2025年7月16日に公開されたニュースによると、Valveは開発者向けガイドライン「Steamworksドキュメンテーション」において、「Steamで公開すべきではないもの」に新たな項目を追加しました。この規定により、Steamでのコンテンツ配信が決済代行業者やカード会社、銀行の基準に違反する可能性がある場合、そのコンテンツも取り締まりの対象となることが明記されました。
これまでのガイドラインとは?
これまでのガイドラインでは、マルウェアやウイルス、ヘイトスピーチ、著作権侵害などが公開すべきではないコンテンツとして14項目挙げられていました。新たに追加された項目では、特に特定の成人向けコンテンツが問題視されています。
背景にある事件
最近では、3月22日にリリースされた成人向けゲーム『No Mercy』が問題視されました。このゲームでは、暴力や合意のない性交といった内容が含まれており、多くの人権団体とメディアが販売中止を求める声を上げました。イギリスの内務大臣や科学・イノベーション・技術大臣もコメントし、Valveに強い販売停止を求めました。こうした圧力により、同作は4月10日までにイギリス、カナダ、オーストラリアで販売が中止されました。
『No Mercy』
決済業者からの圧力
『No Mercy』については、Collective Shoutという団体が公開書簡を通じて、支払い方法の停止を求めました。この活動が新しいガイドラインに直結したかどうかは不明ですが、最近では日本国内でも成人向けコンテンツに対する決済が停止される事態が相次いでいます。こうした動きが、Valveの方針変更に影響を与えた可能性が指摘されています。
今後の展望
新たなガイドラインにより、今後はSteamにおけるコンテンツの配信基準がより厳格になると考えられます。すでに配信されている作品にも影響が出るのか、利用者や開発者の関心が高まっています。このような変化が、今後のコンテンツ配信のあり方にどのように影響していくのか注目です。
🧠 編集部より:
ValveがSteamworksドキュメンテーションに新たなガイドラインを追加した背景には、コンテンツの規制強化とユーザーや社会の反発に対する対応があります。具体的には、Steamで配信してはいけないコンテンツの15番目として「決済代行業者や関連カード会社、銀行およびインターネットプロバイダーが定める規則や基準に抵触する可能性のある内容」が挙げられ、特に成人向けコンテンツについて言及されています。
背景と豆知識
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成人向けコンテンツの取り締まり:
Steamのプラットフォームでは、近年成人向けコンテンツに対する批判が高まっています。特に『No Mercy』のようなゲームが話題になったことで、社外からの圧力を無視できなくなったとされています。 -
国際的な反発:
オーストラリアやイギリスでは、強姦をテーマにした作品に対する強い反発があり、これがコンテンツ規制のきっかけになったと考えられています。 -
決済プロセスの影響:
クレジットカード会社や決済代行業者が成人向けコンテンツに対する規制を強化しているため、これらのルールに従わないゲームが発売されると、直接的に決済処理が停止される可能性があります。このため、開発者は慎重にコンテンツを扱う必要があります。
関連リンク
今後、どのようなコンテンツが「公開すべきではないもの」として取り締まられるのか、さらなる動向に注目が集まっています。
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キーワード: 決済代行業者
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