Netflix映画「新幹線大爆破」
4月23日(水)より世界独占配信
事前に見ていただいた皆様からはおおむね好評のようで嬉しい限りでございますが、いよいよNetflixで23日から世界190の国と地域で配信開始です。
おかげさまで映画館でも観たいという声もいただきますが、映画館に入り浸った挙句に映画を作る仕事に就き、そのまま潰しの効かない人生を邁進してはや40年のワタクシからするとこの上ない喜びであります。
が。
ですが。
この映画、100% Netflix出資なんですよ！
こんな手間ばかり食うだけでなく人心を惑わす不埒で罰当たりな企画を面白がってやりましょうと乗っかってくれるような日本の映画会社は一つもなかったんですよ！ 感謝ですよもう！ 夢を叶えてくれたんですよ！ しかも観ていただければわかっていただけるかと思いますが過去イチの規模です。
撮影中の樋口監督(写真左)と、総括指令長・笠置役の斎藤工さん
その御恩を何でお返しすればいいかといえば、加入者数ですよ！ 新規加入者！ (個人の主観に基づく感想です)
映画に於ける興行収入―――劇場に足を運んだ観客数であり、テレビに於ける視聴率―――テレビを所有する世帯がある番組をどの程度視聴したかを示す割合があるように、配信プラットフォームでの番組の評価基準はいろいろある中で最も端的なのは加入者が増えることではないかと俺様総研調査の結果です。
つまりこの「新幹線大爆破」は出資している配信会社に入りたいな、入っちゃおうかな、と思わせるための撒餌なのです (個人の主観に基づく感想です) 。
だからこの映画を見たいというキッカケでNetflixに入って欲しいワケです (個人の主観に基づく感想です) 。
広告つきで月額890円か広告なしで月額1,590円、あるいはフルスペック4K/HDR画質で月額2,290円だから入ってみて欲しいワケです。そのついでで他にも5,000タイトルもあるオリジナル作品を観てどハマりして来月も会員継続やめられない止まらない、が本当の目的な訳です (個人の主観に基づく感想です) 。
だからその観たい気持ちが映画館で2,000円払って満たされたんじゃタマラんワケですよ会社の思惑的には！ (個人の主観に基づく感想です)
個人の主観に基づく感想です
なんて言いながら国内三軒めのドルビーアトモス対応のダビングステージで劇場用ドルビーアトモスの作業をしていると我が心は千々に乱れます。これはどんな家庭環境でも体験できないよ！
ドルビーアトモスも凄いけどそのスペックを最大限活かしきって全部のスピーカーを鳴らしまくったうちの音響スタッフやべえ凄えとんでもねえ！
その轟音と高密度の情報量で脳から変な汁がダダ漏れです。やっぱコレは映画館でないと体験できないのかもしれない……けど自宅でも充分楽しめる仕様で配信するのでまずは4月23日からの配信でお楽しみください。来たるべき時への備えはすでに出来ているからね！
来たるべき時への備えはすでに出来ているからね！
で、「新幹線大爆破」をドルビーアトモスで楽しむにはどうすればいいのか？というお話。
クオリティを求めるならAVアンプとスピーカーを揃えて天井に穴を開けてスピーカーを固定というデスロードをご紹介したいけど、すぐにでも体験して欲しいので簡単にできる順にご紹介！
まずはNetflix公式アナウンスから！
Netflixでドルビーアトモス音声を視聴する方法
・UHD 4Kでのストリーミングに対応するNetflixプラン
・Netflixが視聴可能なドルビーアトモス対応のデバイス
・ドルビーアトモス対応の音声システム
・ストリーミング画質を[高]または[自動]に設定
では、ご家庭のAV機器でアトモスを楽しむには？
難易度低い順からご紹介！
【入門】
アトモス対応スマホ・タブレットを使う
スマホかよーとか言ってても実はretinaディスプレイ標準搭載とか有機ELだったりHDRだったりクオリティ的には素晴らしいものもいっぱいあります。
ただし画面は小さいので目の前に近づけてみるとかしないと迫力不足。
でも編集やってる最中に途中経過を本物の新幹線に乗りながらiPadで確認したらその加減速が時々映画とシンクロしてリアル4DXでした！
内蔵スピーカーだと音圧不足だし場所によっては周囲にご迷惑になるのでここでのおすすめはアップルの「AirPods Pro」「AirPods Max」。同じくアップルのiPhoneやiPadと組み合わせればNetflixのアプリ経由でドルビーアトモスに標準で対応してるので自分だけの世界で堪能できます。ただし乗り換えでホームと車両の隙間に落とさないようにしましょう。
お次は、やはりお家で見たいあなたのためのプラン。
まずはご家庭のテレビをチェック！
知らずに使ってたけど意外と高機能だったりしますからね。
TCLだったり、シャオミなどの比較的安価なチューナーレスモデルでもアトモス対応してます。ただし音は値段相応かな？
パナソニックやレグザ、LG、ソニー、シャープ、ハイセンス、TCLなど、一般的な大画面テレビのミドルクラス以上はほぼアトモス対応してます。
ハイグレードなモデルは、一部がアトモス用のトップスピーカーを内蔵。私が使ってるパナMZ2500もこのトップスピーカーのご利益で驚くほど回ります。
パナMZ2500導入でご満悦の樋口監督
テレビにサウンドバーを追加するのもおすすめ。デノン、JBL、ソニー、ヤマハなどなど、アトモス対応のサウンドバーも2～3万円(実売)から購入可能。サブウーファ付きも4～5万円くらいからあります。
一人で見るロンリーウォッチャーのキミにはソニーやシャープから出ているネックスピーカーもあるぞ。
整理すると……
【覚醒(初級)】
アトモス対応テレビの内蔵スピーカーで再生する
【瞑想(中級)】
トップスピーカー内蔵のいいテレビであればラッキー、あるいは買い替えの予定のある方は要検討！
【悶絶(上級)】
アトモス対応サウンドバーを追加する、あるいはネックスピーカーを追加する
それでも満足できない亡者の皆様には開けてはいけない禁断の扉をオープンセサミ！
【涅槃】
アトモス対応サウンドバーに“リアスピーカー”を追加！
それ以上をお望みであれば、AVアンプ＋サラウンドスピーカー設置が前提になります。
世に出ているAVアンプはエントリーからほぼアトモス対応。アンプの価格に比例して、7.2ch、9.4ch、11.4ch、13.4ch、15.4chと鳴らせるスピーカーがどんどん増えていき音場の立体感が増すというワケですが、お手頃は下5本、天井2本の5.1.2chあたりでしょうか？
【極楽】
天井反射のイネーブルドスピーカーを追加！
【天空】
壁・天井にアトモス用スピーカーを設置する修羅の道ザ・ビギニング！
修羅の道へいってしまわれた樋口監督
ここまで来ればもう怖いもの無しの地獄という名の天国！虚空宇宙へウエルカムです。
【虚空】
家庭用アトモスの最大チャンネル数は15.4ch。マキシム！下9本、天井6本、サブウーファー前後4本の9.4.6chが可能！ただし、AVアンプだけで100万円超。マキシム！
結局手軽どころじゃないシステム構築を紹介しちまいやがりました。
さあみなさん。4月23日です。
まもなく発車ベルが鳴りますよ。
ご準備の程よろしくお願いします。
註：すでに加入済みのユーザー様は鑑賞後の👍アイコンをクリックしてくださいね。これが実は大きいらしいのです。
Netflix映画「新幹線大爆破」
4月23日(水)より世界独占配信
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