YouTubeがクリエイターのコミュニティを守るために開発した、肖像権管理のためのAIツールを一部YouTuberを対象にしてテスト中で、さらに拡大予定であることがわかりました。また、YouTubeが「NO FAKES法」を支持し、支援していくことも明らかになっています。
YouTube supports the NO FAKES Act – YouTube Blog
https://blog.youtube/news-and-events/youtube-supports-the-no-fakes-act/
NO FAKES法 ー クリエイターが知っておくべきこと! – YouTube

YouTube expands its ‘likeness’ detection technology, which detects AI fakes, to a handful of top creators | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/04/09/youtube-expands-its-likeness-detection-technology-which-detects-ai-fakes-to-a-handful-of-top-creators/
YouTubeで働くレニ・リッチー氏は、AIがクリエイターの限界を押し広げる手助けをしてくれるツールになっている一方で、ディープフェイクのように懸念される部分もあると指摘。その上で「だからこそYouTubeは、クリス・クーンズ上院議員とマーシャ・ブラックバーン上院議員が発表した『2025年NO FAKES法』を積極的に支援している」と表明しました。
個人や企業に無許可のAIディープフェイクの作成・ホスティング・共有に対する責任を課す「NO FAKES法」を超党派の議員が提出 – GIGAZINE
「2025年NO FAKES法」は、人々にオンラインで自分の姿や声を保護するための権利を与えることを目的とした法律です。リッチー氏は「YouTubeにはすでに、自分の肖像を偽造しているコンテンツを報告し、削除を求めるための方法があります」と述べた上で、「2025年NO FAKES法」は同様の保護をYouTubeだけでなくネット全体で標準化するものだと語りました。
YouTubeでは、権利管理に関しては15年にわたってContent IDのような取り組みを行っていますが、さらに、Content IDの一部として新たな肖像権管理技術を開発しています。この技術は、AI生成による肖像を使用した画像を自動的に検出し、管理できるようにする可能性を秘めているとリッチー氏は語っています。
YouTubeが顔や声を含むクリエイターの肖像のコピーを防ぐAI検出ツールを発表、AIのトレーニングのためのスクレイピングも厳しく批判 – GIGAZINE
すでに新技術はMrBeastをはじめとした有名YouTuberの一部を対象としてテスト中。さらに、今後1年間でテストの対象を拡大する方針が示されています。ただし、一般向けリリースがいつごろになるかについてはまだ明らかになっていません。
この記事のタイトルとURLをコピーする