人気ソーシャルメディアアプリのTikTokは、欧州連合(EU)のオンラインコンテンツ規則に違反していると欧州委員会から指摘された。
欧州委の暫定的見解によれば、TikTokはデジタルサービス法(DSA)が定めるアプリ内の広告情報公開の義務を履行していないという。こうした情報は、利用者が詐欺広告を見分けるのに役立つ。
欧州委はTikTokが広告の内容だけでなく、広告のターゲットや支払い元についても、必要な情報を開示していないと指摘した。
暫定的見解が確定した場合、TikTokは世界における年間売上高の最大6%の制裁金を科される可能性がある。さらに、違反を是正するためにさらなる監視期間が設けられる可能性もある。欧州委はTikTokに法令を順守させるため、追加の制裁金を科すこともできるとしている。TikTokは、措置が取られる前に委員会の所見を閲覧し、書面で反論できる。
委員会は2024年12月にも同じデジタルサービス法に基づき、TikTokがルーマニア大統領選で「選挙の公正性に関連するシステム的リスクを適切に検証し、回避」しなかったとして正式手続きを開始していた。
ユーザーはTikTokアプリに表示される詐欺情報や広告に、引き続き注意することが重要だ。不審なものを見つけたらすぐに通報しよう。TikTokで「シェア」ボタンをタップし、「報告する」を選択すると、報告理由の一覧が表示され、「詐欺行為とスパム」を選択できる。
TikTokおよび欧州委の広報担当者はいずれも、コメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
🧠 編集部の感想:
TikTokがEUの広告に関する規則に違反しているとの指摘は、オンラインプラットフォームの透明性の重要性を再認識させます。特に、ユーザーが詐欺広告を見抜く手助けとなる情報の公開が求められていることは大切です。今後の動向と、TikTokがどのように対応するのかが注目されます。
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