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これまでの研究から、自然の中で過ごすことで脳活動に変化が生じたり、幸福度が増加したり、慢性疾患のリスクが下がったりするなど、自然にはさまざまな健康効果があることがわかっています。被験者に痛みを与えながらさまざまな画像を見せた新たな研究では、「自然の風景を描いたデジタル映像を見るだけで痛みが軽減される」という結果が示されました。
Nature exposure induces analgesic effects by acting on nociception-related neural processing | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-025-56870-2
Watching nature scenes can reduce pain, new study shows | EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/1076537
Looking at Images of Nature Does Something Powerful in The Brain : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/looking-at-images-of-nature-does-something-powerful-in-the-brain
自然を眺めることで感じる痛みが減るということは、数十年以上前から知られていました。1984年の研究では、「自然の風景を見渡せる部屋」に入院した患者は「レンガ造りの壁に面した部屋」に入院した患者と比較して入院期間が短く、鎮痛剤の使用量も少ないことが報告されています。
その後も自然と痛みに関する研究はいくつか行われてきましたが、自然を見ることが痛みを減らすメカニズムは不明でした。自然を見ると脳内に何らかの変化が起きる可能性のほか、自然を好むことによるプラシーボ効果が発生している可能性や、逆に都市的な風景を見ることで痛みが増している可能性もあるとのこと。
そこで、オーストリアのウィーン大学とイギリスのエクセター大学の研究チームは、被験者に電気ショックによる痛みを与えつつ、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を使用して被験者の脳活動を測定するという実験を行いました。
実験では49人の被験者に対し、左手の甲に一連の電気ショックを与えながら、プロのグラフィックデザイナーが制作した「Nature(自然)」「Urban(都市)」「Indoor(室内)」の3種類の映像を見せました。映像には湖の波紋や葉の揺れ、雲や太陽の動きなどのアニメーションが含まれていたほか、見える風景に応じた環境音が用意されていました。たとえば自然の風景では水の音や鳥の鳴き声、都市の風景では車の音や工事の音、室内の風景ではコンピューターやファンの音などが流れたとのこと。
被験者に主観的な痛みについて報告してもらったところ、自然の映像を見ている時の被験者は有意に痛みが少なく、都市と室内の映像の間には差がないことが明らかになりました。
また、被験者の脳をfMRIで分析した結果、痛みを引き起こす刺激を感知する侵害受容に関連する脳活動が、自然の映像を見ている被験者の脳で減少することも判明しました。この結果は、自然を見た時に痛みが減少する現象が単なる気のせいではなく、実際に脳活動の変化として生じていることを示しています。
論文の筆頭著者でウィーン大学の博士課程に在籍するマクシミリアン・シュタイニンガー氏は、「数多くの研究により、人々は自然と触れ合うと痛みを感じにくくなることが一貫して報告されていますが、この効果の根本的な理由は不明でした。私たちの研究は、この効果が単なるプラシーボ効果ではなく、自然が体にいいという信念や期待によってもたらされたものであることを、脳スキャンから初めて証明したものです」とコメントしています。
しかし、自然の映像がもたらす痛みの減少効果は鎮痛剤の半分ほどだったそうで、痛みを感じている人は処方された鎮痛剤を服用し続ける必要があります。それでも今回の研究結果が、自然を用いて痛みを管理する方法などの開発につながる可能性があるとのことです。
論文の共著者であるエクセター大学のアレックス・スモーリー博士は、「この痛みを和らげる効果が、与えるのが用意なバーチャルな自然に触れることで得られるという事実は、非薬物治療にとって重要な実用的意味を持ちます。それと同時に、自然が私たちの心にどのような影響を及ぼすかをよりよく理解する研究に、新たな道を開くものでもあります」と述べました。
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