
ChatGPTの開発で知られるOpenAIが、アメリカ食品医薬品局(FDA)と「医薬品審査のためのAI」について話し合いを行っていると報じられています。
OpenAI and the FDA are reportedly discussing AI for drug evaluations | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/05/07/openai-and-the-fda-are-reportedly-discussing-ai-for-drug-evaluations/
報告によると、OpenAIとFDAの話し合いは「cderGPT」と呼ばれるプロジェクトに関してのものだとのこと。
アメリカ食品医薬品局には、市販薬と処方薬の審査を担当する部局として「医薬品評価研究センター(CDER)」という部署があり、「cderGPT」という名称はCDERから取られたものと考えられます。
Center for Drug Evaluation and Research (CDER) | FDA
https://www.fda.gov/about-fda/fda-organization/center-drug-evaluation-and-research-cder
医薬品の承認プロセスは10年以上かかることも珍しくないため、この「cderGPT」で審査の部分を加速させる目的があるものとみられています。
なお、OpenAIとFDAの話し合いには、政府効率化省(DOGE)の一員としてイーロン・マスク氏が同席したと報じられています。マスク氏が話し合いにどのように関与したのかは不明です。
ちなみにFDAのマーティー・マカリー長官はアメリカ心臓協会(AHA)の年次会議の中で、医薬品の承認プロセスの短縮においてAIが必要になる旨を語ったとのこと。
FDA commissioner talks of shortening drug approval process, benefits of AI | AHA News
https://www.aha.org/news/headline/2025-05-06-fda-commissioner-talks-shortening-drug-approval-process-benefits-ai
マカリー氏によると、FDAは2025年5月2週目に初めてAIのサポートを受けての医薬品審査を行い、2025年夏までにプロセスを実装して、最終的には医薬品の承認までの時間を短縮するつもりだとのことです。
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