NTTとSBIホールディングスが資本業務提携、住信SBIネット銀行の子会社化を発表
2025年6月21日、NTTとSBIホールディングスが資本業務提携を結び、NTTドコモが住信SBIネット銀行を子会社化することが正式に発表されました。この提携により、NTTドコモは既存のクレジットカードや証券、決済サービスに加え、銀行業務を新たに手に入れることとなり、競合する携帯キャリアと同じスタートラインに立つことになります。
銀行業の状況整理
現在、携帯キャリア各社の銀行業務はどのような状況にあるのか、データをもとに整理してみましょう。
住信SBIネット銀行の口座数
上のグラフは、各銀行の口座数の推移を示しています。2025年3月末のデータによると、楽天銀行が1,683万口座と大きく突出しています。住信SBIネット銀行は825万口座、PayPay銀行は894万口座という規模感で、非常に競争力のある状況です。
注目点は、これらの銀行が全て口座数を増加させていることです。楽天銀行が159万、PayPay銀行が105万、住信SBIネット銀行が99万、auじぶん銀行が77万と、いずれも顧客の拡大に成功しています。
預金残高の推移
次に、預金残高の推移を見てみましょう。2025年3月末時点で、預金残高は楽天銀行が11.3兆円と圧倒的なトップです。しかし、2位には住信SBIネット銀行が9.8兆円で続き、PayPay銀行は1.9兆円にとどまっています。
住信SBIネット銀行は、元々ネット銀行の中での大手であり、その規模感は競合他社に劣らないことが数字からも確認されました。
今後の展望
銀行業務への参入が最後発となったNTTドコモが、今後どのように市場に影響を与えていくのか、また経済圏との連携や新たな施策に期待が寄せられています。
本提携により、今後の金融サービス市場がどのように変化していくのか、注目していきたいところです。
🧠 編集部より:
この記事では、NTTとSBIホールディングスが行った資本業務提携と、それに伴うNTTドコモの住信SBIネット銀行子会社化について述べています。特に、携帯キャリア各社の銀行業務の展開に焦点を当てているのが特徴です。
補足説明
NTTとSBIホールディングスの提携は、日本の通信業界と金融業界の境界がますます曖昧になりつつあることを示しています。NTTドコモは、クレジットカード事業や証券、決済サービスをすでに展開しており、銀行業を担うことで、より完全な金融サービスの提供が可能になります。
携帯キャリアと銀行業
日本では、携帯電話の契約者数が金融商品の提供において重要な要素となっています。競合他社も銀行業に進出しており、NTTドコモが参入することで市場はさらに活性化することが期待されます。
銀行業の口座数と預金残高
住信SBIネット銀行の825万口座と9.8兆円の預金残高は、PayPay銀行や楽天銀行と並ぶ大規模なデータです。特に、預金残高は口座数と必ずしも比例しないことが見受けられ、住信SBIネット銀行はその規模の大きさを台頭させています。
豆知識
- デジタルバンキングの台頭: 世界中でデジタルバンキングが急成長しています。特に若い世代の顧客は、伝統的な銀行よりもオンラインバンキングを好む傾向があります。
- フィンテックの進化: フィンテック企業が提供するテクノロジーは、銀行業の在り方を根本から変えつつあります。例えば、AIを活用した信用評価や自動化されたカスタマーサポートが進んでいます。
関連するページへのリンク
このように、携帯キャリアの銀行業への参入は、金融サービスの未来に大きな影響を与えるでしょう。今後の展開に注目が集まります。
-
キーワード: 銀行業
※以下、出典元
▶ 元記事を読む
Views: 0