Oracle Cloud Infrastructure Block Volumeサービスを使用すると、多数のボリュームを1つのボリューム・グループにグループ化できます。
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ボリューム・グループ
ボリューム・グループには、コンピュート・インスタンス用のシステム・ディスクであるブート・ボリューム、およびデータ・ストレージ用のブロック・ボリュームの両方のタイプのボリュームを含めることができます。ボリューム・グループを使用して、ポイントインタイムのクラッシュ・コンシステントなボリューム・グループのバックアップおよびクローンを作成できます。 -
ボリューム・グループ・バックアップ
ボリューム・グループ・バックアップでは、ボリューム・グループ内のすべてのボリュームの調整され一貫性があるポイントインタイム・バックアップが自動的に提供されます。個々のブロック・ボリュームおよびブート・ボリュームに対して実行できるバックアップ操作およびタスクのほとんどを、ボリューム・グループに対して実行できます。ボリューム・グループ・バックアップをボリューム・グループにリストアすることも、ボリューム・グループ内の個々のボリュームをボリューム・バックアップからリストアすることもできます。ボリューム・グループ・バックアップを使用すると、複数のボリュームのバックアップ設定を一箇所で一貫して管理できます。これにより、複数のインスタンスと複数のストレージ・ボリュームにわたって実行されているエンタープライズ・アプリケーションに対して時間整合性のあるバックアップを作成するプロセスが簡略化されます。
ということで、次の記事で作成した Linux LVM を使用して複数本で構成された Block Volume と Boot Volume をグループ化して、バックアップとリストアしてみてみます。
1) OCIコンソール
ナビゲーション・メニューを開き、「ストレージ」を選択します。「ブロック・ストレージ」で、「ボリューム・グループ」を選択します。
2) Volume Group画面
[ボリューム・グループの作成]をクリック
3) Create Volume Group画面
「基本情報」ページで、わかりやすい名前または説明を入力します。機密情報を入力しないでください。
ボリューム・グループを格納するコンパートメントを選択します。
ボリューム・グループの可用性ドメインを選択します。
(オプション)「タグ付けオプションの表示」をクリックして、ボリューム・グループにタグを追加します。
リソースの作成権限がある場合は、フリーフォーム・タグをそのリソースに適用する権限もあります。定義済タグを適用するには、タグ・ネームスペースを使用する権限が必要です。タグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。タグを適用するかどうかがわからない場合は、このオプションをスキップするか、管理者に問い合せてください。タグは後で適用できます。
「次へ」をクリックします。
「ボリュームの追加」ページで、必要な各ボリュームを追加します。ボリュームを追加したら、「次へ」をクリックします。
(オプション)「クロス・リージョン・レプリケーション」ページで、ボリューム・グループの非同期クロス・リージョン・レプリケーションを有効にし、「次」をクリックします。
リージョン間レプリケーションを有効にすると、「クロス・リージョン・レプリケーション暗号化」に「顧客管理キーを使用した暗号化」を選択して、宛先リージョン内のボリューム・グループ・レプリカを独自のVault暗号化キーで暗号化できます。このオプションを選択した場合、宛先リージョンで有効な暗号化キーのOCIDを指定する必要があります。詳細は、「リージョン間操作の顧客管理暗号化キーの要件」を参照してください。
グループに追加するボリュームのいずれかがレプリケーション用に構成されている場合、それらのボリュームに構成されている宛先リージョンは、ボリューム・グループに構成する宛先リージョンと一致する必要があります(「制限事項および考慮事項」を参照してください)。
(オプション)「バックアップ・ポリシー」ページで、ボリューム・グループのスケジュール・バックアップを構成するバックアップ・ポリシーを選択し、「次」をクリックします。
クロス・リージョン・バックアップ・コピーに対して有効なバックアップ・ポリシーを選択した場合は、「クロス・リージョン・バックアップ・コピー暗号化」に「顧客管理キーを使用した暗号化」を選択して、宛先リージョン内のボリューム・グループ・バックアップ・コピーを独自のVault暗号化キーで暗号化できます。このオプションを選択した場合、宛先リージョンで有効な暗号化キーのOCIDを指定する必要があります。詳細は、「リージョン間操作の顧客管理暗号化キーの要件」を参照してください。
詳細は、「ポリシーベースのボリューム・グループ・バックアップ」を参照してください。
「サマリー」ページで、情報を確認して正しいことを確認し、「作成」をクリックします。
手動バックアップは、オンデマンドの1回限りのバックアップです。この項の手順に従うとボリューム・グループに対してすぐに実行できます。
0) コンピュート停止
今回、ストライプ化した複数ボリュームで構成されたファイルシステムなので生合成とれるバックアップにするため、ファイルシステムへのアクセスを停止し、コンピュートを正常停止してから、バックアップを実行します。
インスタンスを停止すると、オペレーティング・システムに停止コマンドが送信されます。OSが停止するまで15分間待った後、インスタンスの電源が切断されます。
このインスタンスのアプリケーションが停止するのに15分を超える時間がかかった場合は、不適切に停止される可能性があり、結果としてデータの破損が発生します。これを回避するには、コンソールでインスタンスを停止する前に、OSを使用してインスタンスを手動で停止してください。
1) Volume Group画面
ナビゲーション・メニューを開き、「ストレージ」を選択します。「ブロック・ストレージ」で、「ボリューム・グループ」を選択します。
2) Volume Group画面
「ボリューム・グループ」リストで、バックアップを作成するボリューム・グループの「アクション」メニュー(アクション・メニュー)にある「ボリューム・グループ・バックアップの作成」をクリックします。
5) Block Volume バックアップ確認
バックアップ完了した Volume Group バックアップをクリックし、[Block Volume Backup]をクリックしバックアップした Block Volume 一覧を確認
6) Boot Volume バックアップ確認
[Boot Volume Backup]をクリックし、バックアップした Boot Volume 一覧を確認
● Volume Group リストア
1) OCIコンソール
ナビゲーション・メニューを開き、「ストレージ」を選択します。「ブロック・ストレージ」で、「ボリューム・グループ・バックアップ」を選択
2) ボリューム・グループ・バックアップ画面
「ボリューム・グループ・バックアップ」リストで、リストアするボリューム・グループ・バックアップの右側をクリックし、[Restore Volume Group]をクリックします。
3) リストア・ボリューム・グループ画面
必要なボリューム情報を入力し、[次へ]をクリック
・名前: わかりやすい名前または説明。機密情報の入力は避けてください。
・コンパートメント: ボリューム・グループのコンパートメント。
・可用性ドメイン: ボリューム・グループの可用性ドメイン。
・クラスタ配置グループ: (オプション)ボリューム・グループをリストアするクラスタ配置グループを選択
必要に応じて、クロス・リージョン・レプリケーションの設定をし、[次へ]をクリック
「サマリー」ページで、情報を確認して正しいことを確認し、「リストア」をクリックします。
4) リストア中~
● Restore後 Block Volumeの VPU設定
リストアした Volume の VPUはデフォルト値の 10 になります。
UHPボリュームでマルチパスを有効にする場合、コンピュートへアタッチする前に、VPUを設定しておきます。
1) Block Volume画面
リストアした Block Volumeの右側にあるアクション・メニューをクリックし、[Edit]をクリック
● 既存ボリュームをデタッチ
リストアした ボリュームをインスタンスへアタッチするために既存のブロック・ボリュームをデタッチします。
1) OCIコンソール
ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」を選択し、「コンピュート」で、「インスタンス」を選択します。
「インスタンス」リストで、インスタンスを見つけます。
デタッチするボリュームの横にある「アクション」メニュー(アクション・メニュー)をクリックし、「デタッチ」をクリック
2) Detach Block Volume画面
内容を確認し、[Detach Volume]をクリック
3) Detach 完了
同様にすべての Block Volumeをデタッチ
● Compute へリストアした Boot Volume の Replace
ブート・ボリューム・バックアップを使用してインスタンスを作成したり、それをデータ・ボリュームとして別のインスタンスにアタッチすることができます。
1) OCIコンソール
ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」を選択し[Storage]画面をクリックし、ブート・ボリューム・バックアップのリストで、[Replace Boot Volume]をクリック
2)Replace Boot Volume画面
ブート・ボリュームの名前を指定し、使用する可用性ドメインを選択し、オプションでブート・ボリュームをリストアするクラスタ配置グループを選択します。
3)Replace Boot Volume中ー
ブート・ボリュームの詳細ページで対応するアイコンに「プロビジョニング中」と示されなくなると、ブート・ボリュームは使用可能になっています。
● Compute へリストアした Block Volume の アタッチ
リストアした Block Volumeを Compute へアタッチ
1) コンピュート画面
アタッチするコンピュート画面にある [Storage]をクリックし、[Attach block volume]をクリック¥
2) Attach block volume画面
3) Block Volume アタッチ完了
他の Block Volumeも同様にアタッチ
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- ボリューム・グループ・バックアップからボリューム・グループをリストア
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