ゲーミングデバイスメーカーのRazerは4月4日、NetEase Gamesが手がけるヒーローシューター『マーベル・ライバルズ』との提携を発表。4月11日から開幕したシーズン2「地獄の晩餐会 」に合わせ、「Razer Sensa HD ハプティクス」および「Razer Chroma RGB」技術が同作に導入された。振動を全身で味わえる「ゲーミングクッション」による体験は特に新鮮で、没入感重視のカジュアルゲーマーのみならず、競技志向のプレイヤーにこそ体験してみてほしいと感じる魅力が見えてきた。

Razerは、ゲーマー向けの究極のエコシステム構築を掲げ、全世界で製品を展開するゲーミングデバイスメーカー。このたび弊誌は、ゲームと連動した振動技術「Razer Sensa HD ハプティクス」に対応した3 つの最新デバイスとしてゲーミングクッション「Razer Freyja」、ワイヤレスヘッドセット「Razer Kraken V4 Pro」、ワイヤレスコントローラー「Razer Wolverine V3 Pro」を借り、体験させていただいた。同作のゲームプレイを通して、Razerの最新技術がどのようなゲーム体験を生み出すかを伝えたい。まずは製品概要について説明しよう。

製品は公式サイトまたはAmazon で発売中:
Freyja
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWM8DQJ6

?tag=inmobi06-22

Kraken V4 Pro
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DKNKMRPH

?tag=inmobi06-22

Wolverine V3 Pro
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFWJGHHP

?tag=inmobi06-22

振動技術「Razer Sensa HD ハプティクス」とは

「Razer Sensa HD ハプティクス」は、振動を用いてゲームへの高い没入感を実現するRazerの最新技術だ。Sensa HD対応ゲームでは、ゲーム内の各イベントに固有の振動エフェクトが実装される。ようするに、ゲームにおけるシーンにあわせて振動するわけだ。また対応タイトル以外でも、ゲームのオーディオを振動へとリアルタイムに変換する技術によって臨場感を味わうことができる。現在100本を超えるPC向けタイトルがSensa HDに対応しており、今回新たに『マーベル・ライバルズ』が追加された格好だ。同作においては、各ヒーローのスキルなどに対して600種類以上の専用の振動が用意されているようだ。

現在「Razer Sensa HD ハプティクス」を利用できるデバイスは、ゲーミングクッションRazer Freyja・ワイヤレスヘッドセットRazer Kraken V4 Pro・ワイヤレスコントローラーRazer Wolverine V3 Proの3製品だ。これらの製品を順に紹介する。

新感覚、ゲーミングクッション

Razer Freyjaは、世界初のHDハプティクスゲーミングクッション。2月21日に発売されたばかりの製品だ。本製品はお好みのチェアの上から設置するタイプで、メーカー問わずほとんどのゲーミングチェアやオフィスチェアで使用できるという。筆者が普段座っているオフィスチェアは比較的背の低い形状をしているが、問題なく装着することができた。伸縮性のあるストラップで固定するため、つけ外しも簡単だ。

クッション本体のほか、付属品として電源アダプター・タイプ別のコンセントプラグ・USBレシーバー・マニュアル等が同梱されている。対応デバイスはPCおよびAndroidスマートフォンで、USBレシーバーを用いての2.4GHzワイヤレス接続が可能だ。本体に繋ぐ必要があるのは電源ケーブルのみで、背面側から左右どちらにでも回すことができる。このケーブルは抜き差しのできる部分が手元に来るため、チェアを移動したいときにもすぐに外せて邪魔にならない。

振動の強度は6段階で調節できる。もちろん完全にオフにすることも可能。レベル3ぐらいでも結構強めに振動するため、ここは好みに合わせて調節したいところだ。表面を軽く手で押してみた限りでは結構固そうだと感じたが、実際に座ってみるとふんわりとしていて快適だった。沈みこむようなやわらかさというよりは、適度な反発力がある水枕のようなイメージだ。

ところで、ゲームのプレイやデスクワークをおこなう際、背もたれとの間に空間ができて背中が浮いてしまいがちなユーザーも多いかもしれない。筆者も例に漏れず、前傾チルト機能のついていないチェアでは姿勢の維持が大変だ。しかし、Razer Freyjaを使うと座面や背もたれに若干の厚みが生まれ、骨盤や背中をそっと支えてくれるのだ。チェアの上に設置するタイプであることの意外なメリットも発見できた。

ヘッドセットも震える

お次はRazer Kraken V4 Pro。先ほど紹介したRazer Freyjaと同様の振動技術を採用したRazerのハイエンドゲーミングヘッドセットだ。専用のコントロールハブが付属しており、2.4GHz/Bluetoothのワイヤレス接続やUSB有線接続など、柔軟な接続方法を備えているのも特徴。複数のデバイスと同時接続できるほか、PCでは「Game」と「Chat」の2チャンネルへの出力に対応している。Discordなどでボイスチャットをしながらプレイすることの多いゲーマーには嬉しい便利機能だ。

ヘッドセット本体に加えて、付属品としてOLEDコントロールハブ・USB C to Cケーブル・USB A to Cケーブル・3.5mmオーディオケーブル・布製ケース・マニュアル等が同梱されている。PC/Mac/PS5/PS4/Nintendo Switch/Steam Deck/Android/iOSなど幅広いデバイスに対応。4時間の完全充電で約50時間連続動作する大容量バッテリーが搭載されている。

長時間の使用を前提としたゲーミングヘッドセットにおいて、やはり気になるのは装着感。本体重量は397gとなっており首が疲れるほどの重さはなく、ハイエンドヘッドセットとしては比較的軽い部類だろうか。イヤークッションは耳を囲むタイプなので耳が痛くなりにくい。若干顎付近への側圧を感じるものの、締め付けによる頭への負担は小さいようだった。

イコライザにはプリセットがいくつか用意されている。「ゲーム」プリセットは低音域をしっかり削った高音寄りの設定となっており、足音などを聞きやすいバランスとなっている。迫力の面でやや物足りなさを感じる場合には、自分で微調整することも可能だ。「音楽」プリセットは中高音域・低音域などの美味しい帯域を適度にブーストしてくれているため、普段使いとしてはこちらを選ぶのもありかもしれない。多くの場合カスタマイズできるとはいえ、デフォルトで用意されているプリセットが優秀だという部分はヘッドセットにおいて評価できるポイントだ。

“正統進化”の最上位コントローラー

最後にRazer Wolverine V3 Proを見ていきたい。こちらはXbox/PC向けのワイヤレスコントローラー。コントローラーにおける振動自体はそこまで目新しいものではないとも言えるが、Sensa HD対応ゲームでは両サイドが個別のパターンで振動するなど、これまで紹介してきた製品群との“リンク感”がアピールされている。

コントローラー本体のほか、付属品として専用キャリングケース・USB A to Cケーブル・交換用スティック2本・USBレシーバー・マニュアル等が同梱されている。付属のキャリングケースはなかなかの高級感だ。有線接続またはUSBレシーバーを用いた2.4GHzワイヤレス接続で使用可能。ABXYのアクションボタンはクリック感がありながらもふんわりした押し心地となっている。

本製品には、eスポーツプレイヤーのためのコントローラーとして必要な機能がしっかりと盛り込まれている。ホールエフェクト式のスティックのほか、割り当て可能な背面ボタンやトリガーストップなども搭載。尖ったアイデアの導入だけでなく、従来から重要とされてきた要素を取りこぼさない姿勢が感じられるのもまたRazer製品の特徴だ。

『マーベル・ライバルズ』で真価を試す

さて、ここまで各製品をじっくりと紹介してきたが、さっそく『マーベル・ライバルズ』でのプレイ体験に移ろう。同作では、4月11日に開幕したシーズン2「地獄の晩餐会 」に合わせたアップデートで「Razer Sensa HD ハプティクス」技術が導入された。『マーベル・ライバルズ』のランチャーの設定にて、「Razer Chroma/Sensaを有効にする」のスイッチをONにすることで利用可能だ。すべてのヒーローについては、「Razer Sensa HD ハプティクス」専用に作り込まれた特殊な振動エフェクトが実装されているようだ。

たとえば、闇と光を司る2人のキャラクターを切り替えながら戦うヒーロー「クローク&ダガー」などが該当する。ダガーからクロークに切り替わる際、マントをひらりと纏うモーションに合わせ、右から左へと流れるように全身が振動する。逆にクロークからダガーに切り替わる際には、マントを後ろに脱ぎ捨てるモーションに合わせて背中にふわっとした振動が起こるのだ。

ほかにも、ソウルブレードを振るうミュータントのヒーロー「マジック」も特殊な振動をもつ。アルティメットスキル発動時、太ももから背中へと上方向に流れるような振動が発生する。「ダークチャイルド」へと変身する彼女の湧き上がるエネルギーが再現されているのだろう。位置もを制御したこのような振動効果は、従来のデバイスでは味わえない独特な体験と言える。

またそれ以外のヒーローについても、それぞれのスキルに異なる振動エフェクトがついている。RTボタン(マウスなら左クリック)で使える通常攻撃にまで固有の振動パターンが実装されているのだ。特に、パンチなどの近接攻撃メインのヒーローは、振動が加わることによって一気にプレイする楽しさが増す。筆者のイチオシは「ヒーロー・ハルク」の通常攻撃。殴っているのはこちらなのだが、まるで背中を殴られているかのような癖になる感覚だ。

「振動」と一口に言っても性質はさまざまで、ざらざらと細かく震えるような振動もあれば、ゴロゴロと響く地鳴りのような振動もある。特に“粒立ち感”のある振動はかなり新鮮で、音のテクスチャーがしっかりと振動の質感に反映されているように感じられた。音色(おんしょく)ならぬ“音触”を再現しているとでも言おうか。中には太ももにまで響くような、ゾクっとするほどの臨場感が得られるものもあった。

ところで実際のところ、特に競技志向のプレイヤーはコントローラーの振動機能を切りがちだという話をたびたび耳にする。手元の振動によってスティック操作やボタン入力など、精密なプレイの邪魔になってしまうこともあるからだろう。一方で、ゲーミングクッションのRazer FreyjaとゲーミングヘッドセットRazer Kraken V4 Proについては手元を振動させない設計だ。プレイへの影響は最小限のままで没入感の増幅を図ることができる。

またワイヤレスコントローラーのRazer Wolverine V3 Proについても、筆者が所有する純正の「Xbox ワイヤレス コントローラー」と比べると優しく洗練された振動となっている。これまでコントローラーの振動機能を真っ先にオフにしてきたユーザーも試す価値ありだ。もっとも、Sensa HD対応ゲームにおける振動は映像や音とのシンクロ感が強く、一度慣れたら没入そのもの。プレイ中に振動が気になってしまうといった状況はあまりなかった。おそらく、ゲームにおける振動効果については「シーンのイメージとマッチしているか」という部分も大事なのだろう。

なお、Razerデバイスのライティング技術「Razer Chroma RGB」についても、4月18日のアップデートで導入されている。対応デバイスを使えば、ゲームと連動した300種類以上のライティングエフェクトを楽しむことができる。たとえば先述した「クローク&ダガー」使用時には、クロークとダガーのそれぞれの状態に異なるカラーが設定されており、キャラクターの切り替えに合わせて自動的にライティングが変化するのだ。「Razer Chroma RGB」技術はRazerのマウスやキーボードを中心に搭載されており、今回紹介した製品の中ではワイヤレスヘッドセットのRazer Kraken V4が対応している。ヘッドセットのライティングについてはプレイ中に自分で見ることができないものの、デスクセットアップをRazerで揃えているユーザーは「Razer Chroma RGB」についても要チェックだ。

ハイエンドなのに“万人向け”

「Razer Sensa HD ハプティクス」技術からは、ゲーム体験の新たなステージが提示されていると感じた。特にゲーミングクッションRazer Freyjaは、挑戦的なアイデアをきちんと製品として落とし込んでおり、こうした最先端デバイスがもう販売されているということに改めて感心してしまった。

Razerのハイエンド製品といえば、筆者はこれまでeスポーツプレイヤーばかりがメインターゲットであるというイメージを抱いていた。しかし今回使用した製品群では、ユーザーの没入感を引き出すことも重視されており、カジュアルゲーマーにも使ってみてほしいと感じる魅力が詰まっていた。もちろん高価格帯製品としてのスペックには余念がなく、競技志向のプレイヤーのニーズもしっかりと捉えている。まさに万人に勧めたいと思える製品だった。Razerの最新ハプティクス技術に興味がある方はぜひお手に取ってみていただきたい。

『 マーベル・ライバルズ』はPC(Steam/Epic Games ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。シーズン2「地獄の晩餐会 」が2月11日より開幕している。「Razer Sensa HD ハプティクス」および「Razer Chroma RGB」対応デバイスとして、ゲーミングクッション Razer Freyja・ワイヤレスヘッドセット Razer Kraken V4 Pro・ワイヤレスコントローラー Razer Wolverine V3 Proが販売中だ。詳細はキャンペーンページを参照されたい。

製品は公式サイトまたはAmazon で発売中:
Freyja
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWM8DQJ6

?tag=inmobi06-22

Kraken V4 Pro
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DKNKMRPH

?tag=inmobi06-22

Wolverine V3 Pro
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFWJGHHP

?tag=inmobi06-22

フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link