以前、本コーナーで取り上げた「Surface Pro 9 5G」には、「povo2.0」のeSIMを導入している。
外出時に持ち歩いているのは、別のノートPCだけど、「Surface Pro 9 5G」は「できる」シリーズの書籍を校正するときに利用したり、Impress Watch Video「法林岳之のケータイしようぜ!!」で、番組内で取り上げた機種の「○」と「×」をSurface Penで書いて、見せるときなどにも使っている。
「Surface Pro 9 5G」はその名の通り、5G対応のモバイルデータ通信機能が搭載されている。eSIMのみに対応していて、2年前の記事では「povo2.0」の動作確認機種に掲載されていないものの、おそらく動くだろうと、eSIMを登録してみたところ、無事に動作したことを紹介した。
ちなみに、「povo2.0」のWebページに掲載されている動作確認機種は、基本的に「iOS」と「Android」を搭載したスマートフォンで、一部のタブレットとモバイルWi-Fiルーターも含まれているが、現在でも対応機種にパソコンは明示されていない。
最近は徐々にモバイルデータ通信機能を搭載したノートPCも増えているのに、やや残念なところ。
また、スマートフォンの方も内容の更新が今ひとつで、「対応端末(動作確認端末)」のWebページで、Androidの「SIMフリー端末」の一覧を確認してみると、「Google」や「OPPO」は新しい機種の情報が掲載されているのに、「SHARP」や「Xiaomi」は古い機種ばかり。「Samsung」にいたってはSIMフリー端末も販売しているのに、何も表示されない……。
「auで販売した端末」には「Galaxy S25」などの最新機種が掲載されているので、動作しないことはないんだろうけど、こういう細かいところもしっかりフォローして欲しいところです。
「povo2.0」を導入した「Surface Pro 9 5G」は、Windows版のアプリがないため、iPhoneに「povo2.0」のアプリをインストールして、そちらで契約情報などを管理してきた。
ギガ活でもらったプロモーションコードも入力し、あまり負担なく、使ってきたんだけど、昨年6月末で「au PAY支払いによるギガ活」が終了。しかたなく、「180日間/1GB」などのトッピングを購入して、回線を維持してきた。
そんな中、「povo2.0」では今年2月、ローソンで購入できる「ギガチャージカード」を発売。データ専用eSIMなので、本人確認はいらないし、購入したトッピングしか費用がかからないので、扱いやすい。
よくよく考えてみると、これまで「Surface Pro 9 5G」で利用してきた「povo2.0」の回線は、音声通話にも対応した通常回線。「Surface Pro 9 5G」にモバイル回線を利用した音声通話の機能がないため、SMSも含め、利用できない状態だった。
何となく、もったいない気もして、この回線はeSIMを再発行して、他のスマートフォンへ引っ越し、「Surface Pro 9 5G」には「ギガチャージカード」で新たにデータ専用eSIMを導入することにした。
手続きはスマートフォンで動作する「povo2.0」のアプリを使う。左上の人型アイコンからプロフィールの画面を表示し、[契約管理]-[SIMの再発行・交換]を選ぶ。「SIM再発行手続き」の画面で「SIM再発行理由」や「契約者生年月日」などの必要情報を入力。本人確認が必要になるので、運転免許証やマイナンバーカードなどが必要になる。
本人確認には少し時間がかかるが、数時間で「SIM再発行のご案内」のメールが届く。
ちなみに、再発行の手続きは受付時間が9時~20時となっているため、20時以降の手続きは翌日に案内のメールが届く。「povo2.0」の場合、SIMカードの再発行やeSIMからSIMカードへの切り替えは手数料がかかるが、eSIMの再発行は無料となっている。
eSIMの再発行後、新しいスマートフォンにeSIMプロファイルをダウンロードして、アクティベーションをすれば、移行作業は完了。
元々、「povo2.0」のeSIMがインストールされていた「Surface Pro 9 5G」では、タスクバー右端の[クイック設定]を表示すると、「アカウントが非アクティブ」と表示され、登録していたeSIMが無効になったことがわかる。
Windowsの[設定]で、[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]-[eSIMプロファイル]の順に選び、無効になった「eSIMプロファイル」を削除する。
続いて、「povo2.0」のギガチャージカードを用意し、データ専用eSIMを登録する。スマートフォンで動作する「povo2.0」アプリからも登録できるが、今回は「Surface Pro 9 5G」のブラウザー[Microsoft Edge」で手続きを進めた。
ウィンドウがスマートフォンの画面サイズ(縦長)で表示されるなど、画面の変化もあったけど、最終的にはeSIMプロファイルを「Surface Pro 9 5G」にダウンロードして、eSIMをインストールすることができた。
今後、トッピングを追加したいときは、ギガチャージカードを購入して、カード裏のPINを入力してもいいし、ローソンに出向いたときに「povo Data Oasis」で100MBをもらうこともできる。モバイルノートPCでの100MBは、あっという間に使っちゃいそうだけど……。
また、[povo2.0]のアプリで「お支払い情報」にクレジットカードやあと払いペイディを登録し、「povo2.0」のメニューに表示されているトッピングを購入することも可能。
ただし、Windowsのブラウザー上でログインした「povo2.0」のWebページでは、支払い情報の登録やトッピングの購入ができないので、スマートフォンの[povo2.0]のアプリを使う必要がある。
「Surface Pro 9 5G」以外にもeSIMに対応したモバイルノートPCが増えつつあるんですから、こういうところももう少し手当てしていただけないでしょうか? > povo2.0のみなさん。
Views: 0