キャリアプランや英会話など、近年浸透しつつある“コーチング”。経験豊富な「コーチ」にマンツーマンで指導してもらい、上達を測ったり悩みを解決したりする取り組みです。
近年では、海外のeスポーツシーンを中心に、ゲームの世界でもコーチングが普及しつつあります。
しかし、特に日本においては「ゲームは独学、もしくは仲間と研究するもの」というイメージが強く、「コーチングを受ける」という体験はまだ一般的ではありません。
そこで今回は、TCG初心者の筆者が、実際に『ディズニーロルカナ』の海外強豪プレイヤーからコーチングを受けてみました!
筆者は『ディズニーロルカナ』初心者──何に悩んでいるのか?
ちなみに筆者のTCG歴はこんな感じです!
・小学生の頃に『遊戯王OCG』『デュエル・マスターズ』を少しさわった程度
・大人になってから、友人に誘われて『マジック:ザ・ギャザリング」や『ポケモンカードゲーム』のデッキを借りて軽く遊んだことはあるが、自分でカードを集めて本格的に取り組んだ経験はゼロ。
・今年1月に友人に誘われて以来、『ディズニーロルカナ』にすっかりハマってしまい、自分で交流会や大会に参加している
筆者近影。『ディズニーロルカナ』を楽しんでいます。
そしてコーチングで相談したい悩みとしては……
・基本的なプレイングや戦術は記事などである程度学んでいるものの、実戦での細かな選択や判断で悩むことが多い
・使っているデッキ(サファイアスティール)について、日本語のプレイング解説などがまだ少なく、最適な動きやメタへの対応策が掴めない
・その結果、いわゆる「手なり」で回してしまうことが多く、対戦していてもあまり手応えがない
初心者あるあるですが、こういう悩みを抱えていても相談する相手がいないんです。
一緒にじっくり検討したりフィードバックをくれる仲間を見つけなきゃな……と思っていたところに、今回のコーチング体験のお話をもらったので、渡りに船と飛びつきました。
「Metafy」ってどんなサービス?──プロゲーマーに直接習えるプラットフォーム
今回コーチングを受けるために使用したのは「Metafy」というWebサービスです。
世界中のトッププレイヤーや有名ストリーマーが在籍し、個別レッスンを提供しているプラットフォームです。英語圏のユーザーが多い印象ですが、タイトルも幅広く、TCGをはじめ、格闘ゲームやMOBA、FPSなど多彩なカテゴリーでコーチングを受けることができます。
「Metafy」の特徴
・コーチは実績のあるプロや有名プレイヤーのみ
・レッスン形式、価格帯、対応ゲームが豊富(コーチごとに料金やスタイルが異なる)
・ボイスチャットやビデオ通話でのリアルタイム指導だけでなく、テキストベースのやりとりもOK
・レビューやプロフィールを見ながら自分に合ったコーチを選べる
コーチによっては、プレイガイドやデッキレシピを公開している場合もあります。
自分と同じ「サファイアスティール」を使うコーチを探してみた
「Metafy」でコーチングを受けるにあたり、まず必要なのはコーチ選び。
筆者はまず、自分が主に使っているデッキカラーである「サファイアスティール」が得意なコーチを探しました。
「サファイアスティール」は、序盤にインクやドローを加速し、潤沢なリソースを使って後半に逆転を狙う、いわゆる「ランプ」デッキ。
筆者が使っている「サファイアスティール」のデッキリスト(外部リンク)
豊富な選択肢で相手の動きに柔軟に対応していけるところが魅力ですが、「何をインクに埋め、何をプレイするか」を判断する機会も多く、ミスも増えやすいデッキです。
「せっかく教えてもらうなら、サファイアスティールを長くプレイしてきた熟練のプレイヤーに教えてもらいたい!」と思い、適当なワードで検索を開始。
そこで見つけたのが、サファイアスティール使いの強豪・LamChopss(Jonathan Lam)さんでした。
彼はサファイアスティールを使用し、『ディズニーロルカナ』公式の国際大会「Disney Lorcana Challenge」のラスベガス大会(2024年・参加者1,900名超)で第5位、メルボルン大会(2025年・参加者500名超)では第4位という好成績を収めています。
当時、決してマジョリティではなかったデッキタイプでこれだけの成績を残すのはすごい……!
さっそく彼の「Metafy」ページ「The Cottage」(外部リンク)にアクセスすると、コーチングは1時間で60ドル(手数料等別・2025年4月時点)で受け付けているとのこと。
この金額をどう感じるかは人それぞれだと思いますが、個人的には世界有数のトッププレイヤーにマンツーマンで指導してもらえるなら妥当かなと感じました。