OpenAIは14日、開発者向けAPIサービスに3つの新モデル「GPT-4.1」「GPT-4.1 mini」「GPT-4.1 nano」をリリースした。

 GPT-4.1シリーズは、コーディングや指示に従う能力、長い文脈を理解する能力などの面で、同社の従来モデル「GPT-4o」や「GPT-4o mini」よりも性能を向上。また、一度に処理できるコンテキストウィンドウも最大100万トークンまで拡大された。2024年6月までの知識を持っているという。

 同社によると、GPT-4.1はプログラミング能力を測る「SWE-bench Verified」という指標で54.6%のスコアを記録し、従来のGPT-4oから21.4ポイント向上したという。また、AIが指示に従う能力を測るScale AIの「MultiChallenge」というテストでは38.3%のスコアで、GPT-4oより10.5ポイント高い結果となった。さらに、動画の内容理解力を測る「Video-MME」では、字幕なしの長い動画カテゴリで72%を記録し、GPT-4oから6.7ポイント改善したとしている。

 GPT-4.1 miniは小型AIモデルながら、多くのテストでGPT-4oと同等以上の発揮できるとする一方、レイテンシを約半分に、コストを83%削減したとする。最小のAIモデルとなるGPT-4.1 nanoは、OpenAIの最も高速で低コストなモデルとして、分類や自動補完などの作業に適しているという。

 これらのモデルは、ユーザーに代わって独立してタスクを実行する「エージェント」と呼ばれるシステムの性能向上にも寄与。開発者はResponse APIなどと組み合わせることで、ソフトウェア開発や大量の文書からの情報抽出、顧客サポートなど、より実用的で信頼性の高いエージェントを構築できるようになるとしている。

 GPT-4.1シリーズはAPIを通じてのみ利用可能で、一般ユーザー向けのチャットサービス「ChatGPT」では提供されない。ChatGPTでは、これらの改良点の多くが最新版のGPT-4oに順次組み込まれていく予定だという。

 なお、研究プレビューとして提供していた「GPT-4.5 Preview」は7月14日に廃止する予定。これは、新しいGPT-4.1が多くの面で同等以上の性能を低コストかつ低レイテンシで提供できるようになったためとしている。



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