けた先の「中国株上昇に乗り遅れた」投資家にとって、今がチャンスだとしている。
中国株に懐疑的な投資家にとっては、問題は関税だけではない。地政学的緊張は今後も続き、米国との経済的デカップリング(切り離し)が進めば、産業サプライチェーンに深刻な影響を及ぼす。たとえば米アップルは、米市場向けスマートフォン「iPhone」の大半を来年末までにインドで生産する計画を進めている。
「問題は関税だけではなく、本格的な米中経済分断にあり、これが投資家と中国経済にリスクをもたらしている」とジュピター・アジアン・インカム戦略の共同マネジャー、サム・コンラッド氏は語った。
原題:Global Money Managers Are Reluctant to Return to Chinese Stocks(抜粋)
Views: 0