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概要
この記事では、WordPressで運営するサイトの過去記事を効率的に活用するために、記事をCSV形式に変換し、自動でSNS(特にX/旧Twitter)へ投稿できるシステムを構築する方法について述べています。著者は、PythonとGoogle Colabを用いて過去の記事を整理し、SNS運用の自動化を目指しています。
要約の箇条書き
- 目的: 過去のWordPress記事をSNSで自動運用するためのCSV化。
- サイト運営: 歴史エンタメサイトを運営し、多数の記事が存在する。
- 自動化目指す理由: 手作業での投稿業務には限界があり、更新が滞ることへの対策。
- ツールの使用: XMLファイルをPythonとGoogle ColabでCSV形式に整形する。
- 課題:
- 巨大なXMLファイルの読み込みエラーを解決(lxmlライブラリ使用)。
- 通常記事と告知記事の混在を整理(特定ワードの除外)。
- 日本語の文字化けを回避(cp932でCSV保存)。
- 対象者: 自社メディアの活用法に悩むWeb担当者やSNS運用に疲れている人々。
- 大学: GitHubでコードを公開し、実践者が再現可能。
- 今後の展望: 生成AIを活用した文案作成、GASとの連携、自動投稿システムの整備。
- 結論: 過去コンテンツを整形し、見える形にすることで業務効率を大幅に改善可能。
自社サイトやメディアで、WordPressに投稿された過去の記事──
それをもっと有効活用できたらと思ったことはありませんか?
私が運営している歴史エンタメサイト「はじめての三国志」「ほのぼの日本史」では、数万単位の記事がストックされています。しかしそれらは、公開後しばらくすると更新フローから外れ、検索流入を除けば埋もれていくばかりでした。
そこで今回、過去記事を整理し、SNS(X/旧Twitter)での自動投稿に活用するため、WordPressから出力されたXMLファイルをPythonとGoogle Colabを使ってCSV形式で整形するツールを作成しました。
このでは、その工程と背景、同じようにコンテンツ資産を活かしきれていないWeb担当者やSNS担当の方に向けた、実践的なヒントをまとめています。
背景と目的
私が目指しているのは、「1人の手作業では回しきれない投稿業務の自動化」です。
特にXの運用では、反応の取れるタイミングや内容を見極め、継続的に投稿していく必要があります。
しかし、手作業で記事を選んで文案を考え、時間を見て投稿していくには限界があります。
そこで今回の作業は、「過去記事の一覧を整理して、SNS投稿ストックとして使える状態にする」ことを第一歩とし、最終的には以下の構想を持っています:
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生成AIでインプレッションが高くなりそうな文案を自動生成
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GAS(Google Apps Script)と連携して1時間ごとに投稿を自動化
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人の手を最小限に抑え、日々のSNS運用から余裕を生み出す
課題と対処したポイント
実際の作業では、以下のような問題に直面しました。
1. XMLファイルが巨大(27MB)で読み込みエラーが発生
→ lxmlというライブラリを使い、エラーを無視しつつ安全に読み込みました。
2. 通常記事と告知記事が混在している
→ タイトルやタグに「お知らせ」「イベント情報」「おつかれさま」といったワードが含まれる投稿は除外する処理を加えました。
3. Excelで開くと日本語が文字化けする
→ cp932(Shift_JIS)でCSVを保存し、errors=”ignore”で出力できない文字(例:絵文字)をスキップしました。
これにより、記事タイトル・URL・タグの入ったCSVファイルを、安全かつ実用的に出力できるようになりました。
こんな方におすすめです
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自社メディアの投稿記事が溜まってきたけど活用できていない方
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WordPressのエクスポートデータを業務に活かしたいWeb担当者
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毎日のSNS投稿に疲れていて、少しでも自動化・効率化したい方
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コンテンツ運用のポートフォリオを作りたいマーケティング職志望者
GitHubでコードを公開しています
Google Colab上で動作するノートブック形式でまとめています。
ご自身の環境でそのまま再現できます。
今後の展望
今回のCSV整形は「第一ステップ」に過ぎません。
このCSVをもとに、生成AIで「クリック率が高そうな文案」「投稿タイミング別のテンプレ」を作成し、GASで自動投稿させていく予定です。
また、タグに応じてハッシュタグや絵文字を調整するなど、SNSでの拡散性も意識した投稿内容へと発展させていきます。
おわりに
過去のコンテンツを、もう一度人の目に触れる形で届けるためには「見える形に整える」ことが何より大切です。
WordPressとGoogle Colabという身近なツールだけでも、ちょっとした工夫で業務は大きく効率化できます。
この記事が、同じように「手が回らない…」と悩むWeb/SNS担当の方のヒントになれば幸いです。
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