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概要
この記事では、OPPO Reno 9Aを急速充電する際に発生する5V充電の問題について述べています。この現象は、本来9V(18W)での急速充電が行われるべきところが、安全性のために通常の5V充電に落ちてしまうことに関するものです。原因や解決策について考察されています。
要約の箇条書き
- OPPO Reno 9Aの急速充電が5Vになってしまう問題を報告。
- この現象は「フォールバック」と呼ばれるもので、通信異常によって5Vに切り替わる。
- 主要な原因はケーブルの断線や接触不良であるが、筆者は新品のケーブルに交換しても改善せず。
- 一度5Vになってしまうと、再起動やケーブルを差し直しても改善が難しい。
- 特定の充電器に接続することで9V充電が回復した例を紹介。
- OPPO Reno9AはUSB PDとQC 2.0の二つの急速充電規格に対応。
- USB PDに問題があると推測され、Type-A端子の充電器を使用することで回避可能の可能性が示唆される。
- Type-A端子がついた充電器を使うことで、問題回避の保険になるかもしれないと結論されています。
■はじめに
OPPO Reno 9Aを充電する際、本来は9V(18W)で急速充電できるはずなのに、なぜか5Vの通常充電になってしまう現象に度々悩まされている。原因や解決策がはっきり分かっているわけではないが、現時点での考察といくつかの方法を紹介する。
■5Vになってしまう現象
この現象は「フォールバック」と呼ばれる。本来9Vや12Vなどの急速充電が可能な状況で、急速充電の通信(ハンドシェイク)が失敗した場合や異常が検知された場合、安全性・確実性を優先して5Vの通常充電モードに落とすことで充電そのものは止めずに維持する、という仕組みだ。
一番多い原因はケーブルの断線や端子の接触不良と言われている。しかし筆者の環境では新品のケーブルに何度か交換しても改善しなかった。この現象の厄介な点は、一度5Vになってしまうとなかなか直らないことにある。本体を再起動したりケーブルを差し直しても改善しなかった。本来であればケーブルを抜き差しすればハンドシェイクの状態がリセットされ、新しい電圧・電流条件が再決定されるはずだが、なぜか5V固定になってしまう。
■直ったタイミング
結論としては、特定の充電器につなぎ直したことで9V充電ができるようになり、現象が改善した。そのうちの一つを紹介する。
この充電器は最近のものとしては珍しく12Vまでしか対応していないタイプで、おそらくそれがハンドシェイクのリセットを促したのだろう。これ以外でも「対応電圧が少なく」「今まで接続したことのない」充電器につなぐことで改善につながった。
不可解なのは、一度9V充電ができるようになると、不具合が起きた以前の環境でもその状態が維持されることだ。これは想像になるが、スマホ本体側に直近に充電した電圧情報が保存されていて、ケーブルを差すとその電圧で充電を行う仕組みになっているのではないか。そして何らかの原因で通信の異常が起きると5Vにフォールバックし、その情報を本体が覚えてしまうのだろう。
■原因の考察
OPPO Reno9Aは二つの急速充電規格に対応している。一つはUSB PD(Power Delivery)で、充電器と本体がType-Cケーブルで接続されたときに使われる。もう一つはQC(Quick Charge)2.0で、充電器側がType-A端子・本体側がType-C端子で接続されたときに使われる。
今回の5V現象はType-Cケーブルで接続したときに起きたので、USB PD周りに原因があると推測できる。であるならば、あえてType-A端子がついた充電器を使い、Type-A to Cケーブルで充電することでUSB PDを使わずに充電できれば、現象を回避できる可能性がある。
■対策の一環として
あくまで想像の域を出ないが、Type-A端子がついた充電器を使うことで保険になる可能性がある。Type-A端子だけの充電器はだいぶ少なくなっているが、Type-C併用型ならまだ現役だ。Type-A端子で18W出力が可能なものを選びたい。
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