アメリカ訪問を終えて帰国した赤沢亮正経済再生大臣。トランプ大統領が出席するという事実は移動中の飛行機で知り、みんなパジャマの状態だったと舞台裏を明かしました。

■日米関税交渉 赤沢大臣が帰国

 トランプ大統領との“サプライズ会談”を終えた、赤沢経済再生担当大臣。18日午後3時すぎ、羽田空港に到着しました。

赤沢経済再生担当大臣
「米国の関税措置は極めて遺憾であること、一連の措置の見直しを強く申し入れることなど、日本側からも言うべきことは言ってきたというところであります」

 閣僚からは評価する声が相次ぎました。

中谷元防衛大臣
「テレビで拝見をしましたが、大統領に対しても、堂々と、そして泰然自若として、立派に対応されていたと拝察をいたしました」

江藤拓農林水産大臣
「正直言って赤沢大臣は、大変よくやってくれたと思っています。言うべきことはちゃんと言ったようでありますし、私は高く評価したいと思います」

 一方で野党は、赤沢大臣が会談後に記者団に語った“あの発言”に苦言を呈しました。

立憲民主党 野田佳彦代表
「『格下の格下』って自分で言っちゃいけないですよね。やっぱり国を代表した矜持(きょうじ)というものがあると思います。国を背負って交渉をするという意味では、何するものぞという気迫を示してほしかったなと」

 18日午後5時半、官邸を訪れた赤沢大臣。2度目の閣僚級協議を、今月中に行うよう調整することなどを石破茂総理大臣へ報告。官邸をあとにしたのは2時間後でした。

 報告を受けた石破総理は次のように述べました。

石破総理
「次回の協議で具体的な前進が得られますよう、対処ぶりに関わります政府部内の検討、調整、これを加速するように私から指示を出したところ」

 18日夜の会見で赤沢大臣は、アメリカ側の思惑に関して「テーマはつかめた」と述べました。

赤沢経済再生担当大臣
「大統領が何を重視しておられるのか、3閣僚の方たちが何を重視しておられるのか。逆を言えば今回話が全く出なかったものは何なのか、そういうものを我々当然、徹底的に精査をし分析をして次の交渉に臨みますので、おおよそのテーマというか、そういうものはかなりつかめたような感じはします」

 また、記者から“格下発言”の真意を問われると。

赤沢経済再生担当大臣
「格下であることはまず事実であるということが一点。協議の場においては相手が格上の大統領であっても、言うべきことは当然言う。こういうことをきちっと実践してきているわけです。そのうえで何か問題がございますでしょうか、と思います」

■トランプ氏参加 機内で知る

 自民党のYoutubeチャンネルに出演し、「交渉の舞台裏」について明かす一幕もありました。

自民党 小野寺五典政調会長
「トランプ大統領との会談はいつ知った?」

赤沢経済再生担当大臣
「我々全く知らない状態で(飛行機に)搭乗して、みんなパジャマになっている時に、外務省職員と経産省職員幹部が、2人ともパジャマですっ飛んできて『こういう情報がある』と。携帯見たら、今回の協議にトランプ大統領自ら参加するとSNSの発信があった。え?って感じです」
「(Q.『圧』は感じませんでした?)それはすごく感じた。立って握手して『お目にかかれて大変光栄です』とか会話するわけですが、私から見たら大男ですから」

 自身のことを「取引の達人」だと、自負するトランプ大統領。今回の会談では、「安全保障」についても言及。在日アメリカ軍の駐留経費について日本側の負担を増やすよう求めました。

 日本はアメリカに年間2000億円以上支払っていますが、石破総理は。

共産党 井上哲士参院議員
「トランプ氏からどのような要求があったのでしょうか。在日米軍駐留経費の増額をはじめとした日本の軍事費増大要求にはこたえるべきではありません」

石破茂総理大臣
「同盟強靭(きょうじん)化予算につきましては、日米両政府の合意に基づいて適切に分担されていると考えております。また我が国の防衛費のあり方は、我が国が主体的に判断します」

(「グッド!モーニング」2025年4月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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