土曜日, 5月 3, 2025
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Redisがオープンソースソフトウェアに復帰、ライセンス変更で批判が殺到したことを受けて – GIGAZINE



Redisがオープンソースソフトウェアに復帰、ライセンス変更で批判が殺到したことを受けて - GIGAZINE


データベース管理システム「Redis」が2025年5月1日に、自由ソフトウェア向けライセンスであるAGPLv3をライセンスオプションに追加し、オープンソースライセンスモデルに移行することを発表しました。Redisは、寛容なライセンスで提供されてきた人気のNoSQLデータベースでしたが、2024年にオープンソースライセンスと認められていないライセンスを採用したことで、コミュニティから激しい反発を受けていました。

Redis is now available under the the OSI-approved AGPLv3 open source license.
https://redis.io/blog/agplv3/

Redis ‘returns’ to open source with AGPL license • The Register
https://www.theregister.com/2025/05/01/redis_returns_to_open_source/

Redis is open source again –
https://antirez.com/news/151

Redisは2024年3月に、Redis 7.4以降のライセンスを従来の「三条項BSDライセンス(BSD-3)」から「Redis Source Available License 2.0(RSALv2)」および「Server Side Public License(SSPLv1)」のデュアルライセンスに変更すると発表しました。

Redisがライセンスを変更してオープンソースソフトウェアではなくなるもののエンドユーザーには影響なし – GIGAZINE


この移行は、大手クラウドプロバイダーであるAWSやGoogleに対価を支払わせることを意図したもので、エンドユーザーに大きな影響はなかったとされています。

しかし、SSPLv1はソフトウェアを利用する商用サービスにコードの公開を要求しており、これは事実上クラウドプロバイダーによる利用を制限するものであるとして、Open Source Initiative(OSI)はSSPLを「偽オープン(fauxpen)」と非難。SSPLが利用する分野に対する差別の禁止を規定しているOSIの「Open Source Definition(オープンソースの定義)」の第6項に反しているとされたことで、SSPLを採用したRedisもオープンソースライセンスソフトウェアではなくなったと批判されました。

この点について、Redisの開発者である「antirez」ことサルヴァトーレ・サンフィリッポ氏は、ブログで「SSPLは実務上、コミュニティに受け入れられなかったと感じていました。OSIもSSPLを受け入れず、ソフトウェアコミュニティもSSPLをオープンライセンスと見なしませんでした」と説明しています。

そして、Redisのローワン・トロロープCEOは2025年5月1日に公式ブログを更新し、現行のRedis 8からOSIにオープンソースライセンスとして承認されているAGPLv3をライセンスオプションとして追加すると発表しました。

この発表と同時に、2020年にRedisを離れたことでコミュニティに大きな動揺をもたらしていたサンフィリッポ氏が、2024年11月からRedisの開発者エバンジェリストとして復帰していたことも明かされました。


ただし、IT系ニュースサイトのThe Registerによると、オープンソースライセンスに認定されているAGPLに移行したからといって、Redisに対する批判がすべて沈静化したわけではないとのこと。なぜなら、AGPLv3は商用利用に対する制限がきついため、依然としてBSD-3よりも不寛容なライセンスと考えられているからです。

オープンソースコンサルティング会社・Perconaの共同創業者であるピーター・ザイツェフ氏は、「AGPLは中間的な存在で、普及しているオープンソースライセンスとしてはおそらく最も制限が多いものです。とはいえ、Redisを使い続けたい顧客にとっては、AGPLの方がより良いアプローチであることは明らかです」と述べました。

また、サンフィリッポ氏のブログを話題にしたHacker Newsのスレッドには「私はRedisのオリジナルライセンス下で、ちょっとした、しかし個人的には素晴らしいと思っている改良を行いました。そして、SSPLへの予期せぬライセンス変更が発表された際に、個人的にはRedict(Redisのフォーク)を使うようになりました。そして、正真正銘のFOSSコードベースへの貢献者として裏切られたと感じました。私はantirezを大いに尊敬しており、彼をFOSSコミュニティの親切で慈悲深いメンバーとして認識していますが、Redisが何を発表し、何をしたとしても、彼らは私の信頼を完全に失っており、Redisフォークが存在する限りはそちらを使い続けるつもりです」とのコメントが投稿されています。

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