Western Digitalは、Microsoft、Critical Materials Recycling(CMR)、PedalPoint Recyclingと連携し、ハードディスクドライブ(HDD)からレアアース元素を回収する業界初の大規模プログラムを米国で立ち上げたと発表した。

 今回のパイロットプログラムでは、Microsoftの米国データセンターから収集された約22トンの廃棄HDDなどから、ネオジム、プラセオジム、ジスプロシウムといったレアアース元素を回収する技術が実証されたという。採用された環境配慮型の非酸性プロセス技術では、レアアース元素に加え、金、銅、アルミニウムなども抽出し、約90%の高い回収率を達成したとしている。

 現在、レアアースの生産の85%以上は米国外で行なわれ、米国内でのリサイクル率は10%未満だという。このプログラムにより、米国内での資源循環促進と輸入依存軽減が期待されるとのことだ。また、ライフサイクル分析によれば、従来の採掘・加工手法と比較して温室効果ガス排出量を95%削減できる見込みとされている。

 このプログラムで使用されている酸不使用の溶解リサイクル(ADR)、Critical Materials Innovation Hubで開発されたもので、AIの発展によるHDD需要増に対応する重要な取り組みとして位置づけられているとのことだ。電気自動車や風力発電、電子機器など、レアアースに依存するさまざまな産業への波及効果も期待されるという。



フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link