サンワサプライの「Bluetoothタッチパッドリモコン MA-PBS325BK」を買った。サンワダイレクトで7380円であった。

「Bluetoothタッチパッドリモコン MA-PBS325BK」は、マウスの代わりとして使えたり、プレゼンテーション用スライドのページ送りに使えたり、音楽や動画の再生・ポーズ・送り戻しに使えたりするわりと多機能なワイヤレスコントローラーだ。

 最近は夜更かしして電子書籍を読みがちな俺。マンガとか入門書が多いのだが、絵や図説が多い書籍はスマートフォンやタブレットで読むと(老眼な俺にとって)ツラい。本文を読みつつ絵や図説の詳細も見るとなると、全体表示と拡大表示を行き来することになってメンドクサイのである。

 なので、電子書籍は40インチの曲面ディスプレイの画面いっぱいに開いて閲覧。電子書籍の本文は少々デカ過ぎ気味になるものの、絵や図説など小さめの文字などはしっかり閲覧できて快適なのだ。

電子書籍を画面いっぱいに表示。電子書籍の縦の長さは約38cmとなる。

 ただ、その状態でマウスやキーボードでページの送り戻しができるポジションだと、画面から目までの距離が60~70cmとなる。もうちょっと離れないと、けっこう顔を左右に動かしつつ電子書籍を読むことになりがち。

 画面から100~110cmくらいまで離れれば、電子書籍を視線移動だけで読めてラクなのだが、それだとマウスやキーボードがちょっと遠かったり、遠すぎたりして、ページ送りなどがしにくい。

 なんかこう、電子書籍のページ送り戻しができるリモコン的なモノってない? と思い始めた頃に発売されたのが前出の「Bluetoothタッチパッドリモコン MA-PBS325BK」(以下、MA-PBS325BK)。説明書をチェックしてみたら電子書籍リモコンとしても使えそうだったので……7380円はちょっと高いかな~と思いつつも購入してみた。

 結果、電子書籍ページ送り戻しリモコンとしてなかなかスムーズに使えて目的達成。ということで今回は、このBluetoothタッチパッドリモコンについてレビューしてゆきたいッ!!!

タッチパッドの左右フリックで電子書籍のページ送り戻しがデキる

 BluetoothタッチパッドリモコンことMA-PBS325BKには、後述するがタッチパッドや各ボタンにいろいろなキー入力・マウスポインター操作がアサインされている。そのうち、電子書籍のページ送り戻しをするには「動作モードをカーソルモード」にして「タッチパッドを左右にフリック操作」すればいい。

MA-PBS325BK上部がタッチパッド。赤矢印で示したボタンを長押しするとカーソルモードとなる。

カーソルモードで電子書籍のページ送り戻しをするには、タッチパッドを左や右にフリック操作すればいい。

 カーソルモードは、キーボードの上下左右のカーソルキー押下と同じ入力になるモード。タッチパッドを上下左右にフリックすると、カーソルが上下左右に移動する。この機能を、たとえばテキストエディタで使うと、文字入力位置を示すテキストカーソル(キャレット)が移動する。

 電子書籍アプリの多くはキーボードのカーソルキーの左や右で、ページ送りやページ戻しができる。たとえばKindleアプリなら、左フリック(右から左へスライド)すればページが1枚左に行く、右フリック(左から右へスライド)すればページが1枚右に行く。マンガや縦書きの本なら左フリックで読み進められて、横書きの本なら右フリックで読み進みられる。

 で、MA-PBS325BKを使い始めた結果、ヒッジョーにラクに大画面電子書籍閲覧を楽しめるようになった。ふんぞり返った姿勢で、画面と目との距離を十分離しつつ良好な視認性を保ちつつ読める。ちょっと小さめの文字や図などがあった場合、画面に顔を少し近づければ快適に確認できる。

通常は画面から十分距離をとってリモコン操作。距離を取れば視線移動だけで電子書籍を読める。また電子書籍を大きく表示しているので距離を取っても文字を読める。

小さな図説などがある場合でも、顔を画面に近づければ読んだり確認したりできる。

 電子書籍って大画面で読むとやっぱりラクかも! 小さな文字のキャプションとか、マンガの細かな書き込みとかもラクに見られるし、紙の本では読みにくいと感じられる字や絵が小さい部分もほとんどなくなるし。

 ともあれ、いや~ホント、ラクになりましたわ~便利ですわ~。……夜更かしが捗ってしまう! まあ電子書籍を別の本に切り換えたりする操作にはマウスを使うのだが。

 ちなみに、このMA-PBS325BKにはマウスと同様にポインターを操作したり左右クリックを行える機能もある。のだが、長距離のポインター移動には踏む気で、短距離のポインター移動ならまあ実用的という使用感。なので、そういう場合はフツーのマウスを使うほうが手っ取り早いのであった。

MA-PBS325BK、どんなリモコンなのか?

 前後するが、MA-PBS325BKはどんなリモコンなのかを少々。前述のとおりBluetooth(5.1 Class2)接続のワイヤレスリモコンで、プロファイルはマウスやキーボードと同じHID(Human Interface Device Profile)。大きさは約124×41×8mmで、重さは約35g。

薄くて軽いBluetoothリモコン。

 USB充電式(ポートはUSB-C)で、約3時間以内に満充電となり、45時間の連続使用が可能になる。連続待機時間は340時間。

 タッチパッドと9個のボタンから構成されるリモコンで、対応ホストはWindowsマシン、Mac、Andorid端末、iPhone。ホストの切り替えは本体横のボタンで行う。なお、試してみたところ、iPadでもフツーに使えた。

 なお、ペアリングは1台の機器に対してのみ。マルチペアリングなどには非対応だ。

 では以下にて、図とともにMA-PBS325BKの機能を説明してみたい。

※画像は直販ページより抜粋。

 【1】タッチパッドエリア/指でタッチやスライドなどをして端末の操作を行う。デフォルトではタッチパッドモードとなっていて、マウスポインターの移動が行える。

 【2】左クリック・カーソルモード切替えボタン/短押しで左クリック操作となり、長押しでカーソルモードになる。カーソルモードに入ると【12】のMode LEDが赤色に点灯する。もう一度長押しするとデフォルトのタッチパッドモードに戻る。カーソルモードはキーボードのカーソルキー押下時の上下左右が入力されるが、その入力はタッチバッドの上下左右フリックで行う。

 【3】右クリック・スクロールモード切替えボタン/短押しで右クリック操作となり、長押しでスクロールモードに入る。スクロールモードに入ると【12】のMode LEDが青色に点灯する。もう一度長押しするとデフォルトのタッチパッドモードに戻る。スクロールモードは、マウスなどの上下スクロールと左右スクロールが行えるが、その入力はタッチパッドの上下左右スライドで行う。

 【4】ホームボタン/長押しでホーム画面に戻る。Windows・macOSでは長押しでデスクトップ画面に戻り、もう一度長押しすると以前の画面に戻る。

 【5】戻るボタン/前のメディアへとスキップする。音楽なら曲戻し。

 【6】再生停止ボタン/メディアのポーズと再生を切替えられる。

 【7】送るボタン/次のメディアへとスキップする。音楽なら曲送り。

 【8】音量ーボタン/音量を下げる。

 【9】ミュートボタン/押すとミュートON・OFFの切替えができる。

 【10】音量+ボタン/メディアの音量を上げる。

 【11】Pairing/Bat.LED/充電・接続状況を確認できる。

 【12】Mode LED/現在のモードを確認できる。タッチパッドモードでは消灯し、カーソルモードでは赤色点灯し、スクロールモードでは青色点灯する。

 【13】ペアリングボタン/ペン先などで押すと機器とのペアリングを行える。

 【14】充電ポート(USB-C)/充電用ケーブルを接続して充電する。

 【15】電源スイッチ(スライド式)/電源をON・OFFできる。

 【16】OS切替えスイッチ/接続する機種のOSに合わせて切替える。I/AはiOS端末やAndroid端末と接続するときの設定位置。

何に使えるのか? その使用感は?

 たとえばタッチパッドモードでは、MA-PBS325BKをマウスの代替として使える。マウスポインターの移動ができ、左右クリックやダブルクリックなどの操作が行える。

 だが、表示解像度が高い端末の場合、率直に言って使いにくい。タッチパッド面が狭いので、マウスポインターをある程度の距離移動させるには、何度も何度もタッチパッドをスライド操作する必要が出てしまうからだ。

 スクロールモードにすると、ウィンドウ内表示の上下左右スクロールができる。いろいろなアプリで試してみたが、ウェブブラウザなどはスムーズなスクロールが可能で、マウスの上に手を置く必要がなくなることもあって快適。縦横に広いスプレッドシートの閲覧などもラク。リラックスしつつ情報をブラウズするような場合にて全般に実用的だと感じられた。

 カーソルモードは電子書籍のページ送り戻しにも使えるが、ほかの用途には……ナニに使えば便利なのだろう? って感じで、用途が思い浮かばない。キーボードのカーソルキーやマウスを使ってキャレットの移動をしたほうが手早いし……でも人によっては「このアプリの操作に便利!」という使い道があるかもしれない。

 ホームボタンでWindows/Macならデスクトップを表示できたりするが、ボタンの押下方法が長押しだけというのがやや意味不明。誤押下防止? ちょっとデスクトップ上のファイルやフォルダを参照したいだけでも、長押ししてデスクトップ表示→再度長押ししてモトの表示に戻す、というのはメンドクサイのであった。

 それから曲の送り戻しとポーズ/再生のボタン群と、音量のアップダウンとミュートのボタン群。これらは至ってフツーな使い勝手である。

 といった感じで、俺的にはやっぱり「7380円は高い」という印象が残ってしまった。まあプレゼンテーションでのスライド操作にも使うし、メディアプレイヤー操作にも使うし、スクロールでの閲覧も多々行うし、電子書籍のページ送り戻しにも使うし……というスタンスならモトが取れるかもしれないが。

 でも電子書籍生活が非常に快適になったので、あまり不満はない。今後もこのリモコンを使って電子書籍を楽しみつつ夜更かしして昼夜逆転してゆきたいッ!!!



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