木曜日, 5月 15, 2025
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ウタマロはなぜこれほど愛されているのか【藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム】


東邦「ウタマロクリーナー」

愛用していてレビューするのを失念してしまっている品を、ときどき「ハッ」と思い出す。東邦「ウタマロクリーナー」もそのひとつである。

おそらく、家事グッズや洗剤周りの知識がある人にとっては、「今頃レビューする?!」というくらいに当たり前の道具なのではないかと思う。

およそマルチパーパスな「住宅用合成洗剤」の括りでいえば、かなりベスト。これ一本で多くのシーンを問題なく網羅できてしまう、マルチパーパス中のマルチパーパスな家庭用洗剤であるからだ。

なかでも特に「ゴム手袋が苦手」な人たちからは、大きな支持を得ている商品だと思う。

筆者の二十余年のヒアリングで明らかなのだが、世の中には一定数、可能な限り、どこもかしこも素手で掃除をしたい人が存在する。

いや、不可能に片足を踏み込んでいても、失敗して手荒れがえらいことになってしまったとしても、指紋が消えてしまったりしてまでも、素手がいい。実は筆者も、そんな奇態な一人だったりはする。

住宅用にも限らないが、市販の洗剤は大きく液性によって「中性洗剤」「アルカリ性洗剤」「酸性洗剤」に分けられる。

家庭用の「アルカリ性洗剤」「酸性洗剤」には「弱」が付くことがほとんどだが、例え「弱」であってもほとんどの場合、ゴム手袋の装着は必須だ。

アルカリでは特に、結構あっさり、皮膚が溶ける(手がヌルッとする感じ、そして指紋が消える)。そう溶ける、のだが、それでもなんとなく手袋の類を装着したくない。なぜなのだろう。

それは、直に汚れに触れて洗わないことには、やった気がしない。実感が湧かない。汚れを落としたという、確かな感触を味わいたいからだ。

筆者は時折、自宅にプロのお掃除を頼むことがあるが、実はプロの多くも作業にあたりゴム手袋を装着していないことが多い。業務用の、かなり強烈な薬剤を多用するのに大丈夫なのだろうかと人ごとながら不安にもなるが、見ると手の皮が、みなブ厚い……。こなしてきた壮絶な現場の数が目に見えるような、その皮。

しかしまあ、そんなのおいそれと素人が真似できるものでもないので、普段の掃除はできるだけ安全に傾けるに越したことはないわけだ。

この「ウタマロクリーナー」の液性は中性である。中性洗剤はアルカリ性や酸性のそれに比べ、手肌に対してかなり「マイルド」だし、中性というのは汚れに対しても多くの場合は「マイルド」な効果しかない。

でありながら、ウタマロクリーナーの場合は、配合されている界面活性剤の妙により、どの掃除にあたっても過不足なく汚れ落ちしてくれるうえ、香料を含め刺激がほとんどないという特性がある。

溜め込みまくっていないレベル感であれば、住まいのあらゆる汚れにくまなくリーチするわけである。

キッチンの油汚れ、洗面所の水アカ、トイレの便座まわり、床の黒ずみ。ほとんどの掃除シーンに対応可能だ。

中性ながら、どの掃除においても過不足なく汚れ落ちするうえ、香料を含め刺激がほとんどない

スプレーからはしっかりとした泡が出るので、洗剤の霧に咽せる心配もなく、神経質に換気しなくても大丈夫な点も良い。狭い空間で掃除して気分が悪くなることもほとんどないのもありがたい。

とはいえ、マルチパーパス、多目的、万能、中性、無難、というワードに引きずられて「何も考えずに」使うような洗剤でもないのだよな、というのが長く使ってきての正直な感想だ。

マルチパーパスはマルチパーパスとして、やはり時、場所、場合を選ぶ。

例えば「数年溜め込んだ換気扇の油汚れ掃除を真冬に行なう」ようなとき、第一選択肢にする洗剤ではない。また「短時間で広いフローリングを水拭きする」ような場合も違う。

ガチガチに石化した白い水垢や、黒カビの多い浴室、それから尿石やアンモニア臭の強いトイレ環境下などでも、これがピタリ合っているとは言えないだろう。

独特なトーンの緑のボトルデザインはどこかノスタルジックで、レトロ調のラベルといい、これほどインテリアから浮かない洗剤はある意味特異だ。確かなファンの存在を裏付ける大きなポイントと思う。

便利でおしゃれであるがゆえに、ひとつ持っておく。でもシーンは選び、汚れの性質をしっかり考えながら使う。

実のところ、そんな生活の滋味、深みを静かに教えてくれ、味わわせてくれる、そんな洗剤なのである。





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🧠 編集部の感想:
ウタマロクリーナーは、その手肌に優しく、使いやすさから支持されているのが印象的です。また、マルチパーパスながらもシーンを選ぶところが、奥深い生活の知恵を感じさせます。見た目のおしゃれさやノスタルジックなデザインも、愛される理由の一つですね。

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