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概要
この記事は、Microsoft Power Automateを用いてTeamsに自動的に定型メッセージを投稿する方法について説明しており、特に日常生活でのリマインダー機能を強調しています。自動化を利用することで、忘れがちなタスクを軽減し、「心の余裕」を得ることを目的としています。
要約の箇条書き
- リマインダーの重要性: 日常のタスクを思い出すことが大変であることに言及。
- Power Automateの役割: Microsoft Power Automateを使って、Teamsに毎週自動でメッセージが投稿される設定を紹介。
- 実例の紹介: 例えば、火曜日の夕方にプールのお迎えを忘れないためのリマインダーをTeamsに送信する設定について具体的に説明。
- 設定手順の詳細:
- Power Automateにサインインし、スケジュール済みのクラウドフローを作成。
- 初期設定(フロー名、繰り返し間隔など)を整える際のポイントも記載。
- 教育現場での活用法: 職朝(毎週月曜日の朝)のために、前週水曜日に次の月曜日の日付を自動で取得して投稿するフローの設定について説明。
- 自動化の利点: 忘れがちなタスクを「忘れても大丈夫」にすることで、集中力や心の余裕をもたらす効果を強調。
- 提案: Power Automateを試すことをすすめ、日常生活の小さな工夫が役立つことを伝えている。
決まった時間に定型文が届く
一つひとつの「ToDo」を思い出して実行して、次にやるべきことを思い出す。「思い出す」ことそれ自体が、一番大変だったりしませんか?
家庭ではいつもと違う子どものお迎え、職場では連絡事項や会議。日常の「覚えておくこと」を、少しだけ「自動化」するだけで、グッと心の重さが減るような。
この記事は、Microsoft Power Automateを使ってTeamsに毎週決まった時間に自動で定型メッセージを投稿する方法を、具体的な事例と共に解説します。
「忘れても大丈夫」を作る技
毎週火曜日の夕方、実はすこしバタバタです。
1~6校時までフルコマで授業が終わり、四男の保育園のお迎えに行って、そして、火曜だけは長男のプールのお迎えがあります。
保育園のお迎えまでは大丈夫なんです。毎日のことなので。
ただ、保育園から家と逆方向にあるプールの迎えはついつい忘れそうになっちゃうんですよね…
へろへろで「長男のプールのお迎えに行くの忘れちゃいそう…」そんな時、「お迎えを忘れずにね!」とTeamsにフローボットがメッセージを送ってくれたら…
これが実現できるのがPower Automateの強み。保育園に着く18時頃、火曜は自動でTeamsにフローボットから投稿!この「ちょっとした自動化」で、何度も救われています。
PowerAutomateの設定方法
まずは、PowerAutomateにアクセスして、Microsoftアカウントでサインインしましょう。
ホーム画面にアクセスできたら作成→スケジュール済みクラウドフローを選びます。

次に、初期設定を整えます。
・フロー名:何でもOK
・開始日:そのままでOK
・繰り返し間隔:毎週なら1「週間」に変更
・設定曜日:実行したい曜日だけONにする
*何時に実行するかは、次の編集画面で設定します
整ったら作成をおして、次に進みます。

編集画面で、何時にこのフローが起動するか詳しく設定していきます。
・間隔:1 頻度:週 *これで毎週起動する
・タイムゾーン:日本の時間に合わせる
・開始時刻:(今すぐに始めたい場合は)空欄でOK
・これらの曜日に:起動する曜日を選択
・これらの時間に:時間を選択
・これらの分に:何分に起動するのか選択
*意図した実行間隔・時間になっているかはプレビューで確認できます。

次に、投稿する内容を設定していきます。
アクションを追加するには、「+」ボタンを押します。

MicrosoftTeamsのアクション一覧から
「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を探して追加します。

自動投稿の設定と内容を整えます。
投稿者:フローボット
投稿先:フローボットとチャットをする
Recipient:自分のアカウント
メッセージ:自動送信したい内容を打ち込む

これで完了です。保存して、テストすれば毎週自分に自動通知が入ります。
教育現場でも大活躍!ちょっとLvUP!未来の日時を取得して職朝用の投稿を自動化
本校では、今年度から職朝(毎週月曜の朝)で伝えたい連絡事項をTeamsに事前に打ち込むようにしています。各自がそれぞれ投稿すると、後で見直しにくいので、次のような投稿の返信欄に連絡事項を打ち込むシステムを採用しています。

この職朝用の投稿も、PowerAutomateで前週の水曜15時に次の月曜日の日付を取得して自動で投稿するようにしています。その仕組みについてお伝えしていきます。
まず、全体のフローは画像のとおりです。

フローが起動する設定(トリガー)は、上記のお迎え自動リマインドと同じです。曜日と時間だけ違います

次にアクションの追加で「日時」の中から「未来の時間の取得」を選びます。

水曜日に起動した時に月曜日の時間を取得したいので、
・間隔:5
・時間単位:日
これで5日後の日時を取得することができます。

ただし、この時間はタイムゾーンがずれている場合があるのと、〇月〇日(月)という表示に整えたいので、次のアクションで、「日時」の中から「タイムゾーンの変換」を追加します。

ここでは、
・Base time:雷マークから未来の時間を追加
・Source time zone:(UTC) Coordinated Universal Time
・Destination time zone:(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo
・Time unit:M月d日(ddd)
→「Teamsにどのように表示させるか」ここの設定が反映されます

次にTeamsへの投稿設定を整えていきます。お迎え自動リマインドと同じようにMicrosoftTeamsのアクション一覧から
「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を探して追加します。
ここでは、
・投稿者:ユーザー
*フローボットだと件名付きの投稿ができません。
・投稿先:チャネル
・チーム:職員用のチーム
・チャネル:投稿したいチャネルを選択
・メッセージ:自動送信したい内容
・件名:雷マークから「Converted time」を選んで次週の月曜日の日付が動的に反映されるように設定
これで、毎週水曜日になると、次週月曜日の日付付きの投稿が自動で送信されるようになります。これで担当者が忙しかったり、休んだり、出張に出ていたりしても、自動でメッセージが送信されるようになります。

「思い出さなくてもいい」この楽さ
集中できる時間や気持ちの余裕は、ただ「忘れなかった」だけで生まれるんです。
だからこそ、思い出すことを手放していい。忘れても大丈夫な仕組みを持つことで、私たちはもっと大事な「いま、この瞬間」に向き合えるようになるのだと思います。
もしあなたも、「あ、あれ今日だった!」が日常になっていたら、Power Automateを一度試してみてください。忘れっぽいのが悪いんじゃなくて、忘れてしまう仕組みに立ち向かう方法が、ちゃんとあるんです。
小さなひと工夫が、毎日をぐっと優しくしてくれますよ。
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