Metaが「Instagram」の「iPad」向けアプリを開発していると、The Informationが報じた。Instagramでは約15年前のサービス開始以来、iPad向けアプリは提供されていない。

 Instagramは現在、スマートフォン向けアプリおよびウェブサイトで利用できる。

 この動きはMetaのモバイル戦略の転換点となり、InstagramユーザーにiPadでより没入感のある体験を提供する可能性がある。MetaがTikTokとの競争を優位に進める取り組みを拡大しているタイミングとも重なる。

 TikTokの米国における法的地位は依然として不透明だ。先週、Donald Trump大統領は字節跳動(バイトダンス)に対し、TikTokの米国事業を政府が認める米国企業に売却する期限をさらに75日延長したが、その先行きはまだ不明のままだ。

 Metaはコメントの依頼にすぐには応じなかった。これまで同社は、iPad向けアプリ提供のうわさについて、優先事項ではないと否定してきた。Instagram責任者のAdam Mosseri氏は2022年2月のツイートで「まだそれほど大きなユーザー層ではないので、優先度は高くない。いつかはやりたいが、今は他のことに集中している」としていた。

 また、アプリをより多くのプラットフォームに拡大するにはコストがかかるとして、「チームは思っているほど大きくない」と強調していた。1年後にも同じ趣旨で、「Threads」の構築に注力していると述べた。

 ニューヨーク大学のソーシャルメディア・政治センターで研究准教授を務めるSol Messing氏は米CNETに対し、MetaはTikTokとの競争にとどまらず、大きな画面への最適化に戦略的価値を見いだしている可能性があると述べた。

 「iPad版TikTokの利用データはあまりないが、同社が(TikTokアプリの)アップデートを継続していることを見ると、コストを上回るメリットがあると判断しているようだ」とMessing氏は言う。

 また、画面が広いことがエンゲージメントや生産性、注目度の向上につながる可能性を示す研究がいくつかあることも指摘している。

The Information

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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