静岡の食材の魅力を世界に発信する「食のアンバサダー」が、大阪・関西万博で腕を振るう。焼津市出身のフードコンサルタント、西谷文紀さん(52)だ。料理人としての経験を生かし、静岡の食材の魅力を最大限に引き出す料理で、万博の来場者を魅了する。「大谷さんと聞いたのも(料理を)お出しする3日前でした」。野球界のスーパースター、大谷翔平選手の機内食を担当することになった時の驚きを、西谷さんはこう振り返った。西谷さんが大谷選手のために用意したメニューは、ローストビーフのサラダ仕立て、静岡県内のウナギを使ったカナッペ、チョコレートケーキ、さらに2種類のジェラート。「ローストビーフサンドと名乗ってはいるが、実際は野菜の方がパーセンテージが多い」と西谷さん。大谷選手のオーダーに「野菜がおいしいもの」と書かれていたことから、静岡の新鮮な野菜を主役に据えた料理を提供したという。大阪・関西万博では、静岡の食と自然をPRするブース「GEO KITCHEN SHIZUOKA」が6月にオープンする。西谷さんは、このブース内の「FOOD CAPITAL PARK」で6月6日から8日までの3日間限定で料理を提供する。「県内11市町の食材を使った料理をPRする」というミッションを受けた西谷さん。「本当に調理って言うとおこがましいと思うので、県内の食材のポテンシャルがすごく高い。なので、料理人がもっとこうした、こうしたっていうすごい作り上げた料理というよりは素朴なもの」と、静岡の食材の魅力を引き出す料理を心がけている。西谷さんが万博に携わるのは今回で2回目だ。2015年のミラノ万博では、静岡県の代表として日本の味や地元の食材をPRした経験がある。この経験が、料理人から食のコンサルタント業への転身のきっかけとなった。「万博のメニューは、万博で3日間やるが、アフター万博にもっと広がっていけばいいなというメニューにしている」と西谷さん。万博後の展開も見据えた料理づくりに取り組んでいる。西谷さんが万博で提供する料理の一つ、ミナミマグロを使った料理を試食したLIVEしずおかの井手春希キャスターは「ミナミマグロの程よい脂身がおいしい。周りがあぶってあるので香ばしい香りがして。何より野菜がすごく新鮮で静岡の野菜も主役になっているような感じがする」と堪能した。静岡の食材の魅力を最大限に引き出す西谷さんの料理。万博での提供を通じて、静岡の食の魅力が世界中に広がることが期待される。西谷さんの料理は、万博だけでなく地元・静岡でも味わえる機会がある。駿府の工房匠宿(静岡市駿河区)で4月19日に開催されるマルシェでは、「MLBサンド」と題した大谷メニューと同じ味付けの「召し上がれ ローストビーフサンド」が30食限定で販売される。さらに、万博後の展開も計画している。レシピのWEB公開や専門学校へのメニュー提供など、静岡の食材を世界に発信するための様々な仕掛けを考えているという。
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