アニメーション監督/アニメーター・前田真宏さんの初となる個展「雑・前田真宏展」が、名古屋PARCO、福岡PARCO、心斎橋PARCOにて巡回開催される。
「雑・前田真宏展」は池袋PARCOで2025年冬に初開催。新たに福岡会場が追加された形となる。
本展は、前田真宏がこれまで手がけてきた数多の作品群を立体的に紹介する初の大規模個展。2025年2月28日に刊行された画集『雑 前田真宏 雑画集』(光文社)の刊行を記念して実施される。
会場では展覧会限定カバーのSpecial Editionも販売されるという。
『シン・エヴァ』監督からデザインまでこなす異才・前田真宏
前田真宏さんは、1963年生まれのアニメーター、演出家、デザイナー。アニメシーンを様々な形で牽引するクリエイターだ。
『雑 前田真宏 雑画集』表紙イラスト ©khara illustration by Mahiro Maeda
活動初期には『超時空要塞マクロス』『風の谷のナウシカ』『王立宇宙軍 オネアミスの翼』などに携わり、90年代には世界初のフルデジタルOVA『青の6号』を監督。
2010年代以降は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で監督およびデザインワークをつとめ、ハリウッド映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にも参加。
直近では、2024年放送開始のアニメ『怪獣8号』で怪獣デザインを担当し、2025年には現在放送中のTVアニメーション『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』にて画コンテやデザイン、ディテールワークスを手がけている。
ジャンルレスなアートや資料が一堂に会する──前田真宏の“雑多”な創作物
「雑・前田真宏展」では、前田真宏さんがこれまで関わってきた20以上の膨大な作品群から選りすぐった原画、スケッチ、資料を展示。
『青の6号』カラーボード ©1998 小澤さとる/バンダイビジュアル・EMIミュージック・ジャパン
『青の6号』のカラーボードや『巌窟王』の漫画原稿、さらには布袋寅泰さんのツアーパンフレット用イラストなど、アニメだけにとどまらず、映像・音楽・アートのジャンルをまたいだ創作物が並ぶという。
前田真宏さんの「雑」なまでに幅広い創作の軌跡を追体験できる場となっている。