石破首相は19日、東京都内で、様々な事情で就労や仕事がうまくいかない若者や中年層の就業や職場定着を支援するためのサポートステーションと、育児と仕事の両立支援の取り組みが進んでいる都内の民間企業を視察した。終了後には記者団に対し、就職氷河期世代を含め就労に不安を抱える人を支援するための関係閣僚会議を来週設置すると表明した。

石破首相は視察後、記者団に対しサポートステーション視察の感想について「就労にあたって不安や困難があったり、うまく就職できない、続けられない方は存外多くいらっしゃる。そういう方々に対していかなる支援ができるかはサポートステーションも大きな役割を果たしていると思った」と述べ、こうした活動を支援していく方針を示した。

その上で「来週、就職氷河期の方々、それに限らないが、就労に不安を抱えている方々や困難を抱えている方々を支援するために、関係閣僚会議を設置することにしている」と表明し、「取り組みを点ではなくて面で政府として有効に支援をしていきたい」と強調した。

また、育児と仕事の両立を進めている企業の視察については、男性の育休取得など女性の持っている力を最大限に発揮していくための取り組みは非常に重要で学ぶ点が多かったと指摘し、育休中の手取り確保などを支援していく考えを示した。

石破首相は企業視察の中では、「働き方の話をするのに土曜日に来てどうすんだって話でありますが、すいません。国会やっているもんで、それはもうこっちの都合なのですが、どうぞご容赦をいただきたい」と述べるなど恐縮しながら、育児と仕事を両立させる取り組みの成果と課題などについて意見を交換した。

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