COMPUTEX 2025のMSIブースには，古い独自クーラーを最新の技術で再現したグラフィックスカード（関連記事1）や，ゲーマー向けディスプレイ（関連記事2，関連記事3）以外にも注目製品が数多くあった。本稿では，それらの製品をまとめて紹介する。
ゲーマー向けPC
ゲーマー向けPCで注目したいのは，携帯型ゲームPC「Claw」シリーズの新製品である「Claw A8」（型番：BZ2EM）だ。搭載CPUにMSI製の携帯型ゲームPCとして初めて，AMD製APU「Ryzen Z2 Extreme」を採用したのが見どころとなっている。
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冷却機構には，既存製品と同じ2基のファンと2本のヒートパイプを組み合わせた「Cooler Boost HyperFlow」を採用するほか，大型の吸気孔と排気孔を備えることで，効率的な冷却を行うという。
筐体デザインは，丸みを帯びた既存製品と比べて，全体的に角ばったものに変更となっており，見た目の印象が変わった。
ディスプレイは8インチサイズで，解像度1920×1200ドット，アスペクト比16：10，最大リフレッシュレート120HzのIPS液晶パネルを採用する。
2023年から展開しているMercedes-AMG Motorsportとのコラボレーション製品にも新モデルが登場した。薄型ゲームノートPCの「Stealth A16 AI＋ Mercedes-AMG Motorspor」は，GPUに「GeForce RTX 5070 Laptop GPU」を，CPUにAMDの「Ryzen AI 9 HX 370」を採用する。
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ディスプレイパネルは，16インチサイズで，解像度2560×1600ドット，アスペクト比16：10，最大リフレッシュレー240Hzの有機ELパネルだ。
また，ゲーマー向け製品ではないのだが，MSIブースでひときわ高い注目を集めていたのが13.3インチ級のモバイルノートPC「Prestige 13 AI+ Ukiyo-e Edition」だ。
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石川県の伝統工芸品である山中漆を手掛ける岡田やとコラボレーションして，蒔絵の技術を用いて天板に葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を描いている。蒔絵ならではの鮮やかな色合いや艶が印象的で実際に目にするとかなりのインパクトがあった。キーボードのキートップも光沢感のあるものが使われている。
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限定生産による販売も予定しているそうで，PCというよりは美術品や工芸品としてほしいという人もいそうだ。
ゲーマー向けマウス
ゲーマー向けマウスでは，「VERSA 500 WIRELESS 8K」と「VERSA 300 WIRELESS 8K」という2つのワイヤレスマウスを展示していた。いずれも最大8000Hzという高速なUSBレポートレート（ポーリングレート）に対応したのがポイントだ。
また，搭載センサーにPixArt Imaging製光学式センサーの上位モデル「PAW3950」を採用するという。
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PCパーツ
PCパーツでは，AMD製チップセット「AMD X870E」や「AMD X870」を搭載したマザーボードを紹介したい。
自作PCユーザーから人気が高い「TOMAHAWK」シリーズからは，「MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZ」が登場した。
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TOMAHAWKシリーズとしては珍しく白とシルバーを基調としたカラーリングが特徴で，白色PCを組みたいという人から人気を集めそうだ。また，マザーボードのコネクタをすべて背面に配置する「Project Zero」仕様の製品となっているのもポイントだ。
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Mini-ITX対応の白色マザーボードは3製品も展示していた。なかでも注目はAMD X870を搭載した上位モデルである「MPG X870I EDGE TI WIFI」で，小型マザーボードながら，付属のドーターボードと組み合わせることで，最大3基のM.2 SSDを搭載できる拡張性が見どころとなっている。また，5GBASE-T対応有線LANコネクタやWi-Fi 7（IEEE 802.11be）といった高速通信機能も備えているという。
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MSIのCOMPUTEX 2025特設Webページ
4Gamer.netのCOMPUTEX 2025特集ページ
🧠 編集部の感想：
MSIの新製品展示が非常に魅力的です。特に、Ryzen Z2 Extremeを搭載した携帯型ゲームPC「Claw A8」は、性能とデザインの両方で興味を引きます。また、漆塗りのノートPCもアートとしての価値が高く、テクノロジーと伝統工芸の融合が素晴らしいですね。
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