【やる気が出ないとき】一瞬で「行動できる人」に変わるすごい方法・ベスト1 – 不自由から学べること

自分の生き方や置かれた状況に「悩む人」がいる一方で、同じ環境にいても「悩まない人」がいます。ではどうすれば、「悩みやすい不幸体質」を卒業して、「絶対に悩まない人」になれるのでしょう。
その方法を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』です。12歳からの6年間を「修道院」で過ごした著者が、あらゆることが禁止された暮らしで身につけた「しんどい現実に悩まなくなる33の考え方」を紹介。悲観でも楽観でもない、現実に対するまったく新しい視点に、「現実の見方が変わり、モヤモヤがスッと晴れた」といった声が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「悩まない人の考え方」を紹介します。

Photo: Adobe Stock

「欲望」が人を動かす

「7つの大罪」をご存じでしょうか。
　カトリック教会では「傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰」の7つの罪が、伝統的な罪の源だと考えられています。

　一方で欲望は、人を行動へと駆り立てる強い原動力にもなります。

　たとえば、部活や教会に行くのをサボりがちだった私ですが、途中から「教会にいる可愛い盲導犬に会いたい」とか「教会に行ったらお菓子がもらえる」といったことを目的にしたところ、なんとか通えるようになりました。

頑張る理由は「不純」でもいい

　修道院を出たあとも、私の行動原理は必ずしも「高尚」とは言えないものでした。
「他人を見返してやりたい」とばかり考えていたのです。

　18歳で修道院を出て就職したため、私の学歴は高卒です。それ自体は自分で決めた道なので後悔はありませんが、学歴のない人間に対する社会の視線は厳しいものでした。

　求人に応募しても、履歴書で落とされることがほとんど。運良く採用いただけた職場で結果を出そうと努力しても、学歴がないばかりに馬鹿にされたり、裏切られたりしました。

　そういった経験をするたびに、「いつか結果を出して実力で見返してやる」と、負の感情を溜め込んでいました。

　そんな「憤怒」や「嫉妬」といった褒められたものではない感情が、後の挑戦の原動力になりました。

　負の感情も使い方しだいでは、人生を変えるエネルギーにできるのです。

「負の感情」をエネルギーに変えてみよう

「遊びたい」「逃げたい」といった欲望は人間の原罪ですから、抑えようと思って抑えられるものではありません。

　それなら「7つの大罪」のような人間らしい根本的な欲求を、行動するためのエネルギーに変えてみるのです。

　ぜひ一度、不自由に対して生まれた不純な感情と向きあってみてください。
　それが、人生を変える大きな力になるかもしれません。

（本稿は、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「悩まない人の考え方」を多数紹介しています。）

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『不自由から学べること　-思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』川原マリア（著）、定価1760円（本体1600円＋税）、352ページ

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本書の目次

1章　本当の豊かさを手にするには　―「不足」という不自由から学んだこと
目に見えるモノに価値はない／手放すから「大切さ」に気づける／流れゆく「情報」は必要ない／人は、「ない」から「創造」する／「自分と向きあえる時間」がいちばん尊い　など

2章　やりたいことをするために　―「制限」という不自由から学んだこと
「鳥カゴ」の中にも学びがある／人は「意志」の弱い生き物である／我慢できないときは本音を吐露していい／やりたくないことからも人生は開ける／「高尚な目的」なんてなくていい　など

3章　喜びを感じて生きるには　―「滅私」という不自由から学んだこと
「誰かのため」は「自分のため」になる／恩は貸すものでなく「送る」もの／「苦行」が人生観を変えてくれる／「何でも屋」という生き方もある／「逃げる」ことも人生の前進　など

4章　人間関係で悩まないために　―「他者」という不自由から学んだこと
やられても、やり返してはいけない／つらいときこそ未来への「種」を蒔く／100年後の「私たち」を考えて生きる／他人からの評価に意味はない／人と人はわかりあうことはできない　など

5章　苦しみを乗り越えるには　―「運命」という不自由から学んだこと
「変えられないこと」に執着しない／生まれながらの「呪い」なんてない／弱さを抱えたままでも生きていける／容姿も傷も「魅力」に変えられる／笑うことさえできればいい　など