カラスによる被害があちらこちらから聞こえてきます。
繁殖期はまさにこの4月。巣の撤去にも密着しました。

先月、山口市の湯田温泉で撮影された映像です。

午後9時前、居合わせたディレクターが県道交差点の電柱から激しく火花が散る瞬間を撮影しました。火花は複数回確認され、その後、信号機のシグナルが消え消防車がやってくるなど、現場付近は一時騒然としました。原因はカラスの巣が設備に接触したためでした。カラスの巣には要注意です。

(村上真惟記者)「名古屋市瑞穂区の住宅街に来ています。電柱の上、なにか塊のようなものが見えます」

今日午前、名古屋市瑞穂区の電柱でも確認されたカラスの巣。針金ハンガーなどを利用して出来ているようです。(中部電力パワーグリッド名古屋支社 東祐樹 主任)
「巣の材料となる木の枝やハンガーが電線の電気が流れている所、充電部に接触して電気が流れることで停電する」中部電力パワーグリッドによるカラスの巣の撤去に密着しました。

(担当者)「作業開始!」「撤去します!」愛知県内では去年、カラスをはじめとする鳥の巣が原因の停電が68件発生。このうちの約7割が3月から5月にかけてでした。この時期、カラスが子育て期間に入るのが原因と見られます。

なぜ電柱に? 無数にある巣をどうやって撤去する?

(担当者)「撤去完了!」

きょう瑞穂区の住宅街で撤去されたこのカラスの巣は針金ハンガーと木の枝を集めたものでした。(村上真惟記者)「撤去作業が終わりましたが、またカラスがやってきました」

なぜ、カラスは電柱に巣を作るのか?

(宇都宮大学 杉田昭栄 名誉教授)
「カラスは非常に用心深く、巣が見える範囲でエサ探しができるような自然条件の場所を探す。電柱が好都合」ただ、無数とも言える街中の電柱。いったいどこにカラスが巣を作っているのか、担当者が一つ一つ見つけて撤去するのは骨の折れる作業です。そこで…

(中部電力パワーグリッド名古屋支社 東祐樹 主任)
「弊社が知らない鳥の巣を(最初に)報告してくれた人に謝礼を支払う」愛知と三重の電柱にできた巣を写真に収めてもらい、専用サイトにUPするだけで、謝礼として300円相当の電子マネーが受け取れるというもの。中部電力パワーグリッドが取り組むその名も、「鳥の巣みまわりキャンペーン」です。2月17日から始まり、すでに約3400件の報告があったということです。今後は範囲を広げて写真を集めたいということです。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1841371

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