耳を塞がずに音楽を楽しむという独自のスタイルで、多くのファンを獲得してきたShokz。
骨伝導イヤホンやオープンイヤー型イヤホンの代名詞とも言えるこのブランドが、2025年、ついに新たな一手を打ちました。
それが、Shokzとしては初となる「イヤーカフ型」の完全ワイヤレスイヤホン——「OpenDots ONE」(オープンドッツ ワン)です。
イヤーカフ型イヤホンとは、耳を挟み込むように装着し、耳穴を完全に塞がずに音を届ける新しい装着スタイル。
軽やかで開放感があり、メガネやマスクと干渉しにくいため、近年急速に注目を集めているタイプです。
Shokzはこれまで、主に骨伝導タイプに注力してきましたが、今回この新しいスタイルに挑戦したことで、より多様なユーザーのニーズに応える製品が誕生したと言えるでしょう。
「OpenDots ONE」の最大の特徴は、「快適性」「音質」「機能性」の三拍子が高いレベルで揃っていることです。
Shokz製品としては最小・最軽量の設計で、片耳わずか約6.5gという超軽量ボディに、16mm相当のデュアルドライバーを内蔵。
さらにブランド初となるDolby Audioにも対応し、臨場感ある立体的な音場を実現しています。
音漏れ対策として独自の「ダイレクトピッチ」技術も採用されており、オープン型ながらも周囲への配慮を忘れない設計になっています。
また、使い勝手の面でも抜かりはありません。自動装着検出機能によって耳に着けるだけで音楽が再生され、外せば停止。
左右の区別がない設計で、どちらの耳にも簡単に装着できます。
マルチポイント接続やワイヤレス充電にも対応し、通勤・通学・ワークアウト・リモートワークまで、あらゆる生活シーンにフィットします。
この記事では、「OpenDots ONE」の全体像を把握しやすいよう、スペックの詳細や使用感のレビュー、同カテゴリーの他製品との比較までを網羅して紹介します。
今後のイヤホン選びに迷っている方、Shokzファンの方はもちろん、「イヤーカフ型ってどうなんだろう?」と気になっている方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
Shokz 「OpenDots ONE」の概要
イヤカフ型の進化とShokz初の挑戦
これまでShokzといえば、「骨伝導イヤホンのパイオニア」というイメージが強く、特にスポーツ用途や安全性重視のユーザーから根強い支持を得てきました。
そんなShokzが、ついに空気伝導タイプのイヤーカフ型に参入。
これまでの骨伝導では得られなかった「音質」と「快適性」の両立を目指した新しいアプローチが、この「OpenDots ONE」です。
イヤーカフ型の魅力とは?
- 耳穴を塞がず、開放的な装着感
- メガネ・マスクとの干渉が少ない
- 外の音も自然に聞こえるため、安全性が高い
- ピアス感覚のデザインでファッション性も◎
Shokzはこの新しい装着スタイルに、自社の強みであるフィット性・快適性・軽量設計を融合させ、従来のイヤーカフ型とは一線を画す完成度を実現しています。
高性能ドライバーとドルビー対応のサウンド設計
「OpenDots ONE」はShokz史上初となる「Dolby Audio」対応モデル。
これは単なるイヤーカフ型ではなく、プレミアムなリスニング体験を提供する本格派モデルです。
音響技術の主な特徴
- 16mm相当のデュアルドライバーシステム
→ 中低域に厚みを持たせながらも高音域のクリアさもキープ - Bassphere™テクノロジー搭載
→ オープンイヤーでも豊かな低音を実現 - Dolby Audio対応
→ 音場が広がり、ライブや映画に没入できる3Dサウンド体験
加えて、音質に関しては、スタンダード・ボーカル・低音強調・プライベートモードなど、5種類のプリセットEQに加え、カスタムEQで64Hz〜8kHzまで±5dBで微調整が可能です。
デザイン・素材・装着性のこだわり
「OpenDots ONE」のデザインはスタイリッシュかつ実用的。
耳に引っかけるだけのシンプルな形状ながら、装着感・安定性・耐久性のバランスが非常に優れています。
本体・ケースのデザイン要素
- カラー展開:グレー/ブラック
- マグネット内蔵の収納ケース:上質な2トーン素材、USB-C・ワイヤレス充電対応
- 左右の区別なし:どちらに装着しても自動で認識
装着構造の工夫
- JointArc™(スピーカーとバッテリーを繋ぐアーム)は、超薄型チタン合金製で柔軟かつ変形しにくい
- 肌に優しい素材を使用し、長時間装着でも痛くなりにくい
- 片耳の重さ:わずか6.5gと超軽量
→ メガネやキャップとの併用もストレスフリー
スペック早見表
項目 | 内容 |
---|---|
装着形式 | イヤーカフ型(左右の区別なし) |
ドライバー | デュアルドライバー(16mm相当) |
重量 | 片耳:約6.5g |
対応コーデック | SBC、AAC(aptXやLDACは非対応) |
バッテリー持続時間 | 本体10時間 / ケース併用 最大40時間 |
充電機能 | USB Type-C & ワイヤレス充電対応 |
防水防塵性能 | IP54(汗・小雨対応) |
特徴的機能 | Dolby Audio / 自動装着検出 / マルチポイント / EQカスタム対応 |
このように、「OpenDots ONE」は単なるイヤーカフ型イヤホンではなく、Shokzが培ってきた技術と快適性を詰め込んだフラッグシップモデルと言える存在です。
Shokz 「OpenDots ONE」の使用感と音質

装着感と長時間使用時の快適性
「OpenDots ONE」の装着スタイルは、従来のカナル型や耳掛け型とは明らかに異なり、“耳たぶに挟む”という独自構造。
この形状が、日常の動作や長時間使用時のストレスを見事に軽減しています。
◎ 実装着時のリアルな感覚
- 「耳に引っ掛ける」というより、“耳たぶに沿って自然に乗せる”感覚。
- 本体のしなやかさと柔軟性が絶妙で、装着時の圧迫感が非常に少ない。
- 長時間(4〜5時間)着けていても耳が痛くなりにくく、むしろ装着しているのを忘れるほどの軽快さ。
- 一方でホールド力は十分にあり、ジョギングや軽い運動でもずれにくい。
◎ 装着中のライフスタイルとの親和性
- メガネ・マスク・帽子との干渉ゼロ:耳の上をふさがないため、特に花粉症やPC作業が多い人にとっては大きなメリット。
- 髪型やファッションを選ばない:ピアス感覚のデザインで、男女問わずスタイリングに馴染む。
- 寝ながらでも装着可能:耳に圧がかからないため、横向きでも比較的快適。
✔️ 装着感の工夫ポイントまとめ
機能・仕様 | 内容 |
---|---|
JointArc™構造 | チタン合金製で超薄型、柔軟に変形・フィット |
重量 | 片耳6.5g。Shokz製品中最軽量 |
素材 | 肌あたりの良い滑らかなシリコン素材 |
自動装着検出 | 装着・脱着時に音楽の自動再生/停止 |
左右区別なし設計 | どちらの耳にも装着可能、ケースも両対応 |
音質の実力とジャンル別の相性
Shokzの製品は「快適性重視で音質はそこそこ」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、「OpenDots ONE」はまったく別物。
イヤーカフ型でここまでの音が出せるのかという驚きすらある仕上がりです。
◎ 音質の技術背景とチューニング
- デュアルドライバー構造:16mm相当のスピーカー2基が、立体感と解像度を両立。
- Bassphere™テクノロジー搭載:イヤーカフ型の弱点である低音の抜けを補強。
- Dolby Audio搭載:音場の拡張と立体音響を加えることで、映画・ライブ体験が別次元に。
◎ 実際に感じられる音質の印象
- 低音域:タイトというより「ふくよかに包み込む」ような表現力。EDMやHIPHOPでは特にパワーを感じられる。
- 中音域:ボーカルやギターの存在感は適度で、ボーカルは若干奥まるが芯はしっかり。
- 高音域:シャリつかず、煌びやか。ストリングス系やピアノも自然に響く。
- 音場の広がり:特にDolby Audioをオンにすると、スピーカーで聴いているような自然な空間再現。
✔️ 音質とジャンルの相性一覧
ジャンル | 相性 | 備考 |
---|---|---|
EDM・HIPHOP | ◎ | 低音の厚みが映える。ノリやすい |
ロック・ポップス | ◎ | 音場と分離感が良好。ボーカルも自然 |
映画・アニメ | ◎ | Dolby効果で没入感が高い。音の臨場感◎ |
YouTube・音声コンテンツ | ○ | 標準EQかボーカルEQで聴きやすい |
クラシック・アコースティック | △〜○ | 繊細さは若干弱め。輪郭がやや丸くなる傾向 |
音漏れの抑制性能と環境別の適性
オープンイヤー=音漏れが気になるというイメージがある中、「OpenDots ONE」は「音漏れ対策」も非常に完成度が高い製品です。
◎ ダイレクトピッチ技術とは?
- 逆位相の音を発することで、外部への音漏れを打ち消す仕組み
- 実質的には“逆ノイズキャンセリング”のような機能
- 効果は明確で、音量50〜60%なら周囲にほとんど漏れない(Androidスマホ使用)
◎ プライベートEQモードの実力
- 音質が若干こもるが、音漏れは顕著に抑制
- 高音のピークを下げる設計で、「キンキン」した音を抑える
- 静寂な空間での使用に最適(会議中・深夜など)
「OpenDots ONE」は、「軽快な装着感」「オープン型なのにしっかり鳴る音」「音漏れを抑える実用性」という3つの軸を非常に高い次元でまとめた完成度の高いイヤーカフ型イヤホンです。
Shokz 「OpenDots ONE」の機能性・操作性・アプリ連携の評価

タッチ操作とカスタマイズの自由度
「OpenDots ONE」の操作系は非常にシンプルながら、直感的に扱いやすく、基本操作はほぼカバーできる設計です。
操作方法はタップと“つまむ”という2種類のアクションが用意されており、イヤーカフ型特有のフォームでも誤操作が起こりにくい位置設計になっています。
◎ 操作方法の基本仕様
操作方法 | アクション | 内容 |
---|---|---|
ワンタップ | 指1本でタップ | 音楽の再生/停止(固定) |
ダブルタップ | 指2本でつまむ or タップ | 再生/停止(共通) |
長押し(つまみ) | 上下方向に2秒ほど | 音量上下/曲送り/音声アシスタントなどに割当可 |
◎ 操作カスタマイズの仕様
- アプリ上で長押しの機能を左右それぞれ個別にカスタマイズ可能
- 選べる操作内容:
- 音量アップ/ダウン
- 曲送り/曲戻し
- 音声アシスタント起動
👉 注意点
- タップ/ダブルタップ操作はカスタマイズ不可(固定)
- 実質的に自由に変更できるのは「長押し(つまみ)」のみ
✔️ 操作性の評価まとめ
評価項目 | 内容 |
---|---|
操作反応の精度 | 高い。ダブルタップも誤動作が少ない |
ご操作の頻度 | 少なめだが、髪の毛が触れて反応することは稀にある |
カスタマイズ性 | 及第点。音量調整に特化する人には十分 |
操作配置 | ブリッジ・バッテリー部分ともにタッチしやすい設計 |
アプリによるEQ調整とDolby Audioの効果
Shokzの公式アプリは、「OpenDots ONE」の音質や操作性を補完する重要なツールです。
特にEQ(イコライザー)とDolby Audioの切り替えによって、リスニング体験を自分好みにチューニングできるのが最大の魅力です。
◎ Dolby Audioの効果
- 臨場感を自然に広げる空間オーディオ機能
- ライブ音源、映画、アニメで特に効果が高い
- スピーカーのような「空間に広がる音」が再現される
- 音像のブレがほぼないため、常時ONでも違和感がない
◎ EQ(イコライザー)モード一覧
プリセット名 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
スタンダード | バランス重視のデフォルト設定 | 日常使用全般 |
ボーカル | 中域強調で声が前に出る | ポッドキャスト/会話系/ナレーション |
低音強め | 低域と高域を強調した迫力サウンド | EDM/スポーツ用途 |
プライベート | 高域抑制で音漏れを軽減 | 静かなカフェ/図書館/深夜など |
カスタムEQ | 64Hz〜8kHzで±5dBの帯域別調整が可能 | 自分好みのチューニング |
◎ その他のアプリ機能
- バッテリー残量表示(左右別)
- マルチポイントON/OFF切替
- タッチ操作の再設定(長押し)
- 装着検出ON/OFF
- イヤホンを探す機能(音を鳴らす)
- ファームウェアアップデート機能
- UIは操作しやすく、正式版はより洗練される見込み
マルチポイント・着脱検出・ワイヤレス充電の便利機能
◎ マルチポイント接続の実力
「OpenDots ONE」は2台同時のマルチポイント接続に対応。
例えば「スマホ+PC」「スマホ+タブレット」など、異なるデバイスを切り替えながら使うことが可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
対応台数 | 2台同時 |
自動再接続 | 電源ONで最後に使っていた2台に自動接続 |
割り込み挙動 | 手動再生でのみ切り替え。自動割込はなし |
安定性 | 接続切れや誤作動なし。スムーズに切替可能 |
📌 通話・音楽ともに、切り替えはスムーズで安定性が非常に高いです。
◎ 着脱検出(自動再生/停止)
- 装着時に自動で再生
- 外すと自動で停止
- 寝落ち、カフェ中断など、無駄な再生を避けるスマート機能
- アプリでON/OFF切替可能(手動派にも配慮)
◎ ワイヤレス充電の利便性
- Qi規格のワイヤレス充電に正式対応
- 置くだけで充電開始。USB-Cの抜き差し不要
- LEDインジケーターで充電状態が一目でわかる
✔️ 便利機能まとめ表
機能名 | 対応・詳細内容 |
---|---|
マルチポイント | 2台同時。自動切替なし、手動で再生すると切替 |
着脱検出 | 装着で再生、外すと停止。アプリで設定可能 |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi)。置くだけで充電開始 |
イヤホン探し | アプリから音を鳴らして発見 |
防水・防塵 | IP54対応。雨や汗は問題なし |
機能性・操作性・アプリ連携の総合評価まとめ
項目 | 評価内容(5段階) | コメント |
---|---|---|
タッチ操作の快適性 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 誤操作が少なく、直感的に操作可能 |
アプリの充実度 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | EQ調整・Dolby・カスタマイズ性は十分 |
接続性・利便性 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | マルチポイント、装着検出、ワイヤレス充電すべて搭載 |
カスタマイズ性 | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | 操作カスタムはやや制限あり。EQは優秀 |
Shokz 「OpenDots ONE」を使用した私の体験談・レビュー

◆ 朝:通勤・移動時間の相棒として
毎朝の通勤ラッシュ。
マスク・メガネ・リュック・傘という完全装備のなかで、耳に装着するものに余計な負担を感じたくない。
これまで使っていた耳掛け型やカナル型は、マスクのひもと干渉して外れる・ズレる・耳が痛くなるというストレスがありました。
しかし「OpenDots ONE」に変えてからは、耳たぶに優しく挟むだけの装着で、そういった不快感が一切なし。
しかも左右どちらでも装着可能な設計なので、急いでいてもケースから取り出してそのまま装着できる手軽さが地味に便利です。
音量は50%前後でも駅構内のアナウンスと両立できるレベル。
Dolby Audioをオンにすると、外音が自然に入りつつ、音楽の空間が広がっている感覚に包まれ、満員電車の窮屈さも軽減されました。
◆ 午前:仕事中のBGMや集中タイムに
デスクワーク中は、耳を塞ぐイヤホンだと周囲との会話や来客対応に支障が出ますが、「OpenDots ONE」なら外音も自然に聞こえるため、装着したまま同僚と会話ができる点が優秀。
このイヤホンの良いところは、“つけっぱなし”でもストレスがないこと。
軽くて違和感がなく、圧迫される感じが全くないため、昼休憩を迎えても「外す理由がない」と思えるほどです。
BGM用途では、EQの「スタンダード」モードがバランスよく、クラシックからポップス、YouTubeの作業用BGMまで幅広く聴けました。
集中したいときには「ボーカルモード」で音声をくっきりさせると、聞き取りやすさがグッと上がります。
◆ 午後:Zoom会議での活用
リモート会議中もこのイヤホンをそのまま使用。
Bluetoothの接続安定性が高く、遅延や途切れもなく使用できた点は安心感がありました。
マイク性能は普通ですが、静かな室内なら問題なし。
少し気になったのは、カフェなど雑音の多い場所では自分の声が相手に届きにくくなる印象があったことです。
マイクは補助的な位置づけと考えたほうが良いかもしれません。
◆ 夕方:カフェや図書館での作業時間
夕方、カフェに立ち寄って作業する際には、「プライベートモード」にEQを切り替えて使用。
このモードにすると高音の尖りが抑えられ、音漏れも劇的に軽減されます。
実際、隣席との距離が近い場所でも60%の音量で映画を再生しても、周囲の視線を感じることなく使えるレベルでした。
映画音楽やライブ映像ではDolby Audioの恩恵が絶大で、「自分専用のスピーカーが周囲に広がっている」ような臨場感が味わえます。
◆ 夜:ランニング・ストレッチ・自宅でのリラックスタイム
ジョギング時の使用も試しました。
装着感は軽く、走ってもほとんどズレない。ただし汗をかく運動では、若干位置調整が必要な場面もありました。
スポーツ特化型よりは「日常+軽運動向け」という印象。
夜は、ソファに横たわってNetflixを観たり、アロマを焚いて音楽を聴いたりといったリラックスタイムに使用。
横になっても耳が痛くならない点は本当にありがたく、ベッドでも快適に使える数少ないイヤホンだと感じました。
◆ 日々使って実感した“お気に入りポイント”
お気に入りポイント | 理由・実感できたシーン |
---|---|
耳への負担ゼロの軽やかな装着感 | 長時間装着(5時間以上)でも外したくならない |
メガネ・マスクとの完全共存 | 花粉症・冬場の必需品との干渉が皆無で、ストレスなし |
Dolby Audioの臨場感 | 映画・アニメ・ライブ音源の没入感が段違い |
EQの細かい調整とプリセット切替 | シーン別に「使い分けできる音質」になるのが便利 |
ワイヤレス充電対応 | ケーブル不要で、デスクに置くだけの手軽さ |
左右どちらでも装着可能 | ケースの出し入れや装着ミスがなく、時短につながる |
◆ 気になった点と今後に期待すること
- 低遅延モードがないため、音ゲーやアクション系ゲームには不向き
- マイクのノイズ処理は並レベル。静かな場所での使用推奨
- タップ操作のカスタマイズ性が限定的。音量/再生/曲送り以外も増やしてほしい
◆ 結論:このイヤホンは“生活と共にある道具”
Shokz 「OpenDots ONE」を使っていて感じるのは、「音楽を聴くための道具」というよりも、「暮らしに自然に溶け込むガジェット」ということです。
高音質を追求しつつも、快適性や利便性を最優先に設計されたこの製品は、「ずっと装着していたいイヤホン」として、今の生活にすっかり定着しました。
他のイヤホンを“つけたり外したり”していた頃の自分には戻れないかもしれません。
Q&A|Shokz 「OpenDots ONE」に関するよくある質問

Shokz 「OpenDots ONE」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「OpenDots ONE」は骨伝導イヤホンですか?
いいえ、「OpenDots ONE」は“空気伝導式”のイヤーカフ型イヤホンです。
Shokzといえば骨伝導のパイオニアですが、本モデルは骨伝導ではなく、耳の近くで音を鳴らす「空気伝導方式」を採用しています。耳をふさがず、快適な装着感を実現しながらも、クリアで迫力ある音質を実現しているのが特徴です。
「OpenDots ONE」はメガネやマスクと併用できますか?
問題なく使用できます。
イヤーカフ型のため、耳掛け部分に一切干渉せず、マスクやメガネとの併用でも装着のストレスがありません。花粉症の季節や通勤・通学時などでも快適に使用できます。
音漏れは気になりますか?
非常に抑えられていますが、完全にゼロではありません。
Shokz独自の「ダイレクトピッチ」技術により、音漏れは最小限に抑えられています。静かな場所では音量を50〜60%程度に調整し、必要に応じてアプリ内の「プライベートモード」に切り替えることで、さらなる音漏れ対策が可能です。
通話には向いていますか?
静かな環境での通話には適しています。
マイクは内蔵されていますが、騒がしい屋外では雑音が混じる可能性があります。自宅やオフィスでのビデオ会議、通話などには問題なく使用できますが、オンライン会議メインで使いたい場合はマイク性能に注意が必要です。
ゲームや動画視聴に使えますか?遅延はありますか?
軽度の音声遅延があります。
「OpenDots ONE」には低遅延モードが非搭載のため、音ゲーやアクションゲームなどのタイミングがシビアなコンテンツには向いていません。YouTubeやNetflix程度の視聴では遅延をあまり感じない程度ですが、映像と音のズレに敏感な方は注意が必要です。
ワイヤレス充電に対応していますか?
対応しています。
Qi規格のワイヤレス充電に対応しており、専用スタンドや汎用パッドに置くだけで簡単に充電できます。USB-Cケーブルでの有線充電も可能です。
「OpenDots ONE」は左右の区別がありますか?
左右を意識せず使えます。
本体は左右対称設計で、装着時に自動でLR判別してくれるため、ケースから取り出してそのまま装着するだけでOK。収納時も左右どちらにしまっても問題ありません。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
単体で約10時間、ケース併用で最大40時間再生可能です。
また、急速充電にも対応しており、10分の充電で最大2時間再生できます。通勤・在宅・運動など、日常使いでも十分に活用できるスタミナ設計です。
防水性能はありますか?
IP54等級の防水・防塵性能があります。
軽い雨や汗程度なら問題なく使用できますが、水中での使用や強い雨の中での長時間使用は避けるようにしてください。
対応アプリで何ができますか?
アプリでは以下の機能が利用できます:
- Dolby Audioのオン/オフ
- EQモード切り替え(スタンダード/ボーカル/低音強め/プライベート/カスタム)
- タッチ操作のカスタマイズ(長押しに割り当て)
- マルチポイント設定のON/OFF
- 自動装着検出のON/OFF
- イヤホンを探す機能
- ファームウェアアップデート
音質の傾向はどんな感じですか?
低音と高音がしっかり出る、ややドンシャリ寄りのバランスです。
ただし、刺さり感はなく、音が自然に広がります。中音域はやや控えめですが、Dolby Audioをオンにすることで臨場感のある空間的な音像が加わり、全体的に非常に聴きやすいサウンドになります。
片耳だけでも使えますか?
片耳使用も可能です。
音楽再生・通話ともに片耳での利用に対応しています。左右の指定もないため、気軽に片方だけ使いたいときにも便利です。
音楽再生時の操作方法はどんな感じですか?
本体をタップまたはつまんで操作できます。
操作動作 | 機能 |
---|---|
2回タップ | 再生 / 一時停止 |
長押し | 音量上下・曲送りなど(カスタマイズ可能) |
2本指でつまむ | 再生 / 一時停止 |
※アプリで一部動作の割り当て変更が可能です。
ケースを閉じると自動で電源オフになりますか?
自動的に電源オフになります。
ケースに収納することで自動でペアリング解除・充電状態に入り、無駄な電力消費を防ぎます。
装着感が安定しないことはありますか?
正しく装着すればズレは非常に少ないです。
イヤーカフ型特有の構造ですが、JointArc™(チタン合金のフレーム)によって耳の形にフィットするよう作られており、一般的な耳の形であれば運動時でも安定して使えます。
イヤホンが耳から落ちることはありますか?
基本的には落ちにくいですが、激しい動きには注意が必要です。
軽度の運動や日常動作では外れにくいですが、強く頭を振る動作やコンタクトスポーツ中などでは外れる可能性があるため注意が必要です。
Shokz 「OpenDots ONE」レビューのまとめ

Shokz 「OpenDots ONE」は、単なるワイヤレスイヤホンではなく、“日常のすべてのシーンに自然と溶け込む”ことを意識して作られたプロダクトです。
特に注目すべきは、以下のような点です。
✅ 総合評価ポイント
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
装着感 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | メガネ・マスク併用でも快適。圧倒的に軽く疲れにくい |
音質 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | カナル型に迫る密度と自然な低音。Dolby Audio ON時は臨場感抜群 |
音漏れ抑制性能 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | プライベートEQ搭載で図書館レベルでも安心 |
機能性 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | Dolby Audio、マルチポイント、ワイヤレス充電など充実 |
操作性・アプリ連携 | ⭐️⭐️⭐️⭐️☆ | 基本機能は良好だがカスタマイズの自由度には限りあり |
通話性能 | ⭐️⭐️⭐️☆☆ | 静かな環境では十分。騒音環境ではややノイズが混入する |
💡 特に優れている点(メリット)
- 耳をふさがない開放感とストレスフリーな装着感
- マスクやメガネと一切干渉しない、圧倒的な日常適応力
- 16mmデュアルドライバー+Bassphere™テクノロジーで低音が豊か
- Dolby Audioの立体音響が“スピーカーで聴いているよう”な体験を実現
- EQプリセット+カスタムEQで好みに合わせて音を調整可能
- マルチポイント、着脱検出、ワイヤレス充電など“今ほしい機能”を網羅
- 左右どちらでも装着できる直感的な設計
⚠ 注意すべき点(デメリット)
- aptX / LDACなどの高音質コーデック非対応
- 低遅延モードがないため、ゲームや映像の音ズレが気になる場面もある
- 操作カスタマイズの幅が狭く、再生/音量以外の設定は限定的
- 音質は全体的にバランス型。生楽器系の繊細さは少し弱め
- 約27,880円という価格帯はやや高めに感じる人も
👤 こんな人に特におすすめ
- 🎧 耳をふさぐカナル型が苦手な方(耳の圧迫感がない)
- 👓 マスク+メガネ+イヤホンを併用したい方
- 💻 在宅ワークやカフェ作業中に「ながら聴き」したい方
- 🏃 軽いジョギングや散歩中に使えるイヤホンを探している方
- 🎬 映画・ライブ・アニメなど“音の臨場感”を重視する方
- 🔋 ワイヤレス充電や着脱検出などの便利機能をフル活用したい方
🛠 他機種と差別化されるポイント
機能/要素 | OpenDots ONE | 一般的なオープン型イヤホン |
---|---|---|
装着方式(イヤーカフ型) | ✅ 耳たぶに挟むだけ | ⛔ 多くは耳掛け型で眼鏡と干渉しやすい |
Dolby Audio対応 | ✅ 対応 | ⛔ 未対応が多い |
EQプリセット&カスタム | ✅ 両対応 | ⛔ 一部は非対応 |
音漏れ抑制技術 | ✅ ダイレクトピッチ技術あり | ⛔ 構造上漏れやすい |
ワイヤレス充電対応 | ✅ 対応 | ⛔ 対応製品はごく一部 |
左右どちらでも装着可能 | ✅ ケースも両対応 | ⛔ 多くは左右が明確で収納ミスが起きやすい |
🎯 Shokz 「OpenDots ONE」レビューの総括
Shokz 「OpenDots ONE」は、これまで「骨伝導」のパイオニアとして知られてきたShokzが初めて本格展開する“イヤーカフ型イヤホン”という新たなジャンルの到達点とも言える製品です。
耳をふさがず、開放的なまま音楽を楽しめる構造は、単なる利便性にとどまらず、現代人の生活リズムや装着ストレスに向き合った設計思想そのもの。
マスクやメガネと干渉せず、通勤・家事・運動・作業などあらゆる日常の中に自然と溶け込みます。
特筆すべきは、16mm相当のデュアルドライバーとBassphere™技術により、従来のオープン型では得難かった迫力ある低音と、Dolby Audioによる広がりのある音像を両立している点です。
耳の外側から響く自然な音は、スピーカーで音楽を楽しんでいるかのような感覚さえもたらします。
また、EQプリセットやカスタマイズも用意されており、自分好みに音質を調整できる自由度の高さも、音にこだわるユーザーの期待を裏切りません。
それに加えて、着脱検出、ワイヤレス充電、左右自動判別、マルチポイント接続といった機能面も非常に実用的。
普段の生活の中で煩わしさを感じることなく、むしろ「意識せずに使い続けられる心地よさ」が、この製品最大の魅力といえるでしょう。
もちろん、低遅延モードや高性能マイクを求める方には一部物足りなさがあるかもしれませんが、音楽鑑賞・動画視聴・作業用BGMといった用途であれば十分すぎるほどの性能です。
あらゆるイヤホンを試してきた人ほど、この“音と生活のバランス”に驚きを覚えるはずです。
「OpenDots ONE」は、単に「音がいいイヤホン」ではなく、「暮らしにちょうどいいイヤホン」。
だからこそ、長く寄り添ってくれる一台として、真剣に選ぶ価値があると感じさせてくれる製品です。
耳をふさがない新しいリスニング体験と、どこまでも自然な日常の一部としての存在感──それが、Shokz 「OpenDots ONE」です。
音楽とともに、心地よい毎日を過ごしたいすべての人に、ぜひ一度試してみてほしい一台です。
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