Oracle Cloud Infrastructure（OCI）の Resource Manager は、Terraform の実行エンジンをOCIに組み込んだマネージドサービスです。コード（IaC）でOCIリソースを一元管理し、作成・変更・削除を自動化できます。ユーザーが自前で Terraformの実行環境を用意する必要がなく、テスト環境や開発環境の構築を迅速に行うことができます。これにより、運用コストを削減しつつヒューマンエラー防止できます。
通常はローカルやOCI内ストレージに配置した Terraform ファイルを構成ソースとして利用しますが、本記事では GitHub 上のリポジトリ を構成ソースに指定する方法を解説します。
主な流れは以下のとおりです。
- GitHubで個人アクセス・トークンを発行
- OCI に構成ソース・プロバイダを作成
- GitHubリポジトリを使ったスタックを作成
- スタックを適用してリソースをデプロイ
GitHub とOCI Resource Manager を組み合わせることで、コードのバージョン管理からプロビジョニングまでをシームレスに実行できます。
まずGithubを利用するための構成ソース・プロバイダを作成します。
Githubで個人アクセス・トークンの発行
構成ソース・プロバイダの作成にあったって必要な、個人アクセス・トークンをGithubで作成します。
こちらにアクセスします。
Generate new tokenのボタンをクリックします。
名前と有効期限、スコープを選択します。
スコープをここではrepoを選択しておきます。
repo：プライベートリポジトリへの完全なアクセス
Generate tokenをクリックすると、Tokenが発行されます。
次で使うので控えておきます。
構成ソース・プロバイダの作成
ハンバーガメニューから、開発者サービス>リソース・マネージャ>構成ソース・プロバイダを選択します。
構成ソース・プロバイダの作成を押します。
必要項目を入力します。その後、作成を押します。
- 名前：任意
- コンパートメント：作成するコンパートメント
- パブリック・エンドポイント（要件がない場合）
- タイプ：Github
- サーバーURL：以下参照（今回は
https://github.com） - 個人アクセス・トークン：先程上のステップで作成したトークンを入力
サーバURLはこちらを参考にして記入します。以下抜粋。
開発者サービス>リソース・マネージャ>スタックを選択します。
スタックの作成を押します。
①スタック情報
-
ソース・コード制御システムを選択します。
-
スタック構成を選択します。
ソースコード管理タイプ：Github
構成ソース・プロバイダ：先程作成したものを指定します
リポジトリ：任意
ブランチ：任意
②変数の構成
必要な変数を入力します。
③確認
入力した内容を確認します。
スタックを作成と同時にリソースのプロビジョニングを行う場合、画面一番下の適用の実行にチェックを入れます。
スタックの作成画面で、「適用の実行」にチェックをいれた場合は、スタックの作成と同時に適用のジョブが開始します。進行中になっています。
チェックを入れていない場合は、作成したスタックの詳細画面で「適用」をクリックします。（必要に応じて計画を行います。）
ジョブが「成功」になったことを確認します。
適用が完了し、リソースが作成できているはずです。
「失敗」となる場合は、ログを参照することで原因を確認できます。
本記事では、GitHub リポジトリを構成ソースとして OCI Resource Manager に登録し、Terraform スタックを作成・適用する流れをご紹介しました。
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