WordPressのREST APIで、Markdownから一発投稿してみた話ツクルヒトの裏方

〜地味にめんどい投稿作業、もう手でやらなくてよくない？〜

はじめに

手元のMarkdown原稿を、ボタンひとつでWordPressに投稿できたらラクだと思いませんか？

この記事では、前回紹介したMarkdownテンプレートに続き、
WordPress REST APIを使って自動で下書き投稿する仕組みを紹介します。

実際のサンプルは GitHub で公開しています
👉 https://github.com/tsukurura/wp-post-kit

今回やること

• Markdownで書いた記事をPythonスクリプトでWordPressに投稿

• 記事のタイトル・本文・カテゴリ・タグ・アイキャッチなどを自動で反映

• 投稿ステータス（下書き／即時公開）も選べる

WordPress REST APIってなに？

REST APIは、WordPressに外部から投稿や更新を行うための仕組みです。
WordPress 4.7以降で標準対応しており、以下のことが可能です。

• 投稿の作成・更新・削除

• 画像やファイルのアップロード

• カテゴリやタグの操作

• 投稿ステータスの変更（公開／下書き／非公開など）

つまり、「管理画面を触らなくても記事が投稿できる」ようになります。

実行に必要な準備

🔧 Python環境

• Python 3.8以上

• 必要なライブラリは `requirements.txt` に記載済み：

pip install -r requirements.txt

WordPressでApplication Passwordを発行する

1. WordPress管理画面にログイン（管理者ユーザーで）

2. 「ユーザー」→「プロフィール」を開く

3. 「Application Passwords」セクションを探す

4. 任意の名前（例：wp-post-kit）を入力し「追加」

5. 表示されたパスワードを控えておく（再表示不可）

⚠ 二要素認証（2FA）を有効にしているとこの機能が使えない場合があります。

🧾 設定ファイル（config.yaml）

以下のようにWordPressの接続情報を記載します：

wordpress: base_url: "https://your-wordpress-site.com" username: "your-admin-user" application_password: "xxxx xxxx xxxx xxxx" default_status: "draft"

投稿スクリプトの中身（ざっくり解説）

auth = (username, application_password)url = f"{base_url}/wp-json/wp/v2/posts" payload = { "title": "記事タイトル", "content": "<p>本文HTML</p>", "status": "draft", "categories": [category_id], "tags": [tag_id], "featured_media": image_id}response = requests.post(url, json=payload, auth=auth)

実行してみる

python post.py

• 投稿成功後、WordPressの管理画面の「投稿一覧」に記事が下書きで反映されていればOK！

• 投稿ステータスは config.yaml の default_status で切り替え可能です。

GitHubでテンプレ一式を配布中

📦 サンプル一式はこちら
👉 wp-post-kit on GitHub

wp-post-kit/├── articles/│   └── sample.md          ├── images/│   └── sample.jpg         ├── post.py                ├── config.yaml            └── README.md

次回予告：見出し画像も自動で入れたい

WordPressの記事に「見出し画像」が入っていると、やっぱり映える。
次回は、Canvaでまとめて作った画像を、MarkdownのH2見出しに自動で差し込む仕組みを紹介します。

おまけ：なぜこんなことをしてるのか？

会社のブログを更新しなきゃいけない…
でもブロックエディタを開くたびに気が重くなる…

そんな裏方のあなたのために。
**「社内ナレッジ更新という地獄」**を、スクリプトで自動化するシリーズ、続きます。