金曜日, 9月 12, 2025
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Spec KitのタスクリストをVibe Kanbanでカンバン管理する


前回のあらすじ

仕様駆動開発をClaude Codeで扱える「Spec Kit」で動かした。

https://zenn.dev/watany/articles/46f7a8006eb054

Claude CodeにSpec機能を付与できるのは良いが、過程で重厚長大なドキュメントやタスクが生まれてしんどい印象があった。何でも中規模~大規模開発くらいの大袈裟になってしまう。そんな時、ふと思い出したVibe Kanbanとの組み合わせに気づいた。

https://www.vibekanban.com/

Specで作られるファイルが大袈裟になってもタスクを個々に分割してカンバン管理すればいい。触ってみたかったVibe Kanbanのチュートリアル代わりに試してみる。

Vibe Kanban

Vibe Kanbanは、主にCLI型のコーディングエージェントをGUIからカンバン管理で操作できるダッシュボードを提供するOSS。ライセンスはApache License 2.0。

https://github.com/BloopAI/vibe-kanban

CLI型のClaude CodeやCodexなどのエージェントをGit Worktreeで並列実行したら効率上がるだろうな。GUIで便利だろうな。という夢が叶うプロダクトである。

やってみる

1. Vibe Kanbanの起動

既に前例があるので参考にしていく。

https://azukiazusa.dev/blog/coding-agent-management-vibe-kanban/#インストール

npxで起動できる。Portを固定して起動するには、このように実行するようです。

PORT=3000 npx vibe-kanban

起動すると免責事項が出てきてびっくりするが、とりあえず進める。

プロジェクトの標準エージェントとエディタを選択できる。私はデフォルトで進めます。

ちなみに選択肢はこんな感じ。

この後GitHubに連携する手順が続き、GUIに沿って連携していく。

Create Project -> From Git Repositoryと進み、Spec kitで作ったSpecの識別子でプロジェクトを登録する。

2. Vibe Kanban MCPサーバの登録

azukiazusaさんの記事にある通り、どうもVibe KanbanはMCP経由で扱えるらしい。

https://azukiazusa.dev/blog/coding-agent-management-vibe-kanban/#vibe-kanban-の-mcp-サーバー

こちらの記事を参考に、MCPサーバをClaude Codeの設定に追加する。


claude mcp add vibe_kanban -s project -- npx -y vibe-kanban --mcp


claude mcp list
Checking MCP server health...

vibe_kanban: npx -y vibe-kanban --mcp - ✓ Connected

3. Vibe Kanban MCPサーバ経由でのタスク登録

MCP経由で連携できるということは、Spec Kitの成果物、つまりタスクリストを簡単に連携できる。

こんな感じでClaude Codeに依頼できる。想定時間なんてエージェントの実作業時間とはブレるのだが、目安としては割り切る分には便利(人月の再発明)

specs/001-web-100/tasks.md のタスクをvibe_kanbanの「001-web-100」プロジェクトに以下のルールを守って登録してください
- タスクは降順で登録する
- 各タスクの登録時は日本語訳も下部に記載
- 各タスクの想定時間を下部に記載
- Parallel実行できるタスクは、マーカーとして通番の後に[P]を付与

Vibe KanbanにMCPで繋いだClaude Codeに依頼すると、簡単に登録できた。

● 完了しました。58個のタスクをT058からT001まで降順でvibe_kanbanの「001-web-100」プロジェクトに登録しました。

  各タスクには以下の情報を含めました:
  - タスクタイトル(番号と並列実行可能な場合は[P]マーカー付き)
  - 日本語訳
  - 想定時間
  - 並列実行可能タスクの[P]マーカー

  全58タスクが正常に登録されています。

確認した感じも良さそう。多重登録されたり漏れがないかは確認する。

4. Vibe Kanban でのタスク実施

登録したタスクはGUIから気軽に実行できる。このようにPlanモードも選択できる。

ステータス管理は「In Progress」が自走中のコーディングエージェントを指し、ユーザの指示待ちになると「In Review」となる。普通にタスクからチャットで会話できる。

タスクからPR作る導線はあり、実際にMergeまではできた。ちなみにMergeされるとタスクが自動的にDoneに移動する。

こうやって並列実行できるタスク([P]マーク)はまとめて実施できるのが分かりやすい。

感想

Vibe Kanban明らかにいい点として、AgentやLLMの実行環境を隔離・集約するスタイルと相性がいい。従来のIDE型やCLI型だと企業によっては各クライアント端末からLLM APIを叩いたりの管理が煩雑だったが、Vibe Kanbanのダッシュボード経由の運用とすると、Coding Agentの動作環境をサーバーに集約できて便利。

今回のSpecをVibe Kanbanに連携するスタイルは一長一短ありそう。実際に何タスクか動かすとわかるが、自走するスタイルとしてはカンバン管理する1タスクが細かすぎるので従来のAgentic Codingよりまどろっこしい。速度を出す場面ではClaude CodeやClineくらいの推進力が欲しいですね。その反面、各コミットごとに責任をもってレビューし、品質を保証するプロダクト開発ではこれぐらいの速度感でもいいのかもしれない。

まとめ

今回は本当に軽く触ってみたレベルだが、Vibe Kanbanは確かに良いプロダクトに思えるので、しばらく使ってみたい。

使ってみての気づきだが、タスク分割の失敗がそのまま開発速度のボトルネックになるので新人研修とかにいいと思う。素朴にタスクを分割すればするほど開発速度がどんどん遅くなるのが面白い。

今後の分担としては、Planを設計するアーキテクトと、Actを管理するQAの役割分担をする、新たなペアプログラミングの形になるのだろうか。やっぱりチーム開発用に使うのが便利なんだろうけど、個人用途でもCLIのラッパーとして十分便利なので気軽にnpx vibe-kanbanで建てていきたい。



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