「Z世代」とひとくくりにされがちだが、その実態はじつに多様。特に休日の過ごし方には、個々の価値観やライフスタイルが顕著に表れる。
広告代理店「株式会社大広」のプロジェクト、大広若者研究所「D’Z lab.」が、社会人Z世代の休日の過ごし方を8つのタイプに分類した調査結果を発表。その実態を深掘りしてみると、現代ならではの価値観や悩みが見えてきた。
8つのタイプで徹底解剖! Z世代の休日
今調査は、社会人Z世代1000人へのアンケートと、37人へのヒアリングを実施。その中から、休日の過ごし方を決定づける5つの因子、「予定つめこみ因子」「社交派因子」「ゆとり因子」「こだわり因子」「てきぱき因子」を抽出。これらを基に、8つのタイプを導き出したという。
以下を参考にZ世代のみなさん、自分はどれに当てはまる?
- 趣味没頭家:インドア派の代表格。自分だけの世界に没頭。
- ゆったりご自愛系:休息最優先。心身を癒やす至福の時間。
- 多忙アクティブ陽キャ:予定満載! エネルギッシュな休日。
- 生活派ていねいさん:丁寧に暮らす。日々の小さな喜びに注目。
- 基本合わせる系:協調性バツグン。誰とでも楽しめる。
- 詰め込み社交家:友達大好き! 人との交流でパワーチャージ。
- こだわりおひとりさま:単独行動を満喫。自分ルールで行動。
- マイペース自由人:何にも縛られない、気ままな休日。
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地域差で浮き彫りになるZ世代の個性
また、同調査では、興味深い地域差も明らかに。
関東・中部在住者には「基本合わせる系」が多く、関西在住者には「詰め込み社交家」が多い傾向。これは、文化や生活環境の違いが影響している可能性があるようだ。たとえば、生活リズムの速い都市部では、周囲との協調性を重視するいっぽう、コミュニティ重視の地域では、社交的な人が集まりやすいのかもしれない。
休日とライフプランの意外な関係
さらに注目すべきは、休日の過ごし方とライフプランの関連性。
同調査によると、「多忙アクティブ陽キャ」と「生活派ていねいさん」は、積み立てNISAの利用率が高い傾向に。「多忙アクティブ陽キャ」と「ゆったりご自愛系」は結婚願望が強い割合が高いという結果も。
一見、無関係に思える休日の過ごし方だが、じつは将来への展望や価値観と密接に結びついているのかも。たとえば、アクティブな人は人生設計にも積極的、あるいは、自分の時間を大切にできる人は結婚生活にもゆとりを求める傾向がある、といった仮説が考えられる。
あなたにぴったりの休日の過ごし方
最後に、8つのタイプを参考に、自分らしい休日の過ごし方を考えてみよう。
もし、あなたが「趣味没頭家」なら、趣味に没頭できる環境づくり。「ゆったりご自愛系」なら、心身のリフレッシュを最優先。「多忙アクティブ陽キャ」なら、刺激的な体験や新しい挑戦。「生活派ていねいさん」なら、丁寧に暮らすための工夫を凝らす、といった具合に。
大切なのは、自分のタイプに合った過ごし方を見つけること、そして心から楽しめる時間を過ごすこと。8つのタイプはあくまでも参考に自分らしい休日を創造し、日々の生活をさらに充実させていっていただければ。
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